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財政力指数の分析欄基準財政収入額は、配当割交付金、株式譲渡所得割交付金が減となったものの、個人所得割、法人税割、固定資産税等が増となり、前年度から6.6%の増となった。基準財政需要額は、前年度比0.6%の減となり、分子が増、分母が減となり数値は前年と比べると0.103ポイントの増となった。3年平均の指数は、前年度と同数値となっている。今後は老朽化した公共施設の維持管理や更新に係る費用、社会福祉費及び児童福祉費は伸びていくと想定しており、引き続き指数の動向に注視していく必要がある。 | 経常収支比率の分析欄物件費の増により分子の経常経費充当一般財源は増となった。また、分母の経常一般財源についても固定資産税(土地家屋)現年課税分、市民税(個人)現年課税分等の増により増となった。分母・分子ともに増となり分母の増の影響を受け、経常収支比率は前年度から3.0ポイント減の81.2%となった。類似団体平均を下回ってはいるが、税収の大幅な伸びは見込めないことや、扶助費については増加傾向にあることから、今後の比率の低下は考えにくい。「武蔵野市行財政改革アクションプラン」を着実に実行し、経常経費の抑制・削減に努めていく。 | 人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄人件費は、定年延長に伴い、定年退職者が前年度に比べ少なかったことによる退職手当の減等により、前年度比4.3%の減となった。物件費については、平成25年度以降増加傾向であり、令和3年度の新型コロナウイルスワクチン接種の実施や新学校給食桜堤調理場の備品購入等の緊急的事業が減額になった反面、各公共施設の光熱費が急増したことにより前年度比4.4%の増となった。当面は新型コロナウイルス感染症対策や行政のデジタル化にかかる新たな費用に加え、物価上昇による増加が見込まれるが、引き続き行財政改革を推し進め、経費抑制を図っていく。 | ラスパイレス指数の分析欄平成26年10月1日より、民間・他団体との給与水準の均衡を図るため、給料表を市の独自表から都表へ移行した。また、55歳以上昇給抑制や扶養手当の減額等を実施し、給与制度の改革を行っている。 | 人口1,000人当たり職員数の分析欄健全財政を維持しつつ必要な市民サービスを維持する財源を生み出し、効果的で効率的な組織・職員体制を構築するため、「第6次職員定数適正化計画(平成25~28年度)」及び「第7次職員定数適正化計画(平成29~令和2年度)」の実施により職員の削減を図った。3つの基本方針「第六次行財政改革を推進するための基本方針」、「武蔵野市行財政アクションプラン」及び「武蔵野市人材育成基本方針」に基づき、令和3~6年度の4か年を期間とする「第8次職員定数適正化計画」を令和3年3月に策定しており、計画期間中に47人の定数削減を目指す。 | 実質公債費比率の分析欄実質公債費比率は3か年平均の値であり、令和元年度の-1.13539が除かれ、令和4年度の-0.74083が加わったため、3か年平均では前年度から0.1ポイント増の-1.0となった。令和4年度単年度については、分子のうち公債費に準ずる債務負担行為に係るものの額が増となった一方で、特定財源の額が増となったこと等により、前年度から0.13317ポイントの減となった。(令和1:-1.13539、令和2:-1.66755、令和3:-0.60766、令和4:-0.74083) | 将来負担比率の分析欄将来負担額に対して充当可能財源が超過しているため将来負担比率はマイナスである(令和3年度-90.1%、令和4年度-87.8%、前年度より2.3ポイント増)。市債現在高は償還が進み減少しており、また市債の償還等に充当可能な基金も増加している。今後、老朽化した公共施設、都市基盤の更新による市債の新規発行が見込まれるが、引き続き計画的な事業執行により財政の健全性を維持していく。 |
人件費の分析欄定年延長に伴い退職者数が減少したことにより、人件費の経常収支比率は前年度比1.8ポイントの減となった。今後も、令和3~6年度の4か年を期間とする「第8次職員定数適正化計画」に基づき、計画期間中に47人の定数削減を目指す。民間・他団体との給与水準の均衡を図るため、平成26年10月より給料表を都表へ移行するとともに、55歳以上昇給抑制や扶養手当の減額等を実施し、給与制度の改革を行っている。 | 物件費の分析欄物件費の経常収支比率は、新型コロナウイルスワクチン接種事業に係る事業費の減があるものの、物価高騰に伴う市庁舎等の各施設光熱費の増加による増により、物件費の経常収支比率は0.3ポイントの増となった。他団体と比べて物件費の比率が高いが、アウトソーシングを推進していることと、充実した施設の維持管理によるものが大きく、今後も業務の外部委託化が進めば物件費が増加していくと見込まれるが、事務事業の見直しに努める。 | 扶助費の分析欄新型コロナウイルス感染症の影響による子育て世帯等臨時特別支援事業等が終了したことにより、扶助費の経常収支比率は1.1ポイントの減となった。保育所運営給付や障害者自立支援給付費等の社会保障費は増加が続いており、長期的には増加傾向が続くとみられる。 | その他の分析欄国民健康保険事業会計繰出金は、新型コロナウイルス感染症の影響による受診控えからの復調等に伴い増となった。また、後期高齢者医療会計繰出金は、被保険者数の増加等に伴い増となった。要介護認定者数の増加等により介護保険事業会計繰出金も増となった。ただし、分母の経常一般財源が固定資産税(土地家屋)現年課税分等の増により増となったため、その他の経常収支比率は0.1ポイントの減となった。 | 補助費等の分析欄補助費等の経常収支比率は、国庫負担金等超過受入額返還金の増等があったがポイントの増減はなく同数値であった。例年類似団体平均を上回っているのは補助事業の充実によるものであるが、引き続き「行財政改革を推進するための基本方針」に基づき、補助金の見直しと経費縮減に取り組む。 | 公債費の分析欄元金の償還が開始(防災行政無線デジタル同報整備工事)されることによる増があるものの、償還の完了(グリーンパーク緑地用地買収等)による減の方が大きく、公債費の経常収支比率は0.3ポイントの減となった。老朽化した公共施設の更新、都市基盤のリニューアル等により、今後中長期にわたり市債の発行増が予想される。適切な公共施設の配置や財政規律を維持しながら、計画的かつ着実に事業を実施していく。 | 公債費以外の分析欄公債費の経常収支比率は減となり、公債費以外の経常収支比率は前年度と比べて2.7ポイントの減となった。公債費の減は一時的なものであり、今後は公共施設の更新等の影響で増加が見込まれることから、経常的な業務の見直し等の行財政改革を推進し、経常経費の削減に努める。 |
議会費労働費消防費諸支出金総務費農林水産業費教育費前年度繰上充用金民生費商工費災害復旧費衛生費土木費公債費 |
目的別歳出の分析欄・主な構成項目である民生費は、住民一人当たり218,668円と、前年度と比較して5,724円減少したが、類似団体と比べて高い水準にある。前年度からの減要因としては、新型コロナウイルス感染症に係る経済対策事業である子育て世帯等臨時特別支援事業及び住民税非課税世帯等臨時特別給付金事業等の減が挙げられる。・総務費は、公共施設整備基金積立金の減により、住民一人当たり68,372円と、前年度と比較して5,353円の減となった。・商工費は、市内事業者支援や経済対策等の取組みのうち前年度で終了したものがあったことにより、住民一人当たり9,366円と、前年度と比較して1,134円の減となった。・教育費は、住民一人当たり81,962円と、前年度と比較して11,242円減少しているものの、類似団体と比べて高い水準にある。前年度からの減要因としては、新学校給食調理場建設事業の終了等による減が挙げられる。今後は小中学校の改築が本格化し、中長期的には教育費の増加傾向が続くと見込まれる。・公債費は類似団体と比べて低い水準を保っているが、今後は小中学校をはじめとする公共施設の更新等に伴い、公債費の増加が予想される。 |
人件費補助費等災害復旧事業費投資及び出資金物件費普通建設事業費失業対策事業費貸付金維持補修費普通建設事業費(うち新規整備)公債費繰出金普通建設事業費(うち更新整備)積立金前年度繰上充用金 |
性質別歳出の分析欄・扶助費は、住民一人当たり128,357円となっており、子育て世帯等臨時特別支援事業の終了等に伴い減少はしたが類似団体と比べて高い水準にある。・物件費については、住民一人当たり120,772円となっており、類似団体と比べて高い水準にある。アウトソーシングを推進していることと、充実した施設の維持管理によるものが大きく、今後も業務の外部委託化が進めば物件費は増加していくと見込まれるが、事務事業の見直しに努める。・補助費等は、国庫負担等超過受入額返還金や中学校改築事業における地権者への補償金の増等により、前年度を上回る水準にある。・公債費は類似団体と比べて低い水準となっているが、今後は小中学校をはじめとする公共施設の更新等に伴い、公債費の増加が予想される。 |
基金全体(増減理由)新型コロナウイルス感染症対策等のために財政調整基金を7億6900万円、コミュニティセンター施設改修・修繕工事、自転車駐車場用地購入費等に伴い「公共施設整備基金」を1億9500万円、小・中学校校舎等改修工事等に伴い「学校施設整備基金」を3億9000万円、公園リニューアルや公園用地購入費等に伴い「公園緑化基金」を5億7000万円取り崩した一方、歳計剰余金等を各基金に積み立てたこと等により、基金全体としては22億1900万円の増となった。(今後の方針)短期的には「公共施設整備基金」や「学校施設整備基金」への積立てにより増加していく予定だが、公共施設等の更新も控えており、中長期的には減少傾向が見込まれる。施設の更新を確実に行い、年度間の財政負担のバランスを保つために、引き続き財政規律を保ち健全財政を維持していく。 | 財政調整基金(増減理由)年度途中に新型コロナウイルス感染拡大防止対策に取り組む必要が生じたため、7億6900万円を取り崩した。年度末に歳計剰余金が見込まれたため、7億7000万円を積み戻した。(今後の方針)年度間の財源の調整、災害等不測の事態への対応等のため、残高はおおむね予算規模の10%程度としている。 | 減債基金(増減理由)減債基金の積立ては行っていない。(今後の方針) | その他特定目的基金(基金の使途)公共施設整備基金:都市計画施設、福祉施設、その他長期計画に定める公共施設の整備学校施設整備基金:市立小学校、中学校、その他学校施設の整備公園緑化基金:公園用地の確保並びにみどりの保護、育成及び緑化推進事業吉祥寺まちづくり基金:長期計画に定める吉祥寺圏の整備高齢者住宅運営基金:高齢者用に配慮された民間アパートを借り上げ、住宅に困窮する高齢者に供給する高齢者向け民間アパート借上事業(増減理由)公共施設整備基金:コミュニティセンター施設改修・修繕工事、自転車駐車場用地購入費等に1億9500万円を充当した一方で、10億9200万円を積み立てたことにより増加学校施設整備基金:小・中学校校舎等改修工事等に3億9000万円を充当した一方で、18億2600万円を積み立てたことにより増加公園緑化基金:公園リニューアルや公園用地購入費等に5億7000万円を充当した一方で、5億7100万円を積み立てたことにより増加吉祥寺まちづくり基金:事業への充当はなく、積立ても基金運用による利子のみ(今後の方針)公共施設整備基金・学校施設整備基金:公共施設や学校施設の更新に備え、当面は歳計剰余金を積立て予定公園緑化基金:公園用地の確保並びにみどりの保護、育成及び緑化推進事業のため、おおむね現在の残高を維持していく。吉祥寺まちづくり基金:吉祥寺駅南口駅前広場事業費46億円を目標に積立て予定 |
有形固定資産減価償却率の分析欄当市では、不具合が生じた場合の影響が大きい建築部位・設備機器類の劣化保全整備、時代に即した社会的要求に対応するための改良保全整備を計画的に実施し、施設の長寿命化を図っている。そのため、類似団体と比べて低い比率で推移していると考えられる。令和3年度に有形固定資産減価償却率が増加した要因としては、大規模な改修工事・建築工事があったものの、取得価額の増加よりも減価償却累計額の増加のほうが大きかったことが挙げられる。 | 債務償還比率の分析欄算定式の分子にあたる(将来負担額)-(充当可能財源)が負数であるため、債務償還可能年数は「-」となっている。充当可能財源とされるもののうち、充当可能基金残高が十分にあることが要因と考えられる。今後は老朽化した公共施設、小中学校の建替え及び都市基盤の更新費用などが増加することが見込まれていることから、経常経費の縮減や公共施設の総量の縮減等を図るとともに、引き続き基金の積立を着実に行っていく。 |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析地方債の新規発行を抑制し、基金の積立を積極的に行ってきた結果、将来負担比率はマイナスになっている。有形固定資産減価償却率についても類似団体内平均を大きく下回っており、財政の健全性を保ちながら適正に固定資産の維持管理を行ってきていると考えられる。今後は公共施設等総合管理計画に基づき、財政負担の低減や平準化を図りつつ、安全で時代のニーズに合った公共施設等の配置や維持管理を行う。 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析将来負担比率、実質公債費比率ともに類似団体と比較して低い水準にある。今後、老朽化した公共施設や都市基盤の更新に伴う地方債の新規発行が見込まれるが、引き続き計画的な事業執行により財政の健全性を維持していく。 |
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道路橋りょう・トンネル公営住宅港湾・漁港認定こども園・幼稚園・保育所学校施設児童館公民館 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して特に有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、保育所、児童館である。保育所については、近年の整備を民間中心に進めているため、結果として市立保育園の築後年数の経過に伴い上昇している。将来の保育需要を見据えつつ、待機児童解消を図るため、市立保育園の役割を検証し必要な整備を行う。児童館については、1施設しかないため当該施設の数値が直接反映されており、引き続き適切な維持管理を行っていく。 |
図書館体育館・プール福祉施設市民会館一般廃棄物処理施設保健センター・保健所消防施設庁舎 |
施設情報の分析欄類似団体と比較して有形固定資産減価償却率が高くなっている施設は、保健センター、消防施設(防火水槽)、庁舎である。保健センター、庁舎については築後30年を経過しているため、事業を継続しながら必要な改修を行う。防火水槽については、引き続き適切な維持管理を行っていく。 |
資産合計負債合計 |
1.資産・負債の状況一般会計等においては、資産総額が前年度末と比べて4,510百万円の増加(+1.3%)となった。金額の変動が大きいものは順に事業用建物(増加)、基金(増加)、インフラ用土地(増加)、出資金(減少)であり、基金(固定資産)は順調に積立てができたことから2,218百万円増加、事業用資産は第五中学校仮設校舎や第一中学校仮設校舎等による資産の増加があり、全体として2,095百万円の増加となった。全体においては、資産総額が前年度と比べて4,265百万円増加(+1.1%)し、負債総額は前年度から39百万円増加(+0.1%)した。資産総額は、上下水道管等のインフラ資産を計上していること等により、一般会計等に比べて42,648百万円多くなっている。また、負債総額は、下水道事業会計の長期前受金等により、一般会計等に比べて25,808百万円多くなっている。連結の資産総額は、土地開発公社が保有する棚卸資産や開発公社が保有する土地・建物の計上等により、一般会計等に比べて76,279百万円多くなっている。また、負債総額は、土地開発公社・開発公社の借入金等により、一般会計等に比べて29,896百万円多くなっている。 |
純経常行政コスト純行政コスト |
2.行政コストの状況一般会計等においては、経常費用は68,601百万円となった。そのうち、人件費や物件費等の業務費用は41,796百万円、補助金や社会保障給付等の移転費用は26,805万円である。科目別でみると、最も金額が大きいのは物件費(24,463百万円、純行政コストの36.9%)、次いで社会保障給付(12,972百万円、純行政コストの19.6%)となっている。物件費は、継続的な事務事業見直しにより経費節減に努めたものの、光熱費の高騰や新型コロナウイルスワクチン接種事業費の増加などにより、全体として851百万円の増加となった。また、社会保障給付についても高齢化の進行や保育サービスの充実等により増加傾向が続くと見込まれるため、引き続き事務事業の見直しや政策再編を進め、経費の抑制に努める。全体では、一般会計等に比べて、下水道料金等を使用料及び手数料に計上しているため、経常収益が4,465百万円多くなっている一方、国民健康保険等の負担金を補助金等に計上しているため、経常費用が29,311百万円多くなり、純行政コストは24,844百万円多くなっている。連結では、一般会計等に比べて、連結対象団体等の事業収益を計上し、経常収益が20,340百万円多くなっている一方、東京都後期高齢者医療広域連合の負担金の補助金等への計上等により経常費用が59,028百万円多くなり、純行政コストは37,624百万円多くなっている。 |
本年度差額本年度末純資産残高本年度純資産変動額 |
3.純資産変動の状況一般会計等においては、税収等の財源(70,384百万円)が純行政コスト(66,262百万円)を上回ったことから、本年度差額は4,123百万円となり、純資産残高も4,123百万円の増加となった。市民税や固定資産税を主とする市税が歳入全体の約5割を占めており、こうした市民の担税力に支えられて純資産が増加している。全体では、特別会計における保険料(税)が税収等に含まれること等から、一般会計等と比べて財源が24,852百万円多くなっており、本年度差額は4,129百万円となり、純資産残高は前年度から4,227百万円の増加となった。連結では、東京都後期高齢者医療広域連合の支払基金交付金等が財源に含まれること等から、一般会計等と比べて財源が38,807百万円多くなっており、本年度差額は5,305百万円となり、純資産残高は前年度から4,261百万円の増加となった。 |
業務活動収支投資活動収支財務活動収支 |
4.資金収支の状況一般会計等においては、業務活動収支は光熱費の増などにより物件費等支出は増加したものの、市税の増などにより税収等収入が増加したため、収支のプラスは前年度よりも1,345百万円増加し、7,224百万円となっている。投資活動収支については、基金積立金支出が1,522百万円減少したこと等により、収支のマイナスは前年度よりも743百万円減少し、▲5,799百万円となっている。財務活動収支については、地方債発行収入が1,248百万円減少したこと等により前年度よりも1,340百万円減少し、▲1,109百万円となっている。本年度末資金残高は前年度から316百万円増加し、4,158百万円となった。全体では、特別会計における保険料(税)が税収等収入に含まれること、水道料金等の使用料及び手数料収入があることなどから、業務活動収支は一般会計等より1,301百万円多い8,525百万円となっている。投資活動収支では、水道事業会計・下水道事業会計の老朽管耐震化等により▲6,369百万円となっている。財務活動収支は、水道事業会計・下水道事業会計の企業債の償還により▲1,290百万円となっている。本年度末資金残高は前年度から865百万円増加し、7,205百万円となった。連結では各活動ごとの収支は算出していないが、資金収支としては本年度末資金残高が前年度から568百万円増加し10,030百万円となった。 |
①住民一人当たり資産額(万円)②歳入額対資産比率(年)③有形固定資産減価償却率(%) |
1.資産の状況住民一人当たり資産額は、類似団体平均を大きく上回っている。当市では、これまでの恵まれた財政状況を背景に充実したサービスを提供してきたことから、市民一人当たりの公共施設床面積が近隣団体と比べ多い状況にあり、類似団体と比較しても同様であると思われる。歳入額対資産比率についても、類似団体平均を上回っている状況である。社会資本の整備が進んでいると言えるが、一方で形成した資産の維持管理に係る費用負担も大きくなるため、後年度の財政負担とならないよう資産管理を行っていく必要がある。有形固定資産減価償却率については、類似団体平均より低い水準にあり、令和5年度はリース資産として計上する第五中学校仮設校舎などによる取得価額の増加はあったものの、減価償却による減価償却累計額の増加などにより、減価償却率は前年度と比較して0.7ポイント上昇した。今後も公共施設等総合管理計画に基づき、必要な公共サービスは維持・向上させつつ、安全で時代のニーズに合った公共施設等の整備・保全を進め、適正管理に努める。 |
④純資産比率(%)⑤将来世代負担比率(%) |
2.資産と負債の比率純資産比率は、類似団体平均を上回っている。令和4年度は、税収等の財源が純行政コストを上回ったことから、純資産は41億円増加し、純資産比率は前年度と同様の水準を維持している。また、社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す将来世代負担比率は、類似団体平均を下回っている。今後、小中学校をはじめとする公共施設の老朽化に伴う再整備で地方債の発行が見込まれるため、世代間の公平性を保ちつつ、比率を必要最小限にすることで将来世代へ負担を先送りしないよう努める。 |
⑥住民一人当たり行政コスト(万円) |
3.行政コストの状況住民一人当たり行政コストは類似団体平均を上回っている。特に、経常費用の43.0%を占める物件費等が、類似団体と比べて住民一人当たり行政コストを高くしている要因となっていると考えられる。直営施設や直営事業の委託化や市独自事業の実施により物件費の割合が高くなっており、今後も事務事業について効果的な手法の検討や経費削減等を行い、限りある財源の中で持続可能な市政運営に取り組む。 |
⑦住民一人当たり負債額(万円)⑧基礎的財政収支(百万円) |
4.負債の状況住民一人当たり負債額は類似団体平均を下回っている。また、前年度との比較においては、リース資産の増加に伴うその他の固定負債の増加等により、令和4年度の一人当たり負債額は0.2万円増加している。負債の約3割を占める地方債については、比率を概ね一定に保つことで世代間の公平性を保ちつつ、比率を必要最小限にして将来世代へ負担を先送りしないよう努める。基礎的財政収支は、支払利息支出を除いた業務活動収支の黒字分が基金取崩収入及び基金積立金支出を除いた投資活動収支の赤字分を上回ったため、3,749百万円となっている。今後は小中学校の建替え等により投資活動支出・財務活動支出が増加する見通しであり、本指標の数値の動きも判断材料としながら健全な財政運営を行っていく。 |
⑨受益者負担比率(%) |
5.受益者負担の状況受益者負担比率は類似団体平均を下回っており、行政サービス提供に対する直接的な負担の割合は比較的低くなっている。主な要因として、分母となる経常費用が類似団体と比べて大きいことが考えられる。分子となる経常収益のうち使用料・手数料については、原則4年ごとに全面的な検証作業を実施しており、料金の適正化を図ってきた。今後も、提供するサービスの種類ごとに受益者の負担割合を定め、現行料金との比較検証を行うとともに、近隣自治体における使用料・手数料等との均衡も十分に考慮し、料金の改定の要否について検証を行う。 |
出典:
財政状況資料集
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統一的な基準による財務書類に関する情報
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