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平成21年度までは普通交付税の不交付団体となっていたが、税収の落ち込みや社会福祉関係経費等の経常経費が増加し、平成22年度からは交付団体に転じており、財政力指数は近年0.97程度で推移している。引き続き行財政改革のさらなる推進や税等の徴収強化等により、自立した財政運営に努める。
経常経費充当一般財源は、障害者自立支援給付金等の扶助費や、高齢化に伴い後期・介護特会への繰出金が増額となったことにより、総額で14.2億円の増となった。一方、経常一般財源は、固定資産税、地方特例交付金、地方交付税等が増額となったほか、臨時財政対策債の増額等により、総額で24.4億円の増となり、経常経費充当一般財源の伸び以上に経常一般財源が増額したため、経常収支比率は1.6ポイント減少し92.8%となった。
人事院勧告の反映や職員数の増等により人件費が増となった結果、人口1人当たりの決算額も増加している。今後も職員の適正配置等による人件費の適正化、ビルド&スクラップの推進による物件費の抑制を基本に、経常経費の効率化を図る。
国と比較して、職員構成率が異なる階層の平均給料月額の差が影響し、指数が上昇した。国家公務員給与の準拠を基本として、引き続き適正な給与水準の維持に努める。
新規の職員採用は、必要数の適正化を図っている。加えて、指定管理者制度の導入や民間への業務委託化など、アウトソーシングを推進することにより、効率的な人員配置を行っている。
従前から市債の発行抑制に努めるとともに、総合計画内に「財政計画」を定めて「財政運営の基本原則」として将来世代の負担の抑制を目標に掲げるなど、公債費負担が過度に財政運営を圧迫しないように配慮してきたことから、現時点では比較的健全な数値となっている。今後も継続して上記の取組みを実践し、現水準を維持していく。
市債発行の抑制を基本に財政運営を行ってきたことなどから、算定上の将来負担額は算出されていない。しかし今後、市民会館跡地エリアにおける新施設等の整備や、ごみ処理施設の更新などの大規模事業が本格化していくことから、今後も将来にわたる財政の健全性の確保を基本として、市債・基金の適切な活用、また下水道・水道会計への繰出金の適正化などに取り組み、現在の水準を維持していく。
職員数については、新規の職員採用数の適正化を図るとともに、給与水準についても国家公務員準拠を基本としている。また指定管理者制度の導入や民間への業務委託を活用し、効率的な人員配置を行い、人件費の適正化に努めている。
類似団体内平均値に比べて高くなっている要因は、ごみ収集・小学校給食調理等の業務における民間委託の実施、また体育館等の施設運営において指定管理者制度を導入するなど、直営業務の委託化を積極的に推進してきたことがあげられる。
類似団体内平均値に比べて高くなっている要因は、保育所等の子育て支援策や障害者(児)福祉施策を積極的に講じていることなどが挙げられる。今後も他団体の給付状況等を鑑み、適切な対応を図っていく。
従前より将来の財政負担を考慮しつつ、事業の必要性・効果等を十分検討し、市債の発行を抑制してきたことにより、類似団体内平均値に比べ低い値となっている。今後も将来を見据えた計画的な市債発行に努める。
(増減理由)平成30年度に引き続き、大阪北部地震に係る対応経費の財源として財政調整基金を取り崩したものの、積立金としては財政調整基金4億円、特定目的基金10億円を積み立てたことから、残高は増加している。(今後の方針)市民会館跡地エリアにおける新施設等の整備及びごみ処理施設更新などの大規模事業の実施に向けて積立を行う。計画的に積立を行うことができるよう、引き続き財政の健全性を重視した財政運営を行う。
(増減理由)大阪北部地震に係る対応経費の財源として2億円を取り崩したものの、4億円の積立を行ったため、前年度(平成30年度)に比べ残高は増加している。(今後の方針)引き続き災害の発生や経済状況の悪化など、不測の事態への対応に備えるため、毎年の収支を踏まえて充実に努める。
(増減理由)該当なし(今後の方針)該当なし
(基金の使途)衛生処理施設整備等基金:衛生処理施設整備及び運営のための基金。文化施設建設基金:文化施設の整備・充実のための基金。駅周辺再整備基金:市の区域内に所在する駅周辺の再整備に要する経費に充てるための基金。公共施設等総合管理基金:市の公共施設等の保全、更新等に要する経費に充てるための基金。福祉事業推進基金:高齢者、障害者、子ども等の社会福祉の推進を図るために必要な事業の実施に要する経費に充てるための基金。(増減理由)適宜必要に応じて取り崩しを行っているものの、財政状況に応じて一定額を積み立てているため増加している。(今後の方針)今後、市民会館跡地エリアにおける新施設等の整備、ごみ処理施設の長寿命化などの大規模事業の実施に備えて、「文化施設建設基金」、「衛生処理施設整備等基金」及び「駅周辺再整備基金」の積立を見込んでおり、引き続き財政負担の平準化に向けた財政運営を行う。
有形固定資産減価償却率については、類似団体内平均値よりも高い水準で推移している。これは、急激な人口増加や行政需要の拡大を受け、主に昭和40年代から50年代にかけて、小中学校校舎等の多くの公共施設等を整備しており、その多くが整備後30年を経過しているためである。昨年度に引き続き、「茨木市公共施設等マネジメント基本方針」に基づき、改修・更新経費の平準化を図るとともに、公共施設の長寿命化の推進を行う。
将来の負担軽減のため市債の抑制を実施しており、類似団体内平均値と比較し、債務償還比率は低い水準で推移している。しかしながら今後、市民会館跡地エリアの活用やごみ処理施設更新などの事業が控えていることから、計画的な市債の発行に努める。
将来の負担軽減のため市債の抑制を実施してきた結果、将来負担比率は類似団体内平均値よりも低くなっているが、一方で有形固定資産減価償却率については、類似団体内平均値よりも高い水準で推移している。引き続き、「茨木市公共施設等マネジメント基本方針」に基づき、改修・更新経費の平準化や公共施設の長寿命化の推進を行うことにより適正な施設管理に努める。また、市民会館跡地エリアの活用やごみ処理施設更新などの事業が控えていることから、将来世代負担比率が過度に上昇しないよう計画的な市債の発行に努める。
将来負担比率及び実質公債費比率は、類似団体内平均値と比較し低くなっている。これは、第5次総合計画に「財政計画」の章を設けて「財政運営の基本原則」として将来世代の負担の抑制を目標に掲げるなど、従前から市債の発行抑制に努めており、公債費負担が過度に経常収支を圧迫しないように配慮した財政運営を行ってきたからである。
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