経営の健全性・効率性について
収益的収支比率については、70~80%台で推移しており、単年度収支は赤字となっている。当初計画の処理対象人口と比較し、高齢化、少子化による人口減などが急速に進み、また不景気による観光客の減少などにより料金収入が年々減少しているため、一般会計からの繰入金に頼らざるを得ない状況が続いている。そのため経費回収率についても、40%台で推移している。収入面では、接続率の向上や料金見直しについて検討を行っているが厳しい状況である。支出面では、施設稼働サイクル見直しによる電気料金削減など維持管理費の削減に一定の成果が出ている。
老朽化の状況について
処理場内の機器更新や中継ポンプの点検などを計画的に行い、長寿命化を図っている。老朽化対策としては、計画的に処理場棟の長寿命化を図っていく。
全体総括
経費回収率は類似団体に比べ良好であるものの、40%台と低い水準で推移しており維持管理費を一般会計繰入金で賄っている状況である。今後、大幅な料金収入増は見込めないため、維持管理費の見直しを検討していく。