収益等の状況について
経常収支比率は前年度並みであるが、平均値を下回った。高い水準にあるのは、一般会計から長期借入金の継続によるものである。他会計補助金は、一般会計からの職員に係る児童手当相当繰入分のみ。定員稼働率は、7月の西日本豪雨、10月には週末(2週連続)の大型台風の影響により観光客が減少、前年度を下回った。売上高人件費率は、人件費は前年度と比較して微増に対し、売上高が減少したことによる上昇。売上高GOP比率は微減傾向にあるが、類似施設平均値よりは高い水準にある。EBITDAは類似施設平均値より高い水準にあるが、経年での比較をした場合、減少傾向にある。
資産等の状況について
有形固定資産減価償却率が高く、耐用年数を経過した施設・機器の老朽化が進行している。施設・機器の長寿命化を図り、ライフサイクルコストの低減に努めるが、起債の償還完了を31年度にひかえ、老朽化による設備更新に備えた、施設整備・更新計画の策定に取り組む。
利用の状況について
公営企業の宿泊者動向数は、近隣市町村の増加傾向と相反する減少傾向になっており、営業施策の見直しと対策が急務となっている。ネットエージェント・リアルエージェントそれぞれへ、多様化するニーズに応えるべく営業活動を展開し、経営改善に取り組む。
全体総括
経営診断士策定の経営改善計画の実施により、継続的に経営改善に努めるとともに、営業施策の見直しが急務となっている。施設の必要性と公営企業としての運営適否の検討も、今後の継続的課題とする。