経営の健全性・効率性について
①経常収益比率は、コロナウイルス感染症の影響により、観光地への宿泊客等が減少したため、水道の使用量が減少し、例年及び平均値に比べ99.11%と低くなっている。②累積欠損金比率は0%で欠損金が無い。③流動比率は509.65%と平均値を上回っており短期的な債務については支払い能力がある。④企業債残高対給水収益比率は類似団体と比較して237.57%と低くなっている。企業債残高が少なく、企業債に頼らない設備投資を行っている。⑤料金回収率は92.33%と全国平均を上回った。給水に関する費用をある程度給水収益で賄えてると思われる。⑥給水原価は類似団体と比較すると6割程度低く、費用の抑制など効率的な経営に努めている。新たな設備投資は難しく今後の課題である。⑦施設利用率は使用量の減少等により39.55%と低水準となっており、統廃合や施設規模の見直しは難しく今後の課題である。⑧有収率は78.94%と低く、引き続き漏水対策等を行いたい。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率は61.57%と老朽化が進行している。②管路経年化率は35.95%となり、老朽化が進んでいる。③管路更新率は1.11%で、今後も計画的に更新していく必要がある。
全体総括
給水収益は、人口減少や使用者の節水傾向等により年々減少し、今後の増加は見込めない状況である反面、施設は老朽化等による修繕経費が益々増大していく傾向である。したがって今後の経営は、より一層の経費節減や効率化に努める必要がある。