経営の健全性・効率性について
白井市の公共下水道事業は千葉ニュータウン事業や西白井地区の土地区画整理事業など、人口密集地区を中心に整備され、その整備は県などが実施し、その後、下水道施設の受贈を受けている。また、汚水処理については、単独で処理場を持たず、印旛沼流域下水道及び手賀沼流域下水道の処理場を利用している。上記のことから、下水道使用料収入で汚水処理経費を賄える状況であり、企業債現在高も管渠延長からは極めて少ないことから、公共下水道事業における健全性・効率性は高いものとなっている。
老朽化の状況について
下水道管渠等の耐用年数である50年を経過したものがないことから、他団体と比較し低い数値となっている。なお、老朽管更新については、令和2年度に老朽状況の調査を実施した上で、令和3年度から7年度までの5年間を期間とするストックマネジメント計画を策定し、下水道施設等の計画的・効率的な更新を進めることとしている。
全体総括
下水道事業経営については、健全であるが、今後、人口の減少などによる使用料の減収が見込まれ、また、下水道管渠等施設の更新を実施していく必要があり、さらなる経営基盤の安定化や効率化を進める必要がある。