収益等の状況について
①収益的収支比率については、前年度に比較すると減少しているものの、データのある平成24年以降100%を上回っている。年度毎の増減に関しては、天候により左右される事業であるため、その影響であることが考えられる。④定員稼働率について、北岳山荘は例年6月中旬から11月上旬の約5ヶ月間のみの営業となっており、通年営業ができないため、数値が低くなっていることが考えられる。また、宿泊者数も天候により大きく影響を受けるため年度により増減が見られる。⑤売上高人件費比率は、平均より低い数値となっており、また経年比較においても増減が少ないため営業収益に対する人件費の割合が低い状態になっている。⑥売上高GOP比率は平均と比較し下回っており施設としての収益性が低いため経営改善に向けた取組が求められる。⑦EBITDAは平成26年以降平均を上回っており、平成27年に関しては、夏の特に週末の天気が良かったことが影響していると考えられる。
資産等の状況について
当該数値なし
利用の状況について
⑬施設と周辺地域の宿泊者動向について、平成26年以降は市内宿泊施設動向とほぼ同様の宿泊需要となっている。数値は上昇傾向にあるが、今後も天候の影響に左右されることが考えられる。
全体総括
本事業は、山岳地帯に位置する山小屋を運営するものであり、宿泊者数やそれに伴う収益に関しては、天候による影響が大部分である。また、期間が限定的な営業であるなど特殊な事業である。今後は、数値の高い部分は維持していき、低い部分に関しては改善していく必要がある。特に数値の低い売上高GOP比率に関しては、収益性が低いことを表しているため、経営改善に向けた取組が必要になってくる。