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財政力指数の分析欄財政力指数は前年度から0.01ポイント上昇したものの、人口減少や少子高齢化等に伴う市税の減収や義務的経費である扶助費の増加により、依然として厳しい状況にあり、類似団体内順位においても下位に位置している。今後は、行財政運営にあたり、定員管理計画・行財政改革プラン・財政プラン等を着実に遂行し、歳入の確保・歳出の削減に努めていく。 | 経常収支比率の分析欄経常収支比率は93.4%と、前年度と比較して3.5ポイント増加している。これは、歳出における人件費や補助費等の充当経常一般財源等が前年度と同程度だったものの、歳入における市税・普通交付税・地方消費税交付金の経常一般財源等が前年度から大きく減少したことが挙げられる。今後は、経常経費の圧縮に向け、行財政改革の取組による人件費等の減や事務事業の見直しなどの取り組みを継続していく。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄人件費、物件費及び維持補修費の合計額の一人当たりの金額は類似団体平均を下回っているが、これは定員管理計画に基づく職員数削減の取組みによる人件費の抑制や少雪により除排雪経費が前年度と比較して減少したことが主な要因となっている。今後においても、行財政改革の取組による人件費等の減や事務事業の見直しなどの取り組みを継続していく。 | ラスパイレス指数の分析欄国と比較して指数が低くなっている要因としては、本市給料表の級数が国より少ないことや、期間限定で本市独自の給与削減を実施していることが考えられる。また、現在、55歳超の職員の給与について、本市では2号昇給としており、平成31年度からは国と同基準である、標準成績では昇給なしとなるよう条例改正済みである。今後、諸手当の在り方についても、不断に点検し、引き続き、市民理解が得られる給与制度の運営に努める。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄新たに策定した定員管理計画(計画期間:平成28年度~平成32年度)は、これまでと同様に業務量が減らない中での人員削減は行わず、必要な退職者補充は行うことを原則としつつも、行財政改革プランの着実な実施、効率的な人員配置の取組みを推進するとともに女性活躍の推進等の視点も加えながら、住民サービスを維持し、行財政運営を安定的に進めていくことを前提としたものとなっている。今後は更なる業務の外部化に向けて具体的検討を行う予定としており、引き続き一層適正な定員管理に努めることにより、これまでどおり類似団体における最低水準が維持されるものと見込んでいる。 | 実質公債費比率の分析欄これまで国の経済対策に呼応した公共投資の実施や大規模な施設整備事業の実施に際し、交付税措置のある比較的有利な市債の活用や公債費負担の平準化を図ってきたところであるが、単年度比でみると対前年度より0.2(平成27年度:15.0%、平成28年度:15.2%)ポイント増加し、前年度の算定値と比較すると0.4ポイント増の14.6%となった。今後においても、公共投資経費に充当する市債発行額を可能な限り抑制することなどを継続的に実施し、比率の抑制を図っていく。 | 将来負担比率の分析欄地方債の発行を抑制してきたことに伴い地方債残高が減少していることや、退職手当負担見込額が減少している等により、前年度に比べ8.6ポイント減の110.7%となっている。今後においても、将来負担に配慮した地方債発行と公債費償還の適正化に努めいく。 |
人件費の分析欄定員管理計画に基づく職員数削減の取組みにより人件費に係る経常収支比率は、類似団体の中で最も低くなっている。今後も、定員管理計画を基本としながら、青森市行財政改革プランに基づき、施設の管理体制の見直し、指定管理者制度の導入、アウトソーシングの活用などを更に推進し、人員の適正管理に努めることにより、人件費の抑制を図っていく。 | 物件費の分析欄物件費については、社会保障・税番号制度システム整備や庁内情報システム更新に係る経費の減などにより前年度と比較して0.2%減少し、類似団体平均を下回っている。しかし、近年においては増加傾向にあることから、今後も行財政改革プランに基づき、指定管理者制度の導入や各業務の外部委託の推進など、継続して経費削減に取り組んでいく。 | 扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率について、生活保護費等の減により平成26年度から平成27年度にかけては減少しているものの、障害者総合支援法に基づいて支出する扶助費や児童福祉施策に要する扶助費が増加したことにより、平成28年度は前年度から1.2%増加し、類似団体平均を大きく上回っている。今後においても、高齢化社会の進展や障がい者福祉施策、児童福祉施策の課題に対応していく必要があることから、適正なサービス提供に努め適正な扶助費の管理に取り組んでいく。 | その他の分析欄その他の経費の経常収支比率が類似団体平均よりも高い値で推移しているが、これは除排雪経費を含む維持補修費の高さが要因の一つとなっている。この除排雪経費については、毎年の降雪状況により、額の増減が大きいものの、契約方法の見直し等による経費抑制に努めていく。 | 補助費等の分析欄補助費等については、前年度と比較して0.1ポイント増加となっている。これは東北六魂祭開催に係る経費や私立保育所運営事業に係る経費が大きく増加したことが主な要因となっている。しかし、近年は概ね減少傾向となっており、これは行財政改革プランに基づく取り組みによる効果が現れてきたものであることから、今後も行財政改革プランに基づき、経費削減に取り組んでいく。 | 公債費の分析欄国の経済対策に呼応した公共投資や新ごみ処理施設・小学校給食センターの整備などの大規模事業の実施に当たり市債を発行してきたことから、公債費に係る経常収支比率は類似団体平均を6.6%上回っている。今後も合併特例債事業や臨時財政対策債に係る償還もあることから、中期財政見通しにより、可能な限り将来的な数値を把握し、適正な公債費の管理に努めていく。 | 公債費以外の分析欄公債費以外の経常収支比率が類似団体平均よりも低い値となっているのは、継続して人件費の削減に努めていることが要因となっている。その一方で国民健康保険事業や介護保険事業等の社会保障関連の繰出金や物件費が増加傾向にあることから、その要因に着目し、削減可能な部分は削減する等の経費抑制に取り組んでいく。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄民生費は、住民一人当たり184,928円となっており、年々増加傾向にあるほか、類似団体と比較して一人当たりコストが高い状況となっている。これは、民生費のうち児童福祉行政に要する経費である児童福祉費について、子ども医療費助成を拡充したことや社会福祉行政に要する経費である社会福祉費について、対象者の増等による自立支援給付事業費の増加が主な要因となっている。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄歳出決算総額は、住民一人当たり400,206円となっている。主な構成項目である人件費は、住民一人当たり40,562円となっており、ここ5ヵ年で減少傾向にあるほか、類似団体の中でも最も低くなっている。これは、定員管理計画に基づく職員数削減の取組みによるものであり、今後も、定員管理計画を基本としながら、青森市行財政改革プランに基づき、施設の管理体制の見直し、指定管理者制度の導入、アウトソーシングの活用などを更に推進し、人員の適正管理に努めることにより、人件費の抑制を図っていく。 |
有形固定資産減価償却率の分析欄 | 債務償還可能年数の分析欄 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率については、地方債の発行を抑制してきたことに伴い地方債残高が減少していることや退職手当負担見込額の減少等により年々減少傾向にあるが、類似団体内平均値と比較しても高い数値となっている。実質公債費比率については、交付税措置のある比較的有利な市債の活用や公債費負担の平準化を図ってきたが、普通交付税の算定基礎となる国勢調査における人口の減少及び公債費の減少等による普通交付税額の減少等により増加傾向にある。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄
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図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄
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資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況平成28年度末時点で、資産総額は、一般会計等では3,388億円、全体会計では4,234億円であり、負債合計は一般会計等では1,669億円、全体会計では2,108億円となっている。資産においては、「有形固定資産」が全資産のうち一般会計等で約89.5%、全体会計で約87.5%と大多数を占めており、当該年度の期首時点と比較して有形固定資産が約95億円減となっているが、大きな要因としては減価償却によるものである。資産の減価償却が進むことは、公共施設等の老朽化が進むことからも、将来の維持管理・更新等に向けた適正管理に努める必要がある。また、負債においては、「固定負債」が全負債のうち一般会計等で約90.1%、全体会計で約89.0%となっており、その固定負債のうち、地方債等が一般会計等で約90.6%、全体会計で約85.5%であり、また、流動負債である1年内償還予定地方債等においても、一般会計等で約90.3%、全体会計で約82.0%と、負債のほとんどが地方債等である。地方債等の残高は減少しているものの依然として高い割合となっており、将来世代への負担が高い要因となっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況平成28年度決算における行政サービス等の提供に要した経常費用については、一般会計等では1,092億円、全体会計では2,000億円で、使用料及び手数料等の経常収益(一般会計等では42億円、全体会計では393億円)を差し引いた「純経常行政コスト」は、一般会計等で1,050億円、全体会計では1,607億円となっている。また、臨時損失と臨時利益を含めた「純行政コスト」は、一般会計等で1,060億円、全体会計で1,615億円となっている。当団体においては、経常費用のうち業務費用より社会保障等の移転費用が、高齢化の進展により、一般会計等、全体会計ともに多くなっている。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況純行政コストから税収などの財源を差し引いた本年度差額が、一般会計等で35億円、全体会計で21億円の不足となっており、その結果、本年度末純資産残高は、一般会計等で1,719億円、全体会計で2,126億円となっている。なお、純資産残高減少の主な要因としては、旧梨の木清掃工場解体等により約11億円の資産が減少したことが挙げられる。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況業務活動収支は、一般会計等で98億円、全体会計で139億円の増となったが、投資活動収支においては、一般会計等で25億円、全体会計で58億円の減、財務活動収支では、一般会計等で78億円、全体会計で77億円の減となった。その結果、本年度の資金収支額は、一般会計等で5億円の減、全体会計では3億円の増となり、本年度末の資金残高は、一般会計等で26億円、全体会計で123億円なったところである。なお、これに歳計外現金を含めた本年度末の現金預金残高は一般会計等で31億円、全体会計では128億円となった。しかしながら、行政活動に必要な資金については、基金の取り崩しや臨時財政対策債の発行等により確保している状況であることからも、今後も財政規律に留意しながら、財政健全化に努めていく。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額は、類似団体平均値と比較して大きく下回っているが、これは当団体において、資産の大半を占めている建物や工作物といった有形固定資産減価償却率が50%を超えるなど、公共施設等の老朽化が進んでいることなどが要因となっている。特に、行政目的別では生活インフラ・国土保全、教育、総務において減価償却率が進んでおり、老朽化対策の平準化など公共施設の適正管理が必要となるものと考える。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は、類似団体平均値よりも低く、将来世代負担比率は、類似団体平均値を大きく上回るなど、当団体における将来世代の負担が高くなっている。これは、当団体における負債の大半が地方債等であるため、将来世代負担が高い結果となっていると考える。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは類似団体平均値を上回っており、これは、行政コストのうち約6割を占める移転費用における生活保護や医療費給付に係る社会保障などの扶助費が他自治体と比較しても高いことが要因と考える。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は類似団体平均値を上回っているが、これは負債の大半を占めている地方債等の新規発行を抑制等の効果により残高の減少しているものの、それ以上に人口減少が大きいことから、負債が高い結果となっていると考える。なお、基礎的財政収支は、投資活動収支は赤字だったものの、業務活動収支においては黒字であり、類似団体を比較しても大きく上回っている。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、直接的な負担の割合は相当低いものとなっている |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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