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財政力指数は、前年度と比較して0.01ポイント増加した。類似団体の平均を上回る水準を維持しているものの、リーマンショック以降低下し続けてきた。平成25年度に市税収入が増加に転じ、基準財政収入額が増加しつつあるが、社会保障経費の増による基準財政需要額の増加により上昇に至らず、横ばい傾向にある。引き続き、新たな土地利用の推進等により財政基盤の拡充を図る。
経常収支比率は、前年度と比較して2.5ポイント改善した。比率の分子となる経常経費充当一般財源は、公債費が減となる一方で、扶助費や人件費の増により増加したものの、比率の分母となる経常一般財源は、臨時財政対策債が減少となる一方で、地方消費税交付金や市税の増により増加し、比率が改善した。類似団体の平均を上回っており、今後も、行財政改革を推進し、歳出削減に努めるとともに、徴収率の向上など歳入対策も積極的に取り組み、比率の改善に努める。
人口1人当たりの人件費・物件費等決算額は、前年度と比較して1,277円増加した。類似団体の平均を下回っているとともに、定員適正化による人件費の縮減や事務事業の見直しにより、減少傾向が続いていたが、平成26年度以降は、人事院勧告による人件費の増加や、マイナンバー対応に伴う電算事務費の増等により、物件費も増加している。引き続き、業務のアウトソーシング等物件費の経常コストの低減に取り組み、簡素で効率的な運営に努める。
毎年の人事院勧告に基づき、国家公務員に準拠することを基本として見直しを行っている。平成23年度、平成24年度においては、国家公務員の給与削減措置の影響等により、指数に高低差はあるものの、実質の指数は概ね100程度で推移している。類似団体より若干高めではあるが、神奈川県内市町村の平均値と同水準である。今後も引き続き給与の適正化に努める。
平成17年度以降、計画的な定員管理に取り組んできたが、類似団体平均を上回っている。今後は、平成25年度に策定した定員管理計画に基づき、事務事業の見直し、アウトソーシングの活用、組織の再編などを推進し、平成30年度までの5年間で職員数を5.0%削減することを目標に、引き続き適正な定員管理に努める。
実質公債費比率は、前年度と比較して0.6ポイント悪化した。比率の分子である、公債費に準ずる債務負担行為に係るものが伊勢原協同病院移転新築への補助金交付により増加したことによる。改善傾向にあったが、平成27年度で類似団体の平均を上回った。今後、元利償還金の増加が見込まれることから、指標の推移に注視しながら、引き続き財政健全化に努める。
将来負担比率は、前年度と比較して8.9ポイント改善した。比率の分子となる債務負担行為に基づく支出予定額が事業公社からの買い戻しの進ちょくにより減少し、地方債現在高が消防債や退職手当債の借入額の減により減少するとともに、比率の分母となる標準財政規模が地方消費税交付金の増加等により増加したことにより、比率が改善した。改善傾向が続いているものの、類似団体の平均を上回っており、今後も新規起債の抑制等により、財政健全化に努める。
人件費に係る経常収支比率は、前年度と比較して1.0ポイント減少し、29.4%となったものの、類似団体の平均より4.6ポイント高い水準となっている。引き続き「定員管理計画(平成25~平成29)」及び「第四次行財政改革推進計画(平成26~平成29)」を着実に実行・推進し、業務のアウトソーシングなど簡素で効率的な運営に努める。
物件費に係る経常収支比率は、前年度と比較して0.7ポイント減少し、16.9%となり、類似団体の平均と比較し、0.7ポイント高い水準にある。システム更新による保健福祉情報システムや消防通信指令システム使用料の増によるものである。今後も行財政改革の推進により適正水準の確保に努める。
扶助費に係る経常収支比率は、前年度と比較して0.9ポイント増加し、12.2%となったが、類似団体の平均と同程度である。子ども・子育て支援給付費や生活保護費の増等によるものである。今後、サービス水準の維持・向上を図りながらも、歳出の適正化に努める。
その他に係る経常収支比率は、前年度と比較して0.7ポイント減少し、14.0%となり、類似団体の平均と同程度である。内訳は、維持補修費0.9%繰出金13.1%で各々、前年度より減少しているものの、社会保障関連の特別会計への繰出金の増加傾向が続いていることから、引き続き、適正な繰り出しに努める。
補助費等に係る経常収支比率は、前年度と比較して0.3ポイント減少し、6.3%で、類似団体の平均よりも2.6ポイント下回っている。行財政改革推進計画に基づき、補助金の見直しを進めてきたことにより減少傾向にあり、今後も適正な補助金の支出に努める。
公債費に係る経常収支比率は、前年度と比較して0.7ポイント減少し、13.3%で、類似団体の平均を1.2ポイント下回っている。償還利子の減等により公債費が減少したことなどによる。今後、新規の市債の発行額を抑制し、財政健全化に努める。
公債費以外は、前年度と比較して1.8ポイント減少し、78.8%で、類似団体の平均と比較して、2.0ポイント上回っている。人件費の比率が平均に比べ高い水準にあることが主な要因である。引き続き定員適正化に取り組む。
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