経営の健全性・効率性について
・累積欠損金は年々減少しており、R4年度には黒字化となる。・企業債残高対事業規模比率は、他団体より高い状況であるが、面整備もほぼ完了し毎年の新規企業債借入額も減少しているが、令和2年度は改築・更新事業が始まったため微増している。・経費回収率が他団体より低い状況であるが、理由としては、令和4年度まで流域下水道維持管理負担金が81円/㎥となっていることが原因と考えられる。汚水処理減価についても同様の理由で、他団体よりも高くなっている。・水洗化率については、他団体よりも高い状況である。供用開始から40年以上経過し下水道への加入者が増加したことが要因である。
老朽化の状況について
・有形固定資産減価償却率が50%を超えているが、法定耐用年数を超えた管渠はない。ヒューム管については、地震対策事業や長寿命化対策事業で改築・更新を行ってきた。これからも定期的に管渠のカメラ調査を行い、老朽化状況の把握をしながら計画的に改築・更新を行いたい。
全体総括
・人口減少やウイルス感染症の流行による観光事業の衰退により使用料収入は、急激に減少した。企業債の償還ピークを過ぎ、年々償還額が減少し、経営的に良くはなっているが、急激に減少した料金収入の落ち込みが回復するかは、ウイルス感染状況次第である。経営戦略の見直しを行い、経営状況の今後を精査し健全経営に努めたい。