志布志市:国民宿舎ボルベリアダグリ

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2016年度)

収益等の状況について

平成12年の新装開業に伴う建設費の償還費を一般会計からの繰り入れにより行っているため、収益的収支比率が低い等の結果が出ているが、スポーツ合宿の受入により、定員稼働率は高い数字を示している。納付金制度により指定管理者から毎年20,000千円の納付金を受け入れ、施設修繕費等に充当している。市が負担している建設費償還が平成31年9月が終了することから、その後は納付金の金額で施設・設備の修繕、更新を行っていける運営を見込んでおり、新たな指定管理者側も、4年後には黒字経営に転換する計画となっている。

資産等の状況について

施設は平成12年4月にオープンし、18年が経過している。施設・設備が老朽化しつつあり、民間手法の良い面が発揮されにくい状況で、毎年度の修繕費が増加傾向にある。立地場所は志布志湾を見下ろせる好位置にあるものの、周辺施設が老朽化している等のため、観光宿泊施設の魅力が発揮されず、思うような誘客につながっていない。

利用の状況について

鉄道、飛行機の交通の便は悪いものの、さんふらわあ就航による関西からの船舶を利用したスポーツ合宿や、地元日帰り温泉客の安定的な利用により、利用者数は若干増加傾向にある。ただし、夏休み期間中の合宿受入時期に、台風接近等の悪天候が利用者数に大きく影響を及ぼすため、年度により大きな差を生んでいる。展望としては、冬季の海外からの野球合宿が大きな伸びを見せており、今後の利用者数増に大きく貢献しそうな状況である。以上を踏まえて,新しい指定管理者のもと、本施設の運営方針を「志布志の観光交流拠点~何度でも訪れたい場所~」と定め、施設運営に取り組んでいく方針である。

全体総括

指定管理者制度導入以来、指定管理期間が3年だったこともあり、指定管理者による施設への人的、物理的投資が十分に行いにくい状況であったため、民間手法による運営の効果が現れにくい状況であった。平成30年4月から指定管理期間を見直し、5年に延長されるとともに、新たな指定管理者となることから、これまでとは違う運営が期待される。施設が立地するダグリ岬周辺において、市では限られた財源の中で、優先順位を決めて整備していき、誘客につなげる準備をすすめている。一方で、志布志港の国際バルク戦略港湾整備の決定やさんふらわあ新造船就航、人口芝サッカー場の整備や2020年の国体成人男子サッカー会場に選定される等の明るい話題が次々と出てきており、新たな利用者の増加が期待される状況となっている。

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