経営の健全性・効率性について
①経常収支比率は93.71%と前年度から若干悪化している。使用料収益については今後急激に悪化することは無いと見込んでいる。繰出基準に基づく一般会計繰入金を繰り入れることにより、繰越金の残額も考慮すると今後一定期間は赤字決算にならない形で経営できるものと見込んでいる。④類似団体と比較して低く、また、平成24年度で整備が終了しており、、新たな借り入れの予定もないことから、今後も比率は下がっていくと見込んでいる。⑤経費回収率は、類似団体と比較し高い状況にあるが、100%を下回っている。今後、空き家等により利用者が減ることで使用料収入が減少することも考えられるため、効率的な維持管理により更なる経費節減に努める必要がある。⑦施設利用率は、大きな増減の要因が見当たらないことから、60%前後で推移すると見込んでいる。⑧水洗化率はほぼ100%であり、今後も大きな変動はなくこのままで推移すると見込んでいる。
老朽化の状況について
平成14年度から整備を開始し、平成24年度で終了していることから、施設は比較的新しい。しかし、ある程度の修繕費が毎年発生しており、今後は初期に整備した施設については修理用の部品が製造されなくなっていく可能性もあり、その場合は修繕費が嵩むことになるため、対策等を検討しておく必要がある。
全体総括
水洗化率は、ほぼ100%であり、経費回収率、汚水処理原価についても類似団体等の比較して高い水準となっているが、今後も引き続き適切な維持管理と早期の対応により経費の縮減を図る必要がある。