経営の健全性・効率性について
・経常収支比率収入については、R1.4月から給水料金の改定をしたが、給水収益以外に一般会計からの繰入金等に依存している状態です。人口減少が顕著であり、給水料金の適正化を含めた一層の経営改善が必要と考える。また、・累積欠損金比率単年度で比較すれば、前年度からは14%欠損額は減少しているが、累積欠損金が増加している。維持管理経費が増加する中、計画的な維持修繕を行なうことで、施設の長寿命化を図る必要がある。・流動比率流動負債については、そのほとんどが企業債の償還である。償還にあたり一般会計からの繰入金等でまかなっているのが現状である。・企業債残高地形的に多くの施設を整備しており起債残高が大きくなっている。今後の整備については、起債残高が増加しないように留意し平準的に行なっていかなければならないと考える。・料金回収率現在、3割程度の回収率であり、また今後の人口減少により給水料金の減収が予想さることから、適切な料金収入の確保と給水原価の削減が必要と考える。・給水原価他団体と比較しても高い状況である。施設の統廃合を含め管理経費の削減を行なう必要がある。・施設利用率他団体と同等程度である。・有収率類似団体と比べ低い状況である。原因(漏水等)を特定し、その対策を講じる必要がある。
老朽化の状況について
・有形固定資産償却率・管路経年化率償却率が50%以上で高くなりつつある。ストックマネージメント計画をもとに、令和4年度から、計画的に更新をしていく予定である。
全体総括
人口減少が続く中、給水料金収入の増加は見込めない。よって、施設整備の長寿命化・統廃合など維持管理経費の更なる削減を行なう。また、料金改定については定期的に見直しを行ない適切な給水料金の確保をすることで経営改善を一層進めていかなければならない。