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平成13年度以降連続した伸びを見せていたが、平成22年度決算では減少に転じた。要因として歳出面では、生活保護受給者数の増加により生活保護扶助費が大幅に増額となったことなどによる。歳入面では、新三郷ららシティ地区への企業の進出などに伴い固定資産税の増額があったが、景気低迷により特に個人市民税が大幅な減少となったため、収入額全体で減少となったことによる。今後も開発の進行に伴い固定資産税の増加が見込まれるものの、個人市民税や法人市民税においては不況のあおりを受け、大きな増収が期待できないことから、徴収率を向上し滞納額を向上し滞納額を圧縮させ、一層の歳入確保に努める。
平成18年度以降90%台が続いていたが、平成22年度決算では減少し88.1%となった。これは不況の影響もあったが市税は前年度並みを維持でき、また、普通交付税が大幅に増額となったことから、経常一般財源が増加したことによるものである。しかし、依然として類似団体平均を上回る高い水準にあり、財政が硬直化している厳しい財政状況にあることから、今後も引き続き、①行政運営の効率化、②行政サービス水準の見直し、③市民負担等の見直し、等により財政健全化を図っていく。
人件費・物件費等については、行政サービスの効率化を進めている影響もあり、類似団体平均より低い額となっている。今後も「第4次三郷市定員適正化11か年計画」に則り、職員数の適正化を進めるとともに、指定管理者制度の導入施設を拡大するなどし、人件費総額を抑えるように努める。
従来より類似団体平均を下回っており、平成22年度は97.5となっている。各種手当の見直しを行い不適切な手当は廃止しており、また、特殊勤務手当も大幅に削減している。今後も給与水準の適正化について努力していきたい。
平成17年度に策定した「第3次定員適正化5ヵ年計画」に則り、職員数の適正化に努めており、この計画で平成18年度から平成22年度の5年間で49名の職員削減を計画していたが、平成21年度当初で目標数値を達成した。今後も予想される行政需要の拡大に対して、限られた財源の中で効率的かつ効果的な業務遂行環境を整え、「第4次三郷市定員適正化11か年計画」に則り、職員総数の適正な管理を行っていく。
東埼玉資源環境組合負担金の減少などにより、前年度に比べ減少はしており、類似団体平均を下回ってはいるが、臨時財政対策債の元利償還金が年々増大しているほか、下水道事業債償還に充てる繰出金が多額に上るため、依然として高い水準にある。今後も新たな市債発行を抑制し、また、高利債の借換えを行うことなどにより数値の抑制に努める。
類似団体平均よりも1.6ポイント高くなっているが、前年度からは7.9ポイント減少している。これは、小中学校建設の財源とした既発債の償還が終了していることなどに伴い一般会計債残高が減少したこと、東埼玉資源環境組合への負担金見込額が減少したこと、さらに財政調整基金残高が増加したことにより充当可能基金が増加したことなどによるものである。今後も新たな市債発行を抑制するなどし、債務の圧縮に努め財政の健全化を図る。
引き続き数値は改善しているが、依然として類似団体平均より高くなっている。一方、職員数や給与水準は類似団体平均より低く、人件費に準ずる費用を合計した場合の人口一人当たり及び職員一人当たりの歳出決算額についても、大幅に少ない状況である。ここ数年、特に経常収支比率が高い水準にあることもあり、それに占める割合の多い人件費の更なる抑制が必要である。今後も「第4次三郷市定員適正化11か年計画」に則り、職員数の適正化とともに行政の効率化を図る。
前年度と比べ数値は改善しているが、類似団体と比較すると依然として高い水準となっている。これは、緊急雇用対策として業務委託を行っていることや、施設運営の指定管理者への委託など、順次業務の民間委託を拡大しているためであり、今後も引き続き、物件費の増加が見込まれるが、民間委託の効果により人員削減が可能となり、ひいては人件費削減につながるものである。
平成20年度以降、増加の一途をたどっており、類似団体平均との差は広がる一方である。これは、不況の影響により生活保護費が急激に増加していることや、高齢化の進行により社会福祉費が大きく増加したことなどによるものである。社会情勢に大きく左右されるため、厳しい状況が続くと思われるが、今後も単独事業を中心に見直しを行い、数値の低下に努める。
類似団体平均よりも低い数値であり、前年度と比べても数値が改善している。これは、公共下水道事業特別会計への繰出金について、過去に借り入れた地方債の償還が順次終了していることなどから、繰出基準内に係る経費が減少していることによるものである。今後も経費の節減等により更なる数値の改善に努める。
類似団体平均よりも低い数値であり、前年度と比べても数値は改善している。これは、東埼玉資源環境組合における公債費に対する負担金が年々減少していることによるものである。しかし、今後は組合において新たな施設の建設が予定されていることから、負担金の増加が見込まれており厳しい状況となることが予想されるが、補助金の適正化を進め、数値の改善に努める。
類似団体平均よりも下回ってはいるものの、依然として高い水準にある。また、人口一人当たり決算額についても類似団体平均よりも少ない状況であるが、土地開発公社健全化に伴う市債や臨時財政対策債の償還額が増加しており、市財政への負荷は大きなものとなっている。今後も新たな借入の抑制や高利債の低利なものへの借換えなどを実施し、債務の圧縮に努める。
平成20年度以降、年々数値は改善しているが、依然として類似団体平均を上回る結果となっている。これは、給与水準や職員数の適正化を行っており人件費は減少しているものの、生活保護扶助費の大幅な増加により扶助費が増加していることなどによるものである。今後も財政の健全化に努めていき、数値の改善を図る。
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