収益等の状況について
熊本地震から2年が経過し、観光客誘致の支援や災害そのものが風化していくなか、営業状況としては、前年比人数で12,085人の増、売上においては24,084千円の増でしたが、今期決算はマイナス14,950千円となり厳しい結果となりました。要因は、収益率の高い宿泊部門において宿泊者数の減少と販売管理費の増加が考えられます。
資産等の状況について
平成14年度に建設された当施設の起債償還は平成33年度に完了するものの、築17年が経過しており老朽化が目立つことから、今年度も温泉施設及び設備等の改修を行いました。今後も老朽化に伴う施設等の改修や備品等の入れ替えを定期的に行わなければならないため、計画的に実施していきます。
利用の状況について
宿泊については、リクルートのポンパレ事業の廃止による集客減、復興工事関係者の長期宿泊の減少により、年間を通して利用者は減少となりました。レストラン部門については、前年度を上回ったものの、3,000千円の減収となりました。宴会部門については、地震被害で宴会をクローズしていた期間があり、法事においては少人数化してきており、1,000千円から2,000千円の減少となりましたが、徐々に町外等からの予約も増えてきているところです。
全体総括
平成29年度は、着地型観光をさらに加速させるため観光協会や関連団体と具体的な企画を実施するとともに、整備が加速している九州中央自動車道山都中島西インターの供用開始を好機ととらえ、新たな顧客獲得のための受け皿づくりを具体的に進めていきたいと考えております。