経営の健全性・効率性について
当該年度の料金収入や一般会計からの繰入金等の総収益で、総費用に地方債償還金を加えた費用をどの程度賄えているかを表す「収益的収支比率」は毎年度100%を超えていることから、経営状態は比較的良好といえます。企業債残高については、平成27年度残高に比べ増加している。これは、長寿命化計画に基づく改築更新事業や流域下水道建設負担金の増加によるものであり、平成29年度以降も引き続き改築更新事業を実施し施設の老朽化に備える必要があることから、企業債の残高は一定水準を保つか微増していくことが見込まれています。経費回収率については、大口需要家の使用水量減少により前年度と比較して7ポイント程減少しています。今後は、商業施設の開業等により下水道使用料の微増が見込まれるものの、経費回収率が100%を超えていないことから、今後も経費回収率の改善に向けて、維持管理費の抑制や下水道使用料の見直しに取り組んでいきます。
老朽化の状況について
北谷町においては法定耐用年数である50年を超過した管渠は無いものの、敷設後30年を経過した管渠を対象に下水道長寿命化計画を策定し、平成26年度から工事に着手しています。また、謝苅第2中継ポンプ場については平成27年度に長寿命化計画を策定し、平成30年度より改築更新事業に着手することとし、今後も計画的な老朽化対策を実施していきます。
全体総括
経営の健全性・効率性及び老朽化の状況について、本町の下水道事業は概ね健全な数値を示しております。今後も、計画的な老朽化対策を着実に進めるとともに、事業の効率化・経費の縮減化に努め、安定した下水道経営を目指していきます。