春日井市:公共下水道

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経営比較分析表(2021年度)

経営の健全性・効率性について

「①経常収支比率」は96.69%で、一般会計からの補助金により収支均衡としていることから、調定月の変更に伴う過年度損益修正益の増加により、前年度より減少しています。「③流動比率」は100%を大きく下回っています。これは繰越工事資金以外に内部留保資金がなく、翌年度の企業債の償還を翌年度収入の資本費平準化債と一般会計からの繰入金により賄っているためです。「④企業債残高対事業規模比率」は950.56%で、起債対象事業費が前年度より少なかったことから、減少しています。なお、新規整備を継続的に施行しているため、新規借入を行っており、依然として高い数値となっています。「⑤経費回収率」は87.94%で、類似団体・全国平均を下回っているものの、R3.3検針分から使用料単価130円/㎥、R4.3検針分から150円/㎥と下水道使用料の改定を実施したことにより、前年度より増加しています。「⑥汚水処理原価」は類似団体・全国平均に比べ上回っています。これは、企業債に係る支払利息や減価償却費が大きいためと考えられます。「⑦施設利用率」は100%を下回っています。これは、汚水流入量のピーク時でも安定的に処理を行うこと及び今後の新規整備による増加を考慮しているものです。また、晴天時一日平均処理水量が減少したことにより、前年度より減少しています。「⑧水洗化率」は、類似団体・全国平均を上回っていますが、今後も引き続き、未接続家屋に対する普及促進を進めていきます。

老朽化の状況について

「①有形固定資産減価償却率」については、H28年度の地方公営企業法適用時の資産の償却が完了するまで、減価償却費はほぼ同程度で累積されていきます。「②管渠老朽化率」は、類似団体・全国平均に比べ下回っていますが、春日井市公共下水道事業はS43年から供用開始しており、今後は施設の法定耐用年数50年の経過時期が集中するため、上昇が見込まれます。このため、H30年度に策定した「春日井市下水道ストックマネジメント計画」に基づき、管渠や施設の適切な維持管理により長寿命化を図り、点検及び更新等を計画的に進め、「③管渠改善率」の向上に努めます。

全体総括

当市の下水道は整備過程であるため、計画的かつ着実な整備を行うことで、効率的・効果的な未普及地域の解消及び浸水対策を図るとともに、普及促進活動を進め、水洗化率の向上による生活環境の改善に努めます。また、施設の老朽化に伴う更新需要及び維持管理に要する経費の増大が懸念されるため、ストックマネジメント計画による効率的な維持管理を行い、費用の平準化及び縮減を図るとともに、使用料等の収納率の向上及び事業収入の確保に努めます。経営健全化を目指し、将来にわたり安定的に事業を継続していくため、R元年度に「経営戦略」を策定しました。経費回収率は100%を大きく下回っており、一般会計繰入金への依存度も高く、非常に厳しい経営状況となっていたことから、経営戦略に基づき、下水道使用料の改定を2段階で実施しています。なお、「経営戦略」はR6年度に見直し予定です。

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