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地方財政ダッシュボード

広島県広島市の財政状況(2016年度)

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地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2016年度)

財政力指数の分析欄

平成27年度の0.83と比べ0.01ポイント改善している。財政力指数が改善したのは、基準財政収入額において、地方消費税交付金が増加したことなどが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた方策を着実に実行しながら財政の健全化に努めていく。

経常収支比率の分析欄

平成27年度の97.4%と比べ1.2ポイント悪化して98.6%となっており、類似団体平均を上回っている。これは、公債費、物件費及び補助費等が類似団体と比べて高い水準にあることが主な要因となっている。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた方策を着実に実行しながら財政の健全化に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

平成27年度の119,693円と比べ3,720円減少して115,973円となっており、類似団体平均を上回っている。これは、人件費の人口1人当たりの金額が類似団体よりも高いことが主な要因となっている。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた人件費の削減について、職員数等の検討を行い、取組を進めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

平成27年度の98.7%と比べ0.1ポイント悪化して98.8%となっており、類似団体平均を下回っている。これは、給与制度の総合的見直しにおいて、本市は給料月額と地域手当の合計額について現給保障を行っているため、相対的に給料月額の水準が下がり、類似団体平均を下回っている。なお、平成24年度は国家公務員の給与減額措置により、100を大きく上回る水準となっている。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

平成27年度の6.92人と比べ4.16ポイント悪化して11.08人となっており、類似団体平均を上回っている。人口千人当たりの職員数が大幅に増加したのは、平成29年4月1日以降の県費負担教職員制度に係る包括的な権限の移譲が主な要因である。人口千人当たりの職員数が類似団体平均を上回っているのは、政令指定都市移行時に大量採用した職員の退職に対応するため、平成26年度から平成30年度までの間の採用者数の平準化を図り、前倒しで職員採用を行っていることが主な要因である。

実質公債費比率の分析欄

平成27年度の15.0%と比べ0.3ポイント改善して14.7%となっているが、類似団体平均を上回っている。実質公債費比率が改善したのは、利子償還金が減少したことが主な要因である。実質公債費比率が類似団体平均を上回っているのは、都市基盤の整備を積極的に進め、多額の市債を発行してきたことなどが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に沿って、市債残高の抑制や、低利の5年債の発行等による金利負担の軽減に努めていく。

将来負担比率の分析欄

平成27年度の223.9%と比べ1.1ポイント改善して222.8%となっているが、類似団体平均を上回っている。将来負担比率が改善したのは、地方債の現在高が減少したことが主な要因である。将来負担比率が類似団体平均を上回っているのは、都市基盤の整備を積極的に進め、多額の市債を発行してきたことなどが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に沿って、市債残高の抑制を図るなど、財政の健全化に努めていく。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2016年度)

人件費の分析欄

平成27年度の23.7%と比べ2.1ポイント悪化して25.8%となっており、類似団体平均を上回っている。これは、退職手当が増加したことなどが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた方策を着実に実行しながら、義務的経費等の増加の抑制に努めていく。

物件費の分析欄

平成27年度の15.7%と比べ0.2ポイント改善して15.5%となっているが、類似団体平均を上回っている。前年度を下回っているのは、学校管理運営経費の減少などが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた内部管理経費の節減などの方策を着実に実行しながら、物件費の節減に努めていく。

扶助費の分析欄

平成27年度の14.8%と比べ0.1ポイント改善して14.7%となっており、類似団体平均を下回っている。これは、生活保護の保護率が類似他団体平均に比べて低いことなどが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた方策を着実に実行しながら、義務的経費等の増加の抑制に努めていく。

その他の分析欄

平成27年度の9.3%と比べ0.9ポイント改善して8.4%となっており、類似団体平均を下回っている。前年度を下回っているのは、国民健康保険事業会計への繰出金等が減少したことが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた方策を着実に実行し、コスト縮減等に努めていく。

補助費等の分析欄

平成27年度の10.7%と比べ0.1ポイント改善して10.6%となっているが、類似団体平均を上回っている。これは、下水道事業に対する一般会計の負担が大きいことが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に基づき、下水道事業の業務の効率化など一層のコスト縮減等に努めていく。

公債費の分析欄

平成27年度の23.2%と比べ0.4ポイント悪化して23.6%となっており、類似団体平均を上回っている。これは、都市基盤の整備を積極的に進め、多額の市債を発行してきたことなどが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に沿って、市債残高の抑制や、低利の5年債の発行等による金利負担の軽減に努めていく。

公債費以外の分析欄

平成27年度の74.2%と比べ0.8ポイント悪化して75.0%となっており、類似団体平均を下回っている。扶助費は類似団体平均を下回っている一方で、物件費及び補助費等が類似団体平均を上回っており、その結果類似団体平均とほぼ同水準で推移している。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に基づき、経費の節減など一層のコスト縮減等に努めていく。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

主な構成項目である民生費は、住民一人当たり168,728円となっており、類似他団体平均と比較して、生活保護の保護率が低いことなどにより民生費全体も低い状況となっている。また、衛生費については、住民一人当たり57,082円となっており、原爆被爆者施策を実施していることなどにより、類似団体平均と比較して高い状況となっている。なお、平成28年度における土木費については、広島駅南口B・Cブロック市街地再開発事業の実施などのピークにより、類似団体と比較して高い状況となっている。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた方策を着実に実行し、コスト縮減等に努めていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2016年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり479,836円となっている。主な構成項目である扶助費については、原爆被爆者施策を実施していることなどから、類似団体平均と比較して高い水準で推移している。また、災害復旧事業費については、平成26年度に発生した豪雨災害からの復旧に係る経費が生じている。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に掲げた方策を着実に実行し、コスト縮減等に努めていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2016年度)

分析欄

実質収支額は黒字で推移しており、平成28年度は24億円(標準財政規模費0.86%)の黒字となった。また、平成28年度末における財政調整基金残高は、47億円(前年度比45億円減)となっており、標準財政規模比では1.64%となっている。なお、実質単年度収支がマイナスとなっているのは、社会保障費や公債費といった義務的経費の増加などに対応するため、財政調整基金を取り崩したことが主な要因となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2016年度)

分析欄

指標を算定している平成19年度以降、連結実質赤字は生じていない。平成28年度の連結実質赤字比率に係る黒字は186億円となっており、標準財政規模比では6.51%となっている。なお、病院事業を地方独立行政法人化したことに伴い、平成26年度以降の標準財政規模比が大きく減少している。

実質公債費比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

平成28年度の実質公債費比率の分子は、前年度を6億円下回っている。これは、借入利率の低下により利子償還金が減少したことが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に沿って、市債残高の抑制や、低利の5年債の発行等による金利負担の軽減に努めていく。

将来負担比率(分子)の構造(2016年度)

分析欄

平成28年度の将来負担比率の分子は、前年度を19億円上回っている。これは、地方債の現在高は減少した一方で、学校先行建築に係る都市整備公社借入金に対する損失補償の増加に伴い、設立法人等の負債額等負担見込額が増加したことが主な要因となっている。財政運営方針(平成28年度~平成31年度)において、臨時財政対策債の残高及び減債基金積立累計額を除いた市債残高を、4年間で1割程度減少させることを目標として掲げ、引き続きこの方針に沿って財政の健全化に努めていく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2016年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

高度経済成長期にあたる昭和40年代から政令指定都市移行前後の昭和50年代にかけ集中整備した公共施設が耐用年数を迎えつつあることから、平成27年度の有形固定資産減価償却率が全国平均や類似団体より高い水準にある。こうした状況を踏まえ、平成29年2月に「広島市公共施設等総合管理計画」を策定した。その中で、インフラ資産については、各施設の特性に応じた計画的な更新・維持保全等を進めることとしている。また、ハコモノ資産については、この計画期間内に耐用年数を迎える施設を中心に、地域の実情に即して利用者の利便性の向上を図りながら、近隣の施設との複合・集約化を進めるとともに、予防的な保全に取り組むこととしている。

債務償還可能年数の分析欄

ここに入力

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

将来負担比率、有形固定資産減価償却率ともに、類似団体平均より高い水準にある。将来負担比率は、都市基盤の整備を積極的に進め、多額の市債を発行してきたことなどが、また、有形固定資産減価償却率は、高度経済成長期にあたる昭和40年代から政令指定都市移行前後の昭和50年代にかけ集中整備した公共施設が耐用年数を迎えつつあることが主な要因である。財政運営方針(平成28年度~平成31年度)において、臨時財政対策債の残高及び減債基金積立累計額を除いた市債残高について、4年間で1割程度減少させることを目標として掲げており、この方針に沿って財政の健全化に努めていくこととしている。また、平成29年2月に策定した「広島市公共施設等総合管理計画」の中で、インフラ資産については、各施設の特性に応じた計画的な更新・維持保全等を進め、ハコモノ資産については、近隣の施設との複合・集約化を進めるとともに、予防的な保全に取り組むこととしている。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

将来負担比率、実質公債費比率ともに、類似団体内平均より高い水準にある。これは、都市基盤の整備を積極的に進め、多額の市債を発行してきたことなどが主な要因である。引き続き、財政運営方針(平成28年度~平成31年度)に沿って、市債残高の抑制や、低利の5年債の発行等による金利負担の軽減に努めていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2016年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

高度経済成長期に当たる昭和40年代から、政令指定都市移行前後の昭和50年代に集中して公共施設を整備しており、それらの施設が耐用年数を迎えつつあることから、平成27年度の有形固定資産減価償却率が全国平均や類似団体より高い水準にあるが、この中でも特に有形固定資産減価償却率が高く65%を超えているものは、公営住宅、学校施設、認定こども園・幼稚園・保育所となっている。このうち公営住宅については、平成28年12月に策定した「広島市市営住宅マネジメント計画・推進プラン編」に基づき、計画的に再編・集約化や維持保全を進めていく。学校施設については、今後、国の「学校施設の長寿命化計画策定に係る手引」を踏まえて、個別施設計画を策定し老朽化対策に取り組むこととしている。認定こども園・幼稚園・保育所については、将来的に少子化に伴って保育需要の減少が見込まれることを踏まえ、地域ごとに定員のあり方を検討していくこととしており、当面は現在の施設を継続的に修繕しながら適切に管理していく。さらに、橋りょう・トンネルの老朽化に伴い、有形固定資産減価償却率も類似団体と比較して高い水準にあるが、いずれも個別施設計画を策定済であり、計画的な維持保全に取り組むことで、維持保全費用の縮減と長寿命化に努めている。

施設類型別ストック情報分析表②(2016年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

高度経済成長期に当たる昭和40年代から、政令指定都市移行前後の昭和50年代に集中して公共施設を整備しており、それらの施設が耐用年数を迎えつつあることから、平成27年度の有形固定資産減価償却率が全国平均や類似団体より高い水準にある。政令指定都市移行後、行政区単位でスポーツセンターと図書館を順次整備してきたことから、これらを含む体育館・プール、図書館の有形固定資産減価償却率も全国団体や類似団体より高い水準になっているが、予防的に修繕や改修を行うことにより、施設の機能を適正に維持することとしている。一般廃棄物処理施設については、その約半数を平成7年以降に新設や更新(建替)しているため、有形固定資産減価償却率が全国平均や類似団体より低い水準にある。

財務書類に関する情報①(2016年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、当該年度期首時点と比較して、資産総額は9,824百万円減少(△0.5%)し、負債総額は834百万円減少(△0.1%)した。資産のうち、最も金額の減少が大きいものは事業用資産であり、減価償却等による資産の減少が学校整備等による資産の取得額を上回ったことにより、7,181百万円減少した。また、負債については、退職手当引当金の減少額が最も大きく、当該年度に支給した退職手当が新たに計上した引当金の額を上回ったことにより、3,270百万円減少した。全体では、当該年度期首時点と比較して、資産総額は33,067百万円減少(△1.1%)し、負債総額は26,841百万円減少(△1.3%)した。資産総額は、上水道管、下水道管等のインフラ施設を計上していること等により、一般会計等に比べて1,118,999百万円多くなるが、負債総額も同資産等の建設改良に地方債を充当したこと等から、908,254百万円多くなっている。連結では、当該年度期首時点と比較して、資産総額は26,622百万円減少(△0.8%)し、負債総額は23,226百万円減少(△1.0%)した。資産総額は、広島高速道路公社が保有している道路等の資産を計上していること等により、全体に比べて213,137百万円多くなるが、負債総額も同社の借入金があること等から191,911百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、経常費用が465,006百万円となっており、そのうち、人件費等の業務費用は214,313百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は250,693百万円であり、移転費用が業務費用を上回った。移転費用のうち、金額が最も大きいのは社会保障給付(139,026百万円)であり、経常費用の約29.9%を占めている。全体では、一般会計等に比べて、水道料金や下水道使用料を計上していること等により、経常収益が57,293百万円多くなっている一方、国民健康保険や介護保険の負担金を補助金等に計上する等、経常費用が276,945百万円多くなり、純行政コストは219,574百万円多くなっている。連結では、全体に比べて、連結対象団体の事業収益を計上していること等により、経常収益が69,002百万円多くなっている一方、広島県後期高齢者医療広域連合の保険給付費を補助金等に計上する等、経常費用が182,880百万円多くなり、純行政コストは111,539百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、税収等の財源(434,097百万円)が純行政コスト(444,841百万円)を下回っており、本年度差額は△10,745百万円となり、純資産残高は8,990百万円の減少となった。全体では、国民健康保険事業特別会計の前期高齢者交付金や介護保険事業特別会計の支払基金交付金等が税収等に含まれることから、一般会計等と比べて税収等が149,245百万円多くなり、本年度差額は△9,527百万円となり、純資産残高は6,226百万円の減少となった。連結では、広島県後期高齢者医療広域連合への支払基金交付金等が税収等に含まれることから、全体と比べて税収等が56,058百万円多くなり、本年度差額は△6,542百万円となり、純資産残高は3,396百万円の減少となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等においては、業務活動収支は24,672百万円であったが、投資活動収支については、道路・街路整備や学校整備等を行ったことから△26,476百万円となった。また、財務活動収支については、一般会計債において、臨時財政対策債を29,219百万円発行したこと等により、地方債発行収入が償還額を上回ったことから179百万円となった。その結果、本年度末資金残高は前年度から1,625百万円減少し、4,363百万円となった。全体では、国民健康保険事業特別会計の前期高齢者交付金や介護保険事業特別会計の支払基金交付金等が税収等収入に含まれること等から、業務活動収支は一般会計等より25,845百万円多い50,517百万円となっている。投資活動収支については、下水道事業会計において、財源に地方債を充当した公共下水道整備を実施したこと等から△33,145百万円となっている。財務活動収支は、公営企業債等を含めた地方債の償還額が地方債発行収入を上回ったことから△19,896百万円となり、本年度末資金残高は前年度から2,524百万円減少し、28,181百万円となった。

財務書類に関する情報②(2016年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額及び歳入額対資産比率が類似団体平均を下回っているが、本市では、道路、河川、水路のインフラ資産の土地について、昭和59年度以前に取得したもの等を備忘価額1円で評価しており、資産合計に対して、その割合が大きいことが要因の一つであると考えられる。有形固定資産減価償却率は類似団体平均と同程度になっている。なお、有形固定資産減価償却率(62.5%)は物品を除いた比率であるが、本市が公表している資産老朽化比率(62.3%)は物品も含めた比率である。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は類似団体平均を下回っているが、本市では、道路、河川、水路のインフラ資産の土地について、昭和59年度以前に取得したもの等を備忘価額1円で評価しており、資産合計に対して、その割合が大きいことが要因の一つであると考えられる。また、将来負担比率が類似団体平均を上回っているが、この主な要因も同様であると考えられる。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。特に、行政コスト全体に対し、社会保障給付の占める割合が高い。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は類似団体平均を上回っている。基礎的財政収支は、業務活動収支の黒字分が基金の取崩収入及び基金積立支出を除いた投資活動収支の赤字分を上回ったため、3,746百万円となっている。投資活動収支が赤字となっているのは、地方債を発行して、道路・街路整備や学校整備等の必要な公共投資を行ったためである。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,