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地方財政ダッシュボード

山口県周防大島町の財政状況(2020年度)

🏠周防大島町

地方公営企業の一覧

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2020年度)

財政力指数の分析欄

平成28年度から0.18と横ばいとなっているが、人口減少および全国平均を大きく上回る高齢化率、それに伴う基幹産業である農業・漁業の低迷など財政基盤が依然として弱く、他の類似団体からは大きく下回っている。国政調査による人口減少等により普通交付税が減額となっていく中で、町税等の収納率の向上や町有財産の利活用、定住促進対策や観光交流人口の拡大を図るなど、自主財源の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

分子の経常経費充当一般財源は義務的経費の人件費は増となったが、扶助費が6千万円の減となったため、前年度と比較すると比率としては0.8ポイントの減となっている。今後については、より一層の行政運営の効率化を図り、経常経費の削減に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

人口1人当たり人件費・物件費等の決算額が類似団体平均を上回っており、その要因は主に人件費である。人件費については、定員適正化計画に基づき職員数を削減しているが、人口の減少により,人口1人当たりに換算すると増となっており、民間委託、指定管理等によりさらなる削減に務めていく。また、物件費についても類似団体を上回っているため、事務事業を効率化し、さらなる行政コストの低減を図る。

ラスパイレス指数の分析欄

平成28年度からほぼ横ばいであり、類似団体平均をやや上回っている。引き続き、人件費の総枠抑制に努めるとともに、地域の給与水準の状況を踏まえて適正化を図る。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

定員適正化計画に基づき職員数の削減を行っており、類似団体との差が小さくなってきており、類似団体平均を0.28人下回った。今後も、引き続き定員適正化計画に基づき職員数の削減に努める。

実質公債費比率の分析欄

標準財政規模は前年度と比較し減少し、地方債元利償還金も減少しているが、実質公債費比率は前年度から0.3%増となっている。これは、病院事業・下水道事業への準元利償還金の増加によるものである。今後も地方債元利償還金等の額は減少していくと見込まれるが、普通交付税が人口減等により減少していくため、交付税算入率の低い地方債発行を抑制し、水準の維持に努める。

将来負担比率の分析欄

合併後の大型事業等の終了により、一般会計の地方債残高は減少傾向にある。特別会計においては公共下水の新規整備を行っており下水道事業特別会計の起債残高は今後も増額見込だが、病院事業特別会計等その他の起債残高が減少しいるため、将来負担率は前年度と比較して7.6%減少している。依然として類似団体平均を上回っており、今後も事業実施の適正化を図り,財政の健全化に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費の分析欄

定員適正化計画に基づき、職員数の削減を行っており、類似団体平均を5.1ポイント下回っている。引き続き、定員適正化計画に基づく定員管理に努める。

物件費の分析欄

物件費については類似団体平均を0.3ポイント下回っている。対前年度比では0.3ポイントの減少しているが、3年前からは0.3ポイントの増加しており、今後も引き続き事務事業の見直し等により経費削減に努める。

扶助費の分析欄

経常経費充当一般財源が減少となったため前年度と比較して0.7ポイント減となっている。今後も、資格審査等の適正化や各種手当ての見直しを図る。

その他の分析欄

特別会計への操出金が減少したため前年度から3.6ポイント減少し、類似団体平均を0.7ポイント下回っている。今後も、経費削減に努め、事業内容の適正化を図る。

補助費等の分析欄

下水道事業の法適化により、前年度比3.6ポイント増加している。依然として類似団体平均を上回っており、今後も事業の見直し等経費の縮減に努める。

公債費の分析欄

地方債残高および元利償還金とも対前年度で減少しており、経常収支比率は対前年度比と同率となっているが、依然として類似団体平均を2.3ポイント上回っている。

公債費以外の分析欄

下水道事業の法適化により経常収支比率は前年度から0.8ポイント減少しているが、類似団体平均と比較して4.6ポイント上回っている。今後も公営企業会計の健全化に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は、特別定額給付金事業により前年度より大幅な増となった。民生費について、平成24年度から福祉事務所設置市町村となったことによる扶助費(生活保護等)の影響で類似団体平均を大きく上回っている。諸支出金については一般会計から渡船事業特別会計への繰出金が増えたことにより大幅な増となった。公債費については前年度より増となっているが、大型事業完了等により減少傾向にある。しかしながら類似団体平均と比べると大幅に上回っている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

人件費については会計年度任用職員制度により前年度と比較すると住民1人あたり6,559円と高くなっている。また物件費についても東和公民館解体等により前年度と比較すると住民1人あたり13,598円と高くなっている。義務的経費のうち扶助費についてはほぼ横ばいであるが、依然として類似団体平均を上回っているため、今後もさらなる適正化を図る。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

財政調整基金は、実質収支の黒字に伴う積立を行うことにより増化し、標準財政規模比が68.38%となっている。実質収支比率については、翌年度に繰り越すべき財源が減額となっているため、2.18%減の2.30%となっている。今後は普通交付税の減少を見込み、さらなる事務事業の効率化を図るなど自主財源の確保に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

○現状一般会計及び全ての特別会計で赤字は生じていない。○今後の対応今後も各会計で適切な財政運営、企業経営を行っていく。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

○現状元利償還金については減少傾向であるが、公営企業債の元利償還金に対する繰入金が病院事業の元利償還の開始により増加傾向にある。○今後の対応今後とも、緊急度・住民ニーズを的確に把握した事業の選択を行い、新規発行地方債の抑制に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

○現状将来負担額は、前年度と比較し合併地域振興基金積立による合併特例債が減少となり、地方債残高も減少傾向であり、充当可能財源もほぼ横ばいで推移していることから、将来負担比率の分子も減少傾向となっている。○今後の対応早期健全化基準未満であるが、今後も普通交付税の減少が見込まれることから、後世への負担を軽減するよう交付税算入率の低い地方債発行の抑制に努める。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金全体

(増減理由)○財政調整基金については、204百万円の増、その他特定目的基金については、主にふるさと寄附金制度によるふるさと応援基金の額が増額し基金全体では、12百万円の増となった。(今後の方針)○基金の使途の明確化を図り、合併特例債等を財源に積み立てる予定としている。

財政調整基金

(増減理由)○普通交付税の合併算定替による特例措置の適用期限終了後の財源不足や人口の減少による交付税・税収の減少を見込み将来の財政需要に備えるため。(今後の方針)○人口の減少に伴い、交付税・税収ともに減収する見込であるため、将来の財政需要に備えて積立を行う。

減債基金

(増減理由)○町債償還にあてたため減少。(今後の方針)○繰り上げ償還等に備えて計画的に積立を行う。

その他特定目的基金

(基金の使途)○合併地域振興基金:合併に伴う町民の連携の強化及び地域振興を図る事業。○まち・ひと・しごと創生基金:住民の個性豊かな地域づくりの取り組みや地域の多様な資源の活用事業の促進、充実。(増減理由)○ふるさと応援基金:ふるさと寄附金の増額により前年度と比較すると23百万円の増額となった。(今後の方針)○ちびっ子医療費助成事業基金、福祉医療費一部負担金助成事業基金等は、今後も引き続き助成を行うため、積立を行う予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

昭和30年代~50年代の高度経済成長期に建設された多くの公共施設が、築年数の経過による老朽化で改築や大規模な改修が必要な時期を迎えていることから、有形固定資産減価償却率が類似団体より高くなっている。さらに人口の減少にともない町税収入率も減少している。本町では昨年度「周防大島町公共施設等総合管理計画」の見直しをし、公共施設等の保有や維持管理・大規模改修・建て替え等について中長期的な視点から計画的・効果的に推進し、財政負担の軽減・平準化を図っていく。

債務償還比率の分析欄

合併後、一般会計・公営企業会計ともに合併特例債、過疎対策事業債、公営企業債等の多額の起債を発行してきた。また、四方を海で囲まれた本庁の特徴として、合併以前から漁港・港湾に係る事業が多く、比較的地方債残高は多い傾向にある。それに加え普通交付税の合併算定替の縮減が行われており、業務収入の減少につながり類似団体に比較し高い数値となっている。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

一般会計の地方債現在高が減少しており比率算定分子の将来負担額は減少している。充当可能基金は減債基金の取崩しはあったものの財政調整基金の積立により増額しており、分母の標準財政規模の大半を占める普通交付税の減額の影響はあるものの、将来負担比率は減となっている。今後も普通交付税の減額が想定されることから、後世への負担を軽減するため、交付税算入額の高い地方債の発行により、将来負担比率は同水準を維持していくと見込まれる。また、有形固定資産減価償却率についても、高度経済成長期に整備した公共施設が耐用年数を迎えつつあることなどにより、類似団体より高くなっている。昨年度見直しをされた「周防大島町公共施設等総合管理計画」に沿った、各施設の特性に応じた計画的な更新・維持保全・廃止等を推進することにより将来の負担の抑制に努めていく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

一般会計の地方債現在高は減少しており比率算定分子の将来負担額は減少している。充当可能基金は減債基金の取崩はあったものの財政調整基金の積立により増額しており、分母の標準財政規模の大半を占める普通交付税の減額の影響はあるものの将来負担比率は減となっている。今後も普通交付税は減額が想定されることから、後世への負担を軽減するため交付税算入率の高い地方債の発行により、将来負担比率は同水準を維持していくと見込まれる。標準財政規模の大半を占める普通交付税について合併算定替えによる措置が令和元年度で終了し、令和2年度より一本算定となっており大幅な減額となっているため、標準財政規模への影響は大きい。R2年度は平29年と比較し元利償還金は減っているが、準元利償還金が増、特定財源および基準財政需要額算入額が減となっており比率算定分子が増となっている。また分母については標準財政規模が増、基準財政需要額算入額が減となっているが、単年度実質公債費比率は増となっているため実質公債費比率は増となっている。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

昭和30年代から50年代の高度経済成長期に集中して多くの公共施設や道路・橋りょうなどのインフラが整備されており、それらが改築や大規模な改修が必要な時期を迎えていることから、全体的に有形固定資産減価償却率が類似団体より高くなっている。【道路、橋りょう・トンネル】については、必要に応じた補修を随時行っているが老朽化が進んだ施設が多くあり、類似団体を上回っている。近い将来、一斉に更新時期を迎えることが予想されるため、従来の壊れてから直す「事後保全」では補修費用が多くなる恐れがあるため、損傷が小さい内から計画的に行う「予防保全」で維持管理することで、長寿命化や補修費用の縮減を図っていく。また【公営住宅】についてもすでに耐用年数が経過した住宅が40%を超え、老朽住宅が多い状況となっており、類似団体を上回っている。居住性の向上、高齢者の安全性の確保など利用者のニーズに応えつつ、修繕・改善等の計画的な維持管理を考慮し、事業量の平準化を図っていく。【学校施設】においては、「学校施設耐震化推進計画」に基づき耐震改修工事等を行ったことにより、有形固定資産減価償却率は類似団体と近い数値となっており一人当たりの面積は類似団体を上回っている。令和3年度から中学校3校が周防大島中学校に統合されたが、今後も学校の統合計画、さらには学校施設の長寿命化計画策定と併せて、効率的・効果的な老朽化施設の再生によるトータルコストの縮減やよりよい教育環境の確保に努めていく。【公民館】においても、類似団体と比較し有形固定資産償却率は低くなっているが、建設年度は古いもので昭和51年度、新しいもので平成8年度、さらに規模や利用状況の差も大きくなってきている。施設の有効活用のため、施設の機能の集約化・複合化により効率的な運営を図ることを目指すとともに、利用実態や人口動態等を踏まえ、施設の方向性や規模についても検討していく。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

【図書館】については、総合センターや文化センターなどに併設して旧4町に1つずつ配置されており、有形固定資産減価償却率は類似団体より高くなっており、一人当たり面積については類似団体とほぼ同数値となっている。既存施設の有効活用を図りつつ、可能な範囲で施設・設備の保全を図りながら段階的な再編を進めていく。【体育館・プール】等のスポーツ・レクリエーション施設においては、ほとんどが1980年(昭和55年以降)に建設された比較的新しいものとなっていることから、有形固定資産減価償却率については、類似団体より低くなっている。また、【一般廃棄物処理施設】のうち、資源ゴミ・不燃ゴミを取り扱う周防大島町環境センターは合併後の平成19年に建設された新しい施設であり、そのため、一般廃棄物処理施設全体で有形固定資産減価償却率が類似団体より低くなっている。【庁舎】については、橘庁舎が平成28年度、東和庁舎が平成30年度に新庁舎が建設され、他庁舎については平成16年の合併にともない改修等を行ったことにより、類似団体と比較し有形固定資産償却率は低くなっているが、分庁方式をとっているため一人当たりの面積は類似団体と比較し上回っている。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

・一般会計等においては、前年度末から資産総額は855百万円の増加となった。事業用資産は土地や建物・工作物等101百万円の減少となり、減価償却による資産の減少も大きく、合計で694百万円の減少となっている。インフラ資産においては土地・工作物等62百万円の増加があるが、減価償却による資産の減少が大きく804百万円の減少となっている。基金においては、減債基金を取り崩したが、財調へ積み立てたことにより基金(流動資産)は77百万円の増加、基金(固定資産)は8百万円の減少となっている。負債総額については、1,047百万円の増加となっているが、金額の変動が最も大きいのは地方債(固定資産)である。・全体では資産総額は前年度末から17,165百万円増加し、負債総額は16,134百万円増加した。金額が多いのは下水道事業特別会計が公会計に完全移行しR2年度より計上されるようになったためである。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

・一般会計等においては、経常費用は14,267百万円となり、そのうち人件費等の業務費用は6,897百万円、補助金や社会保障給付費等の移転費用は7,370百万円であり、移転費用の方が業務費用よりも多くなっている。最も金額が大きいのは減価償却費や維持補修費を含む物件費等であり、施設の廃止・統合化などを行い、公共施設等の適正管理に努めることにより、経費の縮減に努める。また、併せて人件費についても、行政改革による職員数の削減を引き続き行い、経費の抑制に努める。・全体においては、一般会計と比較し、公営企業会計の料金収入等があるため、経常収益が多くなっているが、経常費用についても、国民健康保険や介護保険の社会保障経費が多く移転費用が多額になり、純行政コストは5,345百万円多くなっている。・連結では、一般会計に比べて、事業収益等により経常収益が4,779百万円多くなっている一方、人件費や後期高齢者医療の補助金等により経常費用が14,100百万円多くなっており、純行政コストは9,272百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

・一般会計等においては、R2国調人口の減や合併算定替の減額等による普通交付税の減額等により税収等の財源(9,599百万円)が純行政コスト(14,235百万円)を下回っている。本年度差額は309百万円の減少となっており、純資産残高も365百万円の減少となっている。今後も普通交付税の減額が見込まれる中で、経常的経費を抑制しつつ、定住促進対策や観光交流人口の拡大を図るなど、自主財源の確保に努める。・全体では、病院事業会計など税収等の財源が純行政コストを上回っており、本年度差額は244百万円となり、純資産残高は179百万円の増加となっている。・連結では、水道事業会計等の財源が純行政コストを上回っており、本年差額は425百万円となり、純資産残高は433百万円の増加となっている。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

・一般会計等においては、業務活動収支は対前年629百万円増の1,208百万円で、投資活動収支については、基金積立金支出の減少及び基金取崩収入の増により612百万円減の△103百万円となった。財務活動収支については、地方債発行収入が増加したため財務活動収支のマイナスは昨年よりも減少している。・全体では、病院事業会計の業務活動収支は205百万円の増額で393百万円の黒字になり、水道事業会計においては131百万円の増、下水道事業会計においては871百万円の皆増があった。全体としては2,127百万円の増額となっている・連結の財務活動収支については一般会計の地方債発行収入増の影響等で、財務活動収支のマイナスは昨年よりも小さくなっている

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

・住民一人当たり資産額が類似団体平均を上回っているが、合併前に旧町ごとに整備した施設が多く残っており保有する施設数が多く、さらに四方を海に囲まれた本町の特徴として漁港施設の建設に多額の経費を要しており、資産合計が大きくなっている。又、資産合計は前年度から増加しており、少子高齢化による人口減も大きいが住民一人当たり資産額は、前年度から増加している。・歳入額対資産比率については、類似団体平均を少し上回る結果となった。前年度と比較すると資産及び歳入が増加しており、歳入額対資産比率は減少となっている。有形固定資産減価償却率については、昭和30年代から50年代の高度経済成長期に建設されてきた多くの公共施設が改築や大規模な改修が必要な時期を迎えていることから、類似団体平均値よりも若干高くなっている。公共施設等総合管理計画に基づき、公共施設等の保有や維持管理・大規模改修等について、中長期的な視点から計画的・効果的に進めていく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

・純資産比率は類似団体平均を下回っているが、合併後の町づくりの為に発行した地方債の残額が多く負債の額が多くなっている。又、将来世代負担比率においては、臨時財政対策債等の特例的な地方債を除いた地方債残高が多いといえる。ただし、地方債残高については近年元金償還額より起債発行額を抑えていることから減少傾向にあり、今後も新規に発行する地方債の抑制を行うなどして地方債残高を圧縮し、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

・住民一人当たり行政コストは類似団体平均を大きく上回っており、特に純行政コストのうち物件費と移転費用が多く、住民一人当たり行政コストが高くなる要因となっていると考えられる。これは、合併による激変緩和措置で分庁方式をとっていることや、合併前に旧町単位で建設した施設が多く残存していることによる施設維持管理費の増加、過疎化により独立経営が困難となっている公営企業会計への繰出基準外の繰出金が多く移転費用の増額につながっている施設の集約化・複合化などを行い、公共施設等の適正管理に努めるとともに、施設の維持管理経費の抑制に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

・住民一人当たり負債額は類似団体平均を大きく上回っているが、四方を海に囲まれているための漁港施設の建設や合併後の町づくりの為に発行した地方債の残額が多く負債の額が多くなっている。今後も新規の地方債発行の抑制を行うなど、地方債残高の縮小に努める。・基礎的財源収支は、投資活動収支は地方債を発行して漁港などの施設改修事業を行っているため赤字となっているが、業務活動収支の黒字分を大きく下回っているため、類似団体平均より高い水準となっている。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は類似団体平均が0.9ポイント下がり、本町は4.9ポイント下降したことから類似団体平均値を下回る結果となっており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は低くなっている。行政コストの状況でも記載したとおり、本町は経常費用の増加につながる要因が多く、また、平成16年の合併時には2万2千人以上いた人口も現在1万5千242人(R3.1.1現在)にまで減少しており、経常収益の増加は厳しい状況にあるが、各種使用料等の適正化と公共施設等の適正管理による経費の削減により受益者負担率の増加を図りたい。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,