収益等の状況について
経常収支を示す①経常収支比率について、類似施設平均値を下回り、100%以上を維持しているものの、減少傾向である。しかしながら、施設の営業に関する収益性を示す④売上高GOP比率及び、企業の収益が継続して成長しているかどうかを判断する指標である⑤EBITDAについては、類似施設平均値を上回り、安定した収益性を維持している。
資産等の状況について
資産の老朽化度合いを示す⑥有形固定資産減価償却率について、類似施設平均値は下回っているものの、年々増加傾向である。
利用の状況について
施設の利用状況を示す⑪稼働率について、類似施設平均値を下回っているものの、ほぼ横ばいとなっており、一定の水準を維持している。
全体総括
本施設においては、指定管理者制度を導入しており、民間のノウハウを取入れることで、駐車場の特色に合致した運営を実施しているところであるが、近年、当該駐車場付近の商店街の衰退、郊外の大型店舗の進出及び関西圏へのアクセスが容易になったことなどにより、利用者が減少傾向である。また、施設の老朽化が進み改修及び更新等の費用増加が見込まれることから、長期的な施設整備及び投資計画等を検討し、今後も、経費の節減や利用促進策の検討など、安定した経営に向けた取組みが必要である。