川西市
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2013年度
2012年度
2011年度
指定団体等の指定状況
財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定
人口の推移
産業構造
財政比較分析表(2020年度)
財政力
財政力指数の分析欄
社会福祉費や高齢者保健福祉費等の増加による基準財政需要額の増加が、基準財政収入額の増加を上回ったため、財政力指数は0.1ポイント低下している。税収の約半分が個人市民税であるが、高齢化率が31.5%と全国平均より高いこと等により財政基盤が弱く、類似団体の平均を下回っている。そのため、行財政改革実行計画に基づく事務事業の見直しや定数管理等の取り組みを継続することや、令和元年度から3年間にわたって実施している全事業の再検証、補助金制度及び使用料見直しなどにより、持続可能な財政運営を確保するよう努める。
財政構造の弾力性
経常収支比率の分析欄
地方税及び普通交付税が増加し、経常一般財源総額は増加している。また、歳出では人件費の増や、後期高齢者医療事業負担金などの繰出金の増により、経常経費に充当される一般財源が増加した。経常収支比率が前年度から0.6ポイント改善している主な要因は、経常一般財源総額の増額による。類似団体と比較して、依然として高い水準となっているため、経常経費の削減に向けた取り組みを引き続き行っていくが、今後も社会保障費の増大が見込まれることから、当面は厳しい状況が続くことが予想される。
人件費・物件費等の状況
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄
会計年度任用職員制度開始に伴う人件費の増加や、ロタウイルス・高齢者インフルエンザ・高齢者肺炎球菌予防接種経費増に伴う物件費の増加により、当該指標について昨年度と比較し増額となっている。今後は、施設の老朽化に伴う修繕料等の増加が見込まれるため、長寿命化などの取組みによる経費の平準化や歳出全体のバランスを考慮した適正化に努める。
給与水準(国との比較)
ラスパイレス指数の分析欄
平成30年4月1日に行った給料表改定に係る経過措置として、3年間実施していた現給補償が令和3年3月31日をもって終了したことに伴い、ラスパイレス指数は減少している。また、昨年同様に全国市平均を下回る状況である。今後も当市の財政状況等も見据えながら、引き続き給与の適正化に努める。
定員管理の状況
人口1,000人当たり職員数の分析欄
当該指標は昨年度と比較してほぼ横ばいの数値となった。今後は、育児休業等による休職中の職員のカバーや、ICT活用や民間連携なども含めて、業務に必要なマンパワーを確保するために定数計画の見直しを行い、効率的な組織運営に努めていく。
公債費負担の状況
実質公債費比率の分析欄
実質公債費比率は昨年度と比較し0.7ポイント減少している。これは主に分母において税収、普通交付税などからなる標準財政規模が増加し、分子において、元利償還金や公債費に準ずる債務負担行為に係るものが減少したことによるものである。今後の公債費増加要因として、臨時財政対策債の償還増や病院事業用地取得債の償還開始が見込まれるが、地方交付税や基金積立金などの財源を充当できるため、比率への影響は少ない。都市整備公社に対する補助金、猪名川上流広域ごみ処理施設組合への組合債償還負担金等の準元利償還金が減少する見込みであることから、実質公債費比率はゆるやかに減少する見込みである。
将来負担の状況
将来負担比率の分析欄
将来負担比率は昨年度と比較し6.5ポイント減少している。これは、公営企業債等繰入見込額は増加したものの、債務負担行為に基づく支出予定額や一部事務組合負担が減少し、普通交付税算入見込額など充当可能財源等が増加したことによるものである。将来負担比率は、公共施設の耐震化事業や大規模投資事業が一定終了していることから、減少していく見込みである。投資的事業の実施にあたっては、今後も国の経済対策による財源を積極的に活用するなど、将来の負担に配慮した財政運営を行っていく。
経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)
人件費
人件費の分析欄
会計年度任用職員制度開始に伴い、当該職員の給与等を人件費へ計上したこと等により、当該指標は昨年度と比較し1.3ポイント増加した。今後も当市の財政状況等も見据えながら、定員管理・給与の適正化に努める。
物件費
物件費の分析欄
ロタウイルス・高齢者インフルエンザ・高齢者肺炎球菌予防接種経費増などに伴い物件費は増加したが、当該指標については昨年度と比較し、増減はなかった。今後も、歳出全体のバランスを考慮しながら適正化に努める。
扶助費
扶助費の分析欄
福祉医療扶助費の減等により、当該指標について昨年度と比較し0.4ポイント減少したものの、今後は扶助費の増が見込まれるため、一定の負担増に対応するための財源確保に向けた取り組みを行っていく。
その他
その他の分析欄
当該指標について、昨年度と比較して0.1ポイント増加している。これは、繰出金で高齢化率の上昇に伴い保険給付費が増加傾向で推移しているため、後期高齢者医療事業・介護保険事業への繰出が増加していることによる。
補助費等
補助費等の分析欄
補助費のうち、多くの割合を占める公営企業や一部事務組合への補助金については、公債費などの経常的な経費に対する補助が中心となっている。今後は、新病院建設に伴う償還金の対応として病院事業会計への補助が増となるものの、一部事務組合への補助金が減となる見込みであることから、減少していくものと見込んでいる。
公債費
公債費の分析欄
用地先行取得事業債等の減等により、当該指標について昨年度と比較し1.1ポイント減少した。今後も一定水準で推移していく見込みである。
公債費以外
公債費以外の分析欄
当該指標が昨年度と比較し0.5ポイント上昇している主な要因は、経常経費充当一般財源総額が増加したことによる。経常的な経費は今後も増加傾向で推移するため、より一層の行財政改革による経常経費の削減に取り組んでいく。
目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
目的別歳出の分析欄
・総務費…特別定額給付金の支給により、住民一人当たりのコストが増加している。・土木費…花屋敷団地の建替事業や、道路・橋などの補修により、住民一人当たりのコストが増加している。・消防費…消防本部・南消防署の整備完了により、住民一人当たりのコストが減少している。・教育費…全学校への1人1台のタブレット型PC配置などにより、住民一人当たりのコストが増加している。
性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)
性質別歳出の分析欄
・人件費…会計年度任用職員制度開始に伴い増加している。・補助費…特別定額給付金の支給に伴い増加している。・普通建設事業費…消防本部・南消防署整備完了等により新規整備分は減少しているが、更新整備分は増加している。・積立金…用地先行取得債の市債償還のための積立額の減により減少している。
実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)
分析欄令和2年度は市税、地方交付税等の一般財源が増となったことや、新型コロナウイルス感染症の影響による事業費減等により、実施収支、実質単年度収支ともに増加した。今後は社会保障関連費や新型コロナウイルス感染症対策後に必要となる経費、病院再編に伴う一時的経費等の増加が見込まれ、非常に厳しい状況が続くと予想されることから、さらなる経費節減、財源確保の取り組みを行っていく。
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連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)
分析欄市立川西病院は、令和元年度より指定管理者制度を導入し、令和2年度の延患者数は、入院患者数が48,079人で前年度と比較して、1,573人の増加、外来患者数は74,407人で前年度と比較して、9,937の減少となり、増収となっている。病院事業会計については、原則、指定管理料、諸経費、新病院整備費用や市立川西病院解体に伴う費用などの必要な費用を指定管理者負担金及び市の一般会計繰入金で賄うものである。令和2年度末における資金不足額は315,377千円であり、前年度と比較して資金不足解消に係る市からの繰入金等により145,758千円改善した。新病院建設に係る支払消費税及び地方消費税の還付申告を令和3年度から令和4年度に行うことに変更したことに伴い、資金不足の解消は令和4年度となる見込みとなっている。
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実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄元利償還金や債務負担行為に基づく支出額の減少及び基準財政需要額算入額の増加に伴い、実質公債費比率の分子は減少した。今後は、新病院建設に伴う公営企業債の元利償還金に対する繰入金の増加が見込まれるものの、都市整備公社に対する補助金、猪名川上流広域ごみ処理施設組合への組合債償還負担金等が減少する見込みであることから、実質公債費比率の分子はゆるやかに減少していくものと見込まれる。
分析欄:減債基金病院用地売却収入等を積み立てたことにより、大きく増加した。今後も市債の償還に併せて計画的に取り崩す予定。
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将来負担比率(分子)の構造(2020年度)
分析欄債務負担行為に基づく支出予定額や組合等負担等見込額が減少したが、病院再編に伴い、病院事業への繰入見込額が増加したことにより、将来負担額は増加した。一方で、病院事業債の償還に係る普通交付税算入見込額が増加したことで充当可能財源等も増となり、将来負担比率の分子は減少している。今後は、公共施設の耐震化事業や大規模投資事業が一定終了していることから、将来負担比率の分子は減少していく見込みである。投資的事業の実施にあたっては、今後も国の経済対策による財源を積極的に活用するなど、将来の負担に配慮した財政運営を行っていく。
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基金残高に係る経年分析(2020年度)
基金残高合計
基金全体
(増減理由)減債基金では将来の償還財源として321百万円の積立を行い、地方債などの償還の財源として157百万円の取崩を行った。その他特定目的基金では、ふるさとづくり寄付金などの220百万円の積立を行った一方で、公共施設等整備基金を建設事業に充当するなど151百万円の取崩を行った。(今後の方針)他団体と比較して基金残高が少ないため、基金に頼らない財政基盤の確立をめざす。
財政調整基金
財政調整基金
(増減理由)未利用地売却分の積立を行い、基金残高は増加した。(今後の方針)他団体と比較して基金残高が少ないため、基金に頼らない財政基盤の確立をめざす。
減債基金
減債基金
(増減理由)将来の市債償還のため、用地の売却収入等を積み立てたことにより増加(今後の方針)地方債の償還計画を踏まえ、計画的な積み立てを行っていく
その他特定目的基金
その他特定目的基金
(基金の使途)①ふるさとづくり基金:寄付者の社会的投資を具体化するための事業②公共施設等整備基金:公共施設及び公益施設の整備③社会福祉基金:社会福祉の積極的な推進を図る(増減理由)①ふるさとづくり基金:ふるさと納税の増加により、基金残高が増加②公共施設等整備基金:用地売却収入等を積み立てたことにより残高が増加(今後の方針)各基金の設置目的に即した事業に対し基金を充当していく。
公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)
有形固定資産減価償却率
有形固定資産減価償却率の分析欄
有形固定資産減価償却率は類似団体と比較し高い値となっているが、公共施設等総合管理計画において個別施設計画を策定済みであり、施設の維持管理を適切に進めるとともに、施設の更新や統廃合を進めていく。令和2年度は清掃事務所の整備等により、0.8ポイントの悪化にとどまった。今後も施設の集約化・長寿命化の取り組みを進める。
(参考)債務償還比率
債務償還比率の分析欄
病院再編に伴う公営企業債等繰入見込額の増(+31.3億円)等により分子にあたる将来負担額が増となり、比率は悪化した。類似団体と比べても高い水準にあり、今後も引き続き投資的事業の必要性を判断しつつ、将来の負担を見据えた財政運営を行う。また、基金の取り崩しを抑制しつつ、未利用地等の売却等も進めることで、充当可能基金の確保にも努める。
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析
将来負担比率は上方向へ、有形固定資産減価償却率は施設の老朽化により左方向へ推移した。両指標とも、類似団体と比較すると、高い水準である。将来負担比率の主な改善理由は、債務負担行為に基づく支出予定額の減少(▲10.7億円)、組合負担等見込額の減少(▲6.6億円)、標準財政規模の増加(+10.3億円)である。有形固定資産の老朽化対策に取り組んでいるが、順次進めているため有形固定資産減価償却率は依然として高く、また、老朽化対策に係る費用のために市債を発行していることで将来負担比率も高い。今後も老朽化が進んだ施設の更新等が必要となるが、個別施設計画に基づき、集約化・除却等を進め、老朽化対策に取り組んでいく。
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析
当市の実質公債費比率は右方向へ、将来負担比率は上方向へ移動し、両指標ともに改善している。実質公債費比率の主な改善理由は、標準財政規模の増加(+10.3億円)、元利償還金の額の減少(▲1.6億円)、公債費に準ずる債務負担行為に係るものの減少(▲1.9億円)である。類似団体と比較すると依然として高い水準にあるため、投資的事業の実施にあたっては、事業の必要性の判断や経費の精査を行った上で国の経済対策による財源を活用するなど、公債費が将来の財政運営を圧迫しないように努める。
施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)
施設情報の分析欄
道路や橋りょうなどのインフラ資産は有形固定資産減価償却率が高い傾向にあり、老朽化が進んでいる。また、市営住宅や学校施設は今後施設の集約化・長寿命化等を進めていく予定であり、全体的な施設の老朽化対策に取り組んでいく。
施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)
施設情報の分析欄
庁舎の有形固定資産減価償却率が低下している。これは、清掃事務所整備によるもので、老朽化対策の取り組みの結果である。その他の施設についても個別施設計画に基づき、施設の集約化・長寿命化を進め、全体的な有形固定資産減価償却率の改善に取り組んでいく。
財務書類に関する情報①(2020年度)
1.資産・負債の状況
一般会計等において、資産は、中学校給食センターの建設仮勘定への計上や、清掃事務所の整備等により、前年度と比較し917百万円増加(+0.5%)となっている。ただし、資産総額のうち有形固定資産の割合が91.5%となっており、これらの資産は将来の維持管理・更新等の支出を伴うものであることから、公共施設等総合管理計画に基づき、引き続き施設の集約化・複合化を進めるなど適正な管理に努める。負債は、中学校給食センターのPFI施設整備費の計上等により817百万円増加(+0.9%)した。全体においては、資産は前年度と比較し6,390百万円増加(+2.6%)し、負債は5,679百万円増加(+4.4%)した。一般会計等と比較すると、資産は上水道・下水道のインフラ資産計上等により、75,822百万円多くなり、負債は地方債の計上等により46,527百万円多くなっている。連結においては、資産は前年度と比較し5,994百万円増加(+2.2%)し、負債は4,153百万円増加(+2.9%)した。一般会計等と比較し、資産は、ごみ処理施設組合の事業用資産計上等により、98,414百万円多くなり、負債は、都市整備公社や土地開発公社の借入金計上等により、59,881百万円多くなっている。
2.行政コストの状況
一般会計等において、人件費や物件費などの業務費用は25,264百万円、補助金や社会保障給付などの移転費用は39,432百万円で、経常費用は64,695百万円となった。純行政コストは、新型コロナウイルス感染症に対応し支給した特別定額給付金などの影響で、前年度と比較し17,575百万円増加(+38.7%)し、純経常行政コストは17,764百万円増加(+39.3%)している。今後も、社会保障経費の増加とともに純行政コストの増加が見込まれるが、事業の見直し等により、費用抑制に努めていく。全体においては、一般会計等と比較し、水道料金の計上等により、経常収益は4,609百万円多い一方、国民健康保険や介護保険の負担金計上等により、純行政コストは28,789百万円多くなっている。連結においては、一般会計等と比較し、連結対象団体等の事業収益計上により、経常収益は5,781百万円多い一方、人件費や兵庫県後期高齢者医療事業広域連合の補助金の計上等により、純行政コストは51,017百万円多くなっている
3.純資産変動の状況
一般会計等においては、税収等の財源が63,681百万円で、純行政コストの62,968百万円を上回った。そのため、本年度差額は前年度と比較し1,654百万円増加(+175.6%)し712百万円となった。その主な要因としては、市税収入や地方交付税などから成る税収等が421百万円増加したことが挙げられる。今後も、事業の見直し等により、純行政コストの抑制に努めていまた、本年度差額から中央北地区換地による資産評価額の減等を控除し、本年度純資産変動額は101百万円となった。全体においては、国民健康保険特別会計・介護保険特別会計等の国民健康保険税や介護保険料が税収等に含まれるため、一般会計等と比較し、税収等が15,760百万円多くなっており、本年度純資産変動額は712百万円となった。連結においては、兵庫県後期高齢者医療事業広域連合の税収等国県等補助金が財源に含まれることから、一般会計等と比較し、財源が52,733百万円多くなっており、本年度純資産変動額は1,841百万円となった。
4.資金収支の状況
一般会計等においては、業務活動収支は3,341百万円であったが、投資活動収支では、清掃事務所整備等の公共施設整備を行ったことから、▲2,342百万円となり、財務活動収支では、投資活動収支において計上した公共施設整備等の財源となる地方債の発行収入等を計上し、▲609百万円となった。公共施設整備費等による支出に対して、地方債の発行等でカバーした結果、令和2年度の資金収支は389百万円となり、本年度末現金預金残高は前年度から388百万円増加(71.6%)し、930百万円となった。全体においては、国民健康保険税や介護保険料等の税収等収入、水道料金等の使用料及び手数料収入の計上等により、業務活動収支は一般会計等より1,748百万円多い5,089百万円となっている。投資活動収支は、公共施設等整備支出等の計上により、▲10,126百万円となっている。財務活動収支は、地方債発行収入が償還額を上回ったことから5,245百万円となり、本年度末現金預金残高は8,330百万円となった。
財務書類に関する情報②(2020年度)
1.資産の状況
住民一人当たり資産額は、前年度から1.5万円増加したが、類似団体平均を下回っている。有形固定資産減価償却率は、0.8ポイント上昇した。道路や橋りょうなどのインフラ資産の減価償却率が高く、年々増加している状況である。一方、令和2年度は清掃事務所の整備など、公共施設老朽化対策の取り組みを進めた。有形固定資産減価償却率は依然として類似団体平均より高い水準であるが、市営住宅や学校施設についても施設の集約化・長寿命化等を進めており、全体的な資産老朽化対策に取り組んでいく。
2.資産と負債の比率
純資産比率は、前年度から0.2ポイント下降し、類似団体平均を下回っている。また、将来世代負担率は、0.1ポイント下降したが、類似団体平均を上回っている。これらは、公共施設整備等の資産形成にあたって、主に地方債発行によって財源を捻出してきたことによるものである。公共施設の老朽化対策が完了するまでは同水準で推移すると見込まれるが、今後は、投資的事業の実施にあたって事業の必要性の判断や経費の精査を行ったうえ、有利な手法や財源を積極的に活用するなど、将来負担の抑制に努めていく。
3.行政コストの状況
住民一人当たり行政コストは、新型コロナウイルス感染症に対応した特別定額給付金の支給などにより前年度から11.5万円増加したが、類似団体平均を下回っている。今後は、社会保障経費の増加とともに、少子高齢化によって人口は減少傾向となることから、住民一人当たり行政コストの増加が見込まれるが、事業の見直し等により、費用抑制に努めていく。
4.負債の状況
住民一人当たり負債額は、前年度から1.0万円増加し、類似団体平均を上回っている。これは、過去からの公共施設整備等を地方債発行により賄ってきたため、地方債残高が多く、令和2年度の施設整備においても、地方債発行により財源を賄っていることによるものである。公共施設の老朽化対策の完了までは同水準で推移すると見込まれるが、有利な手法や財源を積極的に活用するなど、将来負担の抑制に努めていく。基礎的財政収支は947百万円減少したが、類似団体平均を上回った。今後も、投資的事業の実施にあたっては、収支のマイナスが大きくならないよう引き続き事業及び経費の精査を行う。
5.受益者負担の状況
受益者負担比率は、大幅な使用料や手数料の改定は行っていないものの、新型コロナウイルス感染症に対応した特別定額給付金の支給などによる経常費用増の影響で前年度から2.9ポイント下降した。類似団体平均とも同程度である。今後も、社会保障経費を中心に経常費用の増加が見込まれるが、事業の見直し等により、費用抑制に努めていく。
類似団体【Ⅳ-3】
釧路市
苫小牧市
上尾市
新座市
久喜市
市川市
松戸市
野田市
佐倉市
習志野市
流山市
八千代市
浦安市
立川市
武蔵野市
府中市
町田市
小平市
日野市
東村山市
西東京市
鎌倉市
藤沢市
秦野市
津市
宇治市
和泉市
伊丹市
川西市
宇部市
山口市
徳島市