経営の健全性・効率性について
当市の公共下水道について、収益的収支比率が、100%を上回り経営が安定してきている。また、企業債残高対事業規模比率についても、類似団体と比較して有利な状態にある。未整備地区が多いことや処理場の増設により今後も多大な投資が見込まれるため、投資規模見直しの検討が必要である。当市では、類似団体より水洗化率が高い状態にあり、経費回収率も高くなっている。また、未整備地区が多く整備が進むにつれ収益的収支の向上が見込まれる。①④⑤⑥表の数値改善は、平成28年度決算統計における、基準内繰入金の繰入基準見直しによる改善である。施設利用率については、類似団体より高くなっているので、今後も計画的に整備を進めていく。
老朽化の状況について
当市の公共下水道の供用開始は平成15年3月28日以降となっており、下水道管に法定耐用年数を超えたものはない。
全体総括
当市では、経営の健全化・効率化のために未整備地域の下水道整備を進め、公共下水道への接続率を向上させて水洗化を高めていく必要がある。そのために戸別訪問による接続促進等で水洗化を促進していく必要がある。また、使用料改定を行い経営基盤の強化を図る必要がある。