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概ね横ばいベースで推移しているが、社会保障関連経費の伸びなどにより平成24年度は0.73と前年度と比較して0.02ポイント低下し、類似団体内平均値と比較してもやや下回っている状況である。
経常収支比率は、扶助費において0.5%悪化したものの、人件費や公債費、補助費等の減少及び経常一般財源である普通交付税の大幅な増加の影響により、全体では0.3%改善し、95.4%となった。ただし、類似団体内平均値90.6%と比較しても上回っており、依然高水準で硬直化した財政状況にあるといえる。
職員数適正化計画や集中改革プランの実行に加え、職員の削減後も安易にアルバイトの雇用や委託に頼ることなく、創意工夫による業務効率の向上を図った結果、類似団体内順位で最上位の84,797円となった。今後も民間で実施可能な事業については委託化を進めるなど、引き続き総コストの縮減を図っていく方針である。
平成19年7月に職員給与構造の見直しを実施し、給料表を国準拠に改めたが、現給保障者の割合が国と異なることなどにより、国基準を上回る数値となっている。今年度は経験年数階層内における職員分布が変わったことや、昇格時における対応号給が国と異なることなどもあるが、国家公務員の時限的な(2年間)給与改定特例法による措置の影響を受け前年度に比べ1.2減少したものの107.6となった。なお、時限措置を考慮しないとした場合の指数は100.6となっている。今後も初任給基準の引下げ、給料表の見直しなどの行財政改革を図り、より一層の給与の適正化に努めたい。
これまで実施してきた「職員800人削減計画」や「職員数適正化計画」などにより、類似団体内平均値6.17人を下回る5.34人となっている。今後も新集中改革プラン(平成22~平成26)による定員管理計画を着実に実行するなど、さらなる行財政改革の推進に努めたい。
公営企業債償還の財源に充てたと認められる繰入金が3億6千万円減少する一方、普通交付税額の増加等により標準財政規模が14億3千万円増加した。これらの要因等により、単年度実質公債費比率は前年度より0.7%減少し、3ヵ年平均値では6.6%となり前年度と比べ1.2%改善された。今後も、退職手当債等の償還が増加する見込みであるが、引き続き適正な公債管理に努めたい。
下水道事業会計や公共用地先行取得事業特別会計において、地方債残高が減少したことや職員数の減による退職手当負担見込額の減少などにより、将来負担額が前年度と比べ45億8千万円(1.4%)減少し、将来負担比率は前年度より16.4%減少の27.5%となった。類似団体と比べても健全な数値となっており、今後も将来世代への負担が増加することのないよう健全な財政運営に努めたい。
人件費及び人件費に準ずる費用の人口1人当たり決算額は56,813円なり、前年度の59,958円より減少した。また類似団体平均値60,543円と比較しても下回っている。人件費にかかる経常収支比率については、職員年齢構成の変化による減少や定年退職者の減少により、前年度から0.6%減少し23.7%となり、類似団体内平均値24.5%を下回っている。今後もゴミ収集業務や学校給食調理業務など民間でも実施可能な業務については委託化を進めるなど、より一層の行財政改革の推進に努めたい。
物件費にかかる経常収支比率については10.9%となり、類似団体内平均値13.4%を下回っている。前年度比較では類似団体内平均値が0.4%増加しているのに比べ、0.1%増加にとどまっており、概ね横ばいとなった。増加要因としては、情報化推進経費等の増加などが挙げられる。
扶助費にかかる経常収支比率については18.4%となり、前年度から0.5%増加したことにより、ほぼ類似団体内最低値に近い数値となった。最も大きな要因である生活保護費が、前年度と比較して8億5千万円増加したのをはじめ、障害者自立支援給付経費が3億5千万円増加したことなどが要因として挙げられる。
その他の経常収支比率については、類似団体内平均値11.8%を下回る10.7%となった。内訳は維持補修費で1.3%、繰出金で9.4%となりそれぞれ前年度と比較して横ばい、0.3%の増加となっている。今後は、これまでに整備した施設等の老朽化に伴い維持補修費の増加が見込まれることもあり、引き続き計画的な財政運営を心がけたい。
補助費等にかかる経常収支比率については、類似団体内平均値を大きく上回る最低値の15.7%となったものの、前年度との比較では0.3%の減少となった。これは下水道事業会計への繰出金が1億7千万円減少したことなどによるものである。
公債費及び公債費に準ずる費用の1人当たり決算額については10,702円と類似団体内平均値14,427円を下回っている。同様に公債費にかかる経常収支比率も類似団体内平均値18.4%を下回る16.0%となっている。しかしながら、今後も、退職手当債などにかかる償還が増加する見込みであることから、事業の緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業採択を心がけ、健全な公債管理に努めたい。
公債費以外の経常収支比率については79.4%となり、前年度と比較して0.1%増加となった。類似団体内平均値72.2%と比較すると上回っており依然高水準で硬直した状態であるといえる。主な内訳として人件費、扶助費、補助費等の合計で58.1%となっている。前年度と比較して人件費、公債費で減少したものの、扶助費については増加しており、今後もより一層の行財政改革の推進や、事業効果を的確に把握した効率的な財政運営に努めたい。
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