収益等の状況について
当施設については、過去の施設整備による企業債の償還と支払利息が増加した上に、平成8年度をピークに利用者が減少してきたこと、さらに直営方式による人件費等の固定費の増加等が原因で資金不足比率が基準値以上となっていた。そのため、平成22年10月より指定管理者制度を導入し、指定管理者による運営を行うとともに、経営健全化計画を基に、企業債の償還及び一時借入金の償還のため、一般会計から繰出金を支出している。指定管理者制度を導入した結果、単純営業収益の黒字化を果たし、以後、安定した運営を続けているとともに、経営健全化計画に基づき、一般会計からの繰入金及び指定管理者からの納付金を原資に、一時借入金の償還を行い、年々経営の健全化が図れてきている。
資産等の状況について
資金不足比率の解消に向けた経営健全化を図ることを優先しているため、大規模改修など新たな投資は原則的に行っていない。また、経営健全化計画に基づく一般会計からの繰入金により、一時借入金等の償還を行い、累積欠損金の減少並びに資金不足比率の改善を行っている。
利用の状況について
指定管理者制度の導入後、指定管理者の営業努力等により、宿泊数等を伸ばすことができた。閑散期の合宿やスポーツツーリズムを活用した取り組みで、宿泊者数を維持しているが、天候等により減少がみられた。
全体総括
経営健全化計画に基づく、資金不足比率の解消に引き続き取り組んでいくとともに、施設の現状を踏まえ、専門家会議や検討委員会で将来の施設の指標となる基本構想を策定していく予定である。