経営の健全性・効率性について
①の収益的収支比率は100%に満たないもの、95%台と比較的高い水準にあり、⑥の汚水処理原価も類団平均より低いことから、一定の評価ができると考えられる。また、⑦の施設利用率は区域内に商用施設があり、短期間では利用率が非常に高くなるため、適正な施設規模だと考えられる。ただし、⑤の経費回収率から基準外繰入が多いことがわかるので、今後の課題として検討したい。
老朽化の状況について
当該施設は稼働して約20年が経過したところであり、今後施設の検査等により状況を把握し、適正な更新計画の策定が必要と考えられる。
全体総括
当該施設の水洗化率は97%と非常に高いが、一般家庭の利用者は減少傾向にあるため、料金だけでの経営は厳しくなると考えられる。今後、施設の適正な維持管理をしながら、処理施設規模の検討、施設利用料の検討をする必要がある。