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地方財政ダッシュボード

愛知県岡崎市の財政状況(2013年度)

🏠岡崎市

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2013年度)

財政力指数の分析欄

景気の緩やかな回復等に伴う市税収入の増により基準財政収入額が増加したものの、定期予防接種の増や妊婦健康診査に係る一般財源額の交付税措置化に伴う保健衛生費の増や、単位費用の増に伴う高齢者保健福祉費の増などにより、基準財政需要額が増となったため、単年度の財政力指数は前年度と同じ0.98となり、3か年平均の財政力指数も前年度と比較して同じ数値となった。今後も社会保障関連経費の増加が見込まれるため、歳入の確保と歳出の抑制を図り、安定した財政基盤の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

他の類似団体と比較して公債費が低い水準となっていることにより、類似団体平均を下回っている。しかしながら、市税収入が増となったものの、臨時財政対策債借入額を大幅に抑えたことにより、経常一般財源は減となった。また、妊婦健康診査の一般財源化や定期予防接種の増等により、経常経費充当一般財源が増となったことにより、比率は前年度と比較して1.7ポイント上昇した。今後も社会保障関連経費の増等により、比率も上昇することが見込まれるため、事業の優先度を精査し、経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

類似団体平均に比べ低くなっているのは、他団体と比較し人件費が低くなっていることによる。これは人員適正化計画により職員数の削減を行ってきたことによる。しかしながら、集中改革プランに基づき業務の民間委託を推進してきたこと等により、物件費が他の団体と比較して高い値となっている。今後も第5次人員適正化計画において、労務職の削減や給食調理業務、ごみ収集業務の委託化等により人員の削減を図っていくことから、人件費の削減が予想される一方、委託料の増による物件費の増も見込まれるため、経常経費を中心に物件費の抑制に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

平成24年4月1日、平成25年4月1日における指数については国家公務員の時限的な給与改定・臨時特例法による給与減額措置の影響があり、経年比較では高い値となっていたが、国家公務員の給与減額措置等がなくなったため、平成26年4月1日における指数は101.2となった。類似団体平均と比較すると高い値となっているため、今後も類似団体や近隣市町村の動向に留意しつつ、人事評価制度の適切な運用及び昇給への反映などにより、給与水準の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づき、正規職員の削減を行ってきたことにより、類似団体と比較して低い値となっている。今後は第5次定員適正化計画(平成26年4月1日~平成30年4月1日)において、退職者が多い年度であっても、職員数の適正値を基本とした採用を実施し、不足が生じた場合は再任用職員等で補うことにより、年度による職員数の偏りを是正していく。労務職については、当面は退職者不補充を基本としつつ、直営を維持する業務と民間に委託する業務の仕分けを早急に行い、直営とする業務の運営に支障を来たさないよう定員の適正化に努めていく。

実質公債費比率の分析欄

他の類似団体と比較して公債費が低い水準となっており、類似団体の中では最も低い値となっている。平成25年度においては、債務負担行為に基づく支出額が減少したことにより、元利償還金等が減少したこと及び都市計画事業費の減少に伴い都市計画事業の財源として発行された地方債の償還に充当可能な都市計画税が増となったこと等により、比率は前年度から0.3ポイント改善した。今後も起債に大きく頼ることのない健全な財政運営に努める。

将来負担比率の分析欄

充当可能財源が将来負担額を上回ったため、将来負担比率は算定されていない。臨時財政対策債の借入額抑制等により地方債現在高が減となり、なおかつ財政調整基金や公共施設保全整備基金への積み増しによる充当可能財源が増えたこと及び東岡崎駅周辺地区整備事業費の減に伴い、都市計画事業費が減少し、それにより都市計画事業の財源として発行された地方債の償還に充当可能な都市計画税が増となったこと等により、結果として将来負担額を打ち消すこととなった。今後も世代間の不公平のない財政運営に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2013年度)

人件費の分析欄

類似団体平均と比較して、やや高い値となっている。しかしながら、前年度と比較して経常一般財源が増となったことや、退職手当支給率の引下げによる退職手当の減等により人件費に係る経常一般財源が減少したことにより、比率は前年度対比で0.3ポイント改善した。今後も定員適正化計画に基づき適正な職員数を維持しつつ、業務の民間委託の推進も検討し、人件費の比率が上昇しないよう努める。

物件費の分析欄

類似団体平均と比較して、高い値となっている。これは、集中改革プランに基づき、業務の民間委託を推進してきたことに加え、大型建設事業の進捗に伴い、建物等の維持管理に必要な物件費が増加したことが要因となっている。平成25年度においては、定期予防接種の増や、ごみ収集業務の一部委託化により、比率が前年度より0.8ポイント上昇した。今後も直営業務の委託化や老朽化した公共施設の維持管理費の増大により、比率のさらなる上昇が見込まれるため、経常経費の削減に努めていく。

扶助費の分析欄

障がい福祉サービス費、障がい児通所給費の増により比率は2年連続で上昇している。これは利用者の増や事業所の増によるもので、今後も増加していくことが見込まれるほか、他の社会保障関連経費も自然増が見込まれることから、適切な資格審査を行うなど、適正な給付に努める。

その他の分析欄

平成24年度から下水道事業が地方公営企業法の財務規定を適用したことにより、下水道事業会計への負担金が補助費等に含まれることとなったことで、比率は類似団体平均と比較して低い値となってきているが、介護保険特別会計繰出金や後期高齢者医療療養給付費負担金の増により、前年度と比較すると数値は上昇することとなった。今後も高齢者の増による繰出金の自然増が見込まれるため、介護予防の充実など、給付費の適正化に努める。

補助費等の分析欄

平成24年度から下水道事業が地方公営企業法の財務規定を適用したことにより、下水道事業会計への負担金が補助費等に含まれることとなったことや、平成25年度から妊婦健康診査が普通交付税措置されることになったことで充当一般財源が増となったため、比率は2年連続で上昇した。今後については、補助金の交付基準を策定し、市費単独補助金の見直しや廃止を進めることにより、補助金の適正化を図り、比率が上昇しないよう努める。

公債費の分析欄

類似団体の中では最も低い値となっている。平成25年度においては新一般廃棄物中間処理施設の建設時に発行した地方債の元金償還が始まったことなどにより、比率は0.1ポイント上昇した。今後は第6次総合計画の後期計画(平成27~32年度)に伴う大型事業や、平成28年度の市制100周年記念事業の実施に向けた各種事業費の増が見込まれることから、市債残高には注視しつつ、必要な事業が着実に執行できるように計画的な借入れを行い、健全な財政運営に努める。

公債費以外の分析欄

類似団体平均と比較して高い値となっている。これは集中改革プランに基づき業務の民間委託を推進してきたこと等により、物件費の比率が他の団体と比較して高いことや、平成24年度から下水道事業が地方公営企業法の財務既定を適用したことにより、下水道事業会計への負担金が補助費等に含まれることとなったことにより、補助費等の比率が類似団体と比較して高いことが要因となっている。経常経費の縮減に努め、比率が上昇しないよう努める。

実質収支比率等に係る経年分析(2013年度)

分析欄

実質収支比率は、歳出の決算不用額が平成24年度決算額を下回ったものの、平成23年度以前に比べ多額であったこと、また税収の増により標準財政規模が増となったことから、平成24年度と比較して微減となった。財政調整基金については、平成23年度以降、取崩額以上の積立てを行ったため、基金残高は上昇傾向にある。今後も財政調整基金については同水準を維持しつつ、精微な予算編成に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2013年度)

分析欄

いずれの会計においても赤字額はなく、健全な財政運営を維持できているものと捉えている。平成25年度においては、「流動資産-流動負債」で表される法適用企業の資金不足額(赤字額)について、水道事業で流動資産が増になったこと及び下水道事業で流動負債が減になったことに伴い、黒字額の割合が拡大したことにより、これらの比率は上昇しているが、病院事業では流動資産が減少したため、比率は低下した。今後も資金不足は発生しない見込みであるものの、水道事業においては男川浄水場の更新、下水道事業においては雨水ポンプ場の建設、病院事業においては新棟の建設などの大型建設事業が進んでおり、数値の推移について注視していく必要がある。また、一般会計から各特別会計への繰出しは少なくはなく、一般会計の負担は依然として大きいものである。一定の行政サービスの維持及び行政目的の達成のためには、各特別会計の収支不足額に対する繰出しはやむを得ないものの、各特別会計において業務の効率化を図り、経費削減のための努力を継続して行っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

新矢作川用水に係る国営かんがい排水事業の完了による負担金の支出が終了したことに伴い、債務負担行為に基づく支出額が減少したことにより、元利償還金等は全体として減少した。また、東岡崎駅周辺地区整備事業費の減に伴い、都市計画事業費が減少し、それにより都市計画事業の財源として発行された地方債の償還に充当可能な都市計画税が増となったこと及び元利償還金に係る基準財政需要額が増になったことにより、実質公債費比率における分子は前年度に引き続き負数となり、単年度の実質公債費比率も負数となった。これは、臨時財政対策債などの借入れにおいて、算入が実償還額ではなく発行可能額に補正係数を掛けた理論額とされるため、本市のように常態的に発行可能額を下回る借入れを行い、かつ、市債依存度の低い自治体に現れる現象であると捉えている。今後も起債に大きく頼ることのない健全な財政運営に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2013年度)

分析欄

充当可能財源が将来負担額を上回ったため、将来負担比率は算定されていない。臨時財政対策債を始めとする地方債の借入れが前年に比べ大幅に減となったことにより地方債現在高が減となり、なおかつ財政調整基金や公共施設保全整備基金への積み増しによる充当可能財源が増えたこと及び東岡崎駅周辺地区整備事業費の減に伴い、都市計画事業費が減少し、それにより都市計画事業の財源として発行された地方債の償還に充当可能な都市計画税が増となったこと等により、結果として将来負担額を打ち消すこととなった。しかしながら、今後は第6次総合計画の後期計画(平成27年度~32年度)に基づく大型事業や平成28年度の市制100周年記念事業の実施を控えており、各種基金について多額の取崩しを行うことも予想され、場合によっては将来負担が発生する可能性もあるため、基金の動向には十分留意しつつ、今後も世代間の不公平のない財政運営に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,