経営の健全性・効率性について
収益的収支比率が100%を下回り、経費回収率が類似団体と比較すると低い水準となっている。また、企業債償還に係る費用が、平成27年度に大きく伸びたが徐々に償還が終わり償還に係る費用が減少してきているが、類似団体と比較すると高い数値となっている。汚水処理原価に関しても年々減少していたが、令和2年度では修繕・更新があったため、高い数値となっている。また、類似団体と比較しても高い数値となっている。しかしながら多摩川の源流域であり東京都民の水がめとなっていることから維持管理に対する補助もあるため、経営状況に大きな問題は見受けられない。
老朽化の状況について
当施設は平成16年から平成20年にかけて機能高度化(施設更新・耐震)を行った。また、管理においても1年ごとに調査・修繕を行っており健全な状態となっている。
全体総括
当事業においては認可区域の下水道普及率が100%となっており施設の老朽化への対応も完了している。平成27年度からの償還開始により企業債償還に係る費用が大きく伸びたが徐々に償還が終わり償還に係る費用が減ってきているため経営状態に問題は見受けられない。また、令和2年度に経営戦略を策定し、計画的な施設更新や料金改正の検討を行っていく。