経営の健全性・効率性について
①前年度から6.69ポイントの増で100%を超えており、単年度の収支は黒字となっていると示している。料金回収率についても100%を超えており、給水に係る費用が給水収益で賄えている状況である。しかし、老朽化の状況でもあるように法定耐用年数を超えた管路延長は類似団体平均を大きく超えており、今後更新投資に充当する財源の確保が重要になるため、中長期的な目線で料金の改定等も考えていく必要がある。②類似団体平均を下回っており、前年からもマイナス6.03ポイント減少しているため数値は良好だが、今後施設の更新等で減価償却費も増え、人口の減少による給水収益の減なども懸念されるため①と同様の対応が必要となってくると考えられる。③流動資産(現金預金)は今後も増加していく見込みである。④今後施設の更新等により増加していくと考えられるため注視していく必要がある。⑤①と同様に、給水に係る費用が給水収益で賄えている状況であるが、今後更新投資に充当する財源の確保が重要になるため、中長期的な目線で料金の改定等も考えていく必要がある。⑥自己水源を所有している点と更新工事未実施のため投資額が少ないこともあり類似団体平均を下回っているが、有収率が80%台であることと、受水費や維持管理費の増加が要因となっているものと考えられる。⑦類似団体平均で前年からみても横ばいであり適正規模といえる。⑧異常水量や漏水の確認等の早期の対応により前年比で2.84ポイント増加していると考えられる。
老朽化の状況について
①減価償却率は類似団体平均を上回っており、施設・設備の老朽化が進んでいることを示しています。法定耐用年数を超えた管路は32.74%で、R3年度から更新工事を順次開始している。
全体総括
料金回収率・有収率は現状維持していくうえで、経常収支比率を上げ、資産の償却費用(将来の更新費用)についての財源確保が必要である。