経営の健全性・効率性について
本市の経営状況についてですが、分析表の④番から⑧番までは、全国の類似団体と大きな差はありません。しかし、分析表①番の収益的収支比率が低下傾向にあります。その要因ですが、次に示しましたとおり、収支が減少しており、特に収入の減少幅が支出よりも大きいことが考えられます。【収入:総収益】料金、繰入金(基準内)(H22年度:853,217千円⇒H26年度:819,090千円)【支出:総費用】維持管理費、支払利息(H22年度:374,597千円⇒H26年度:357,105千円)【支出:地方債償還金】(H22年度:721,080千円⇒H26年度:706,570千円)
老朽化の状況について
雨水ポンプ場は供用開始から35年、汚水処理場等につきましてもすでに23年以上経過しており、特に稼働率の高い設備機器等の老朽化が顕著に現れてきています。管渠につきましては耐用年数未到来のため、③管渠改善率には出ておりませんが、管渠も含め、健全度が低い施設等につきましては、長寿命化計画に基づく更新・延命化の必要がある状況です。
全体総括
今後の対策としましては、①使用料収入などの推移を見ながら、より適性な料金設定の検討を行ってまいります。②公営企業会計への移行を進め、経営基盤の強化を目指します。③元利金の償還ピークは過ぎており、今後は減少していきますので、新規事業の実施には優先順位をつけながら債務残高を抑えていきます。④老朽化対策につきましては、ストックマネジメントを踏まえた長寿命化計画の下、補助金を活用するなど経費抑制に努めつつ効果的に行ってまいります。