収益等の状況について
①類似施設は前年より大きく上がっている中、当施設は96.0%と微増にとどまり赤字のままであった.②③は基礎年金拠出金および児童手当に係る繰出基準額のみを支出しているため、類似団体平均よりも低い値で推移している。④定員稼働率が類似施設より高いため料金設定が低すぎることが伺え、さらなる経営改善が必要だと言える。⑤人件費率は職員の退職により、平成27年度以降は類似施設よりも低くなっている。⑥売上高GOP比率は材料費及びその他経費が高いため、低い数値となっている。⑦減価償却前営業利益も持ち直してはきているが低く、より経費削減に努める必要がある。
資産等の状況について
⑧有形固定資産減価償却率が高く建物の更新を考える時期であり、平成29年度に改修工事を行う。⑩設備投資見込額については建物の老朽化部分を改修することとして、必要な改修のみを行うための額である。⑪毎年欠損金が発生し、根本的な経営改善が必要である。
利用の状況について
団体・グループ利用が減少し、個人利用が大半となっているが、施設は大広間があり客室も団体客向けのつくりとなっているため、定員稼働率が伸び悩んでいる。地元の食材をアピールし、ネット予約による利用を増加させ利用率を上げることができたが、年間を通しては格安プランの利用が多く利用単価が下がり、経営改善にはつながっていない。このため、民間のノウハウを活用し、より効率的で効果的な経営を行うことを目的に平成30年度より指定管理を行う。
全体総括
施設が老朽化しており、利用客の減少と材料費など必要経費の増大で数年にわたり赤字を出している。価格の改定、経費の削減、経営方法の見直しなどにより経営状況改善に取り組む。平成29年度に施設の改修工事を実施し、平成30年度より指定管理を行い、民間活力を導入する。