🗾40:福岡県 >>> 🌆苅田町
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財政力指数の分析欄前年度に比べて、景気の回復による税収の増などにより、0.01の増加となっている。大型事業所の集中等により類似団体を上回る税収があるため1.12となっているが、5年前に比べて0.15低下している。高齢化などの要因から需要額は今後増加するものと思われ、また収入額については景気の動向に影響を受けやすいため、今後も歳入歳出のバランスに留意して健全な財政運営に努めていくとともに、債権回収促進や企業誘致による歳入確保に努める。 | |
経常収支比率の分析欄自立支援給付費や私立保育園委託料などの増加により扶助費に係る経常収支比率が前年度より0.5ポイント増となったものの、職員数の減(-9人)による人件費に係る経常収支比率の減(-1.0ポイント)や地方消費税交付金の増による経常的一般財源等の増により、経常収支比率は前年度より2.0ポイント下降している。今後も税収の大きな伸びは期待できないことから、行財政改革による経常経費の削減や債権回収促進などによる歳入の確保に努めたい。 | |
人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄消防、給食、ごみ処理などの業務を町単独で実施していることや、小中学校での少人数学級の実施による町費負担教員の配置により、人件費、物件費ともに類似団体を大きく上回っている。少人数学級制度については見直しを行った結果、平成27年度をもって事業を終了したため、今後人件費総額は減少するものと試算している。引き続き、定員管理の適正化の推進を図るため、消防組織などの広域化についても検討していく必要がある。 | |
ラスパイレス指数の分析欄ラスパイレス指数は前年に比べて1.1ポイント上昇している。これは、給与制度の総合的見直しを1年遅らせて実施したことによるものである。今後は総合的見直しによる現給補償が終了する平成30年度まで下降する見込みである。国や類似団体の状況を踏まえ、今後もより適正化を図っていく。 | |
人口1,000人当たり職員数の分析欄職員数を前年度より9人削減したことにより、類似団体に比べ数値が下回る結果となった。28年度より小学校の少人数学級制度を見直した結果、今後も職員数は減少見込である。29年度以降も採用の抑制、制度の見直し等により適正な定員管理を行っていく。 | |
実質公債費比率の分析欄景気の緩やかな回復を受けて、分母の構成要素である標準財政規模が3.2ポイント上昇したが、臨時財政対策債や与原土地区画整理事業債(銀行等引受)の償還が開始されたことなどにより、分子の実質的な公債費負担額(単年度)は7.8ポイントの増となり、分母の伸び以上に分子の伸びが大きく、実質公債費比率(3ヶ年平均)は前年度と比較して0.1ポイント上昇している。当町の場合景気の動向により税収が大きく変動するため分母の数値に影響を受けやすい面があるので、今後も景気の動向を見据えながら過度に地方債に依存することのない財政運営に努めていく。 | |
将来負担比率の分析欄地方債借入抑制による地方債残高の減や職員数の削減により将来負担額が2.1ポイント減少したものの、財政調整基金の取り崩しにより充当可能基金が減少したことや交付税算入率の変更等により交付税算入見込額が減少したことで、充当可能財源等が5.6ポイント減となり、実質的な将来負担額(分子)が2.8ポイント増加した。一方、分母の構成要素である標準財政規模は3.2ポイント上昇し、分母の増加の方が大きかったため将来負担比率が前年度より1.6ポイントの減となった。地方債の借入額は年々減少しているため地方債の現在高は減少していく見込みであるが、今後も景気の動向を見据えながらプライマリーバランスを考慮し、過度に地方債に依存することのない財政運営に努めていく。 |
人件費の分析欄人件費に係る経常収支比率は、職員数の減(-9人)により前年度より1.0ポイントの減となっている。類似団体との人口一人当たり決算額の比較では、少人数学級実施に伴う町費負担教員の雇用や消防及び給食業務の単独実施により、人件費及び賃金では類似団体を上回っており、一部事務組合の人件費分に充てる負担金では大きく下回っている。少人数学級制度の見直しや定員適正化により人件費総額は減少するものと試算しており、また、消防組織の広域化についても検討していく必要がある。 | |
物件費の分析欄物件費に係る経常収支比率は、類似団体と比較して大きく上回っている。要因としてはごみ処理業務を町単独ですべて第三セクターに委託していることや、消防業務を単独実施していることによる施設や設備の管理費等、また給食の搬送業務の民間委託、調理員の賃金、施設の管理費などが考えられる。今後は第三セクターの見直しや消防業務の広域化、施設の集約・統廃合などを検討し、コストの削減を図っていく必要がある。 | |
扶助費の分析欄扶助費に係る経常収支比率は、私立保育園委託料や自立支援給付費などの増加により、前年度より0.5ポイント増となっている。また、中学生までを対象とした子ども医療費の独自助成や障がい者福祉サービス等により、過去5年間類似団体を上回っている。扶助費は毎年増加しており、今後町独自事業や受益者負担の見直しを図っていく必要がある。 | |
その他の分析欄その他に係る経常収支比率は、類似団体に比べて大きく下回っている。特に繰出金に係る経常収支比率が低く、これは下水道事業が法適用事業となっているため、それらに対する繰出しが繰出金ではなく補助費等になるためと思われる。しかし医療費や療養費の増加に伴い国民健康保険特別会計や後期高齢者医療特別会計、介護保険特別会計に対する繰出金は増加しており、繰出金に係る経常収支比率は前年度と比べて0.7ポイント増加となった。今後保険税見直しや医療費適正化などにより、普通会計の負担を減らしていく必要がある。 | |
補助費等の分析欄補助費等に係る経常収支比率は、類似団体に比べて下回っている。これは消防や給食業務、ごみ処理業務を町単独で行っていることから、それらの事業を広域で行っている団体と比べて一部事務組合への負担金が著しく少ないためと思われる。また、下水道整備面積が増え、使用料の増加などにより下水道会計の公共下水道事業や農業集落排水事業への繰出金が減ったため、前年度より0.2ポイント減となった。 | |
公債費の分析欄公債費に係る経常収支比率は前々年度から横ばいになっている。現在地方債借入抑制により地方債残高は減少しているものの、今後数年間は土地区画整理事業等の大型事業に係る起債の償還開始により公債費が増加していくことが予想され、健全な財政運営を行っていくために今後も過度に地方債へ依存しないような資金手当てを行っていく必要がある。 | |
公債費以外の分析欄公債費以外に係る経常収支比率は、特に人件費と物件費について類似団体を大きく上回っており、これは消防、給食、ごみ処理などの業務を単独実施していることが大きな要因と思われる。27年度については社会保障関係費の財源としての地方消費税交付金の増加などにより経常収支比率は下降しているものの、今後も税収の大きな伸びは期待できないことから、施設の統廃合や業務の広域化の検討と行財政改革による経常経費の削減に努めていく。また、使用料の見直しや債権回収促進など、歳入の確保にも努めていく。 |
消防費は、住民1人当たり27,997円となっており平成27年度は過去5年間で最も高い金額となっている。その要因は、消防施設の耐震化及び庁舎改修やデジタル無線システム、指令台の更新を平成27年度に行っているためである。町単独で消防業務を実施しているため、大規模な更新等があると町単独で費用がかかることになり、一人当たりのコストが類似団体と比べて高くなる。土木費は都市計画道路整備事業や与原土地区画整理事業等の大型事業により、類似団体と比較して8,868円高くなっている。大型事業の財源として起債を充てているが、元金の償還が始まり公債費も類似団体と比較して3,088円高くなっている。事業の進展により今後も土木費や公債費は増える見込となるため、地方債に過度に頼らず歳入と歳出のバランスを考慮した財政運営を行っていくよう努める。
歳出決算総額は、住民一人当たり365,689円となっている。その構成項目の中で類似団体と比較して主な高い項目は、人件費(+4,851円)、物件費(+8,194円)、扶助費(+12,469円)、普通建設事業費(うち新規整備)(+4,220円)である。人件費については、少人数学級実施に伴う町費負担教員の雇用や消防及び給食業務の町の単独実施により、過去4年間は住民一人当たり70,000円代で推移しており高止まりの傾向にある。少人数学級実施に伴う町費負担教員については平成28年度より見直しをしているため減少の見込であるが、今後消防等の業務の広域化や人員適正配置の検討等を行い人件費抑制に努めていく。物件費についても、町単独実施の消防及び給食業務、ごみ処理業務の第三セクター委託料等で類似団体より高いコストとなっている。今後これら施設の老朽化も課題となってくるため、第三セクターの見直しや施設の統廃合、広域化等を検討していく。扶助費については、中学生までを対象とした子ども医療費の独自助成や障がい者福祉サービス等の町独自のサービスを実施しているため類似団体より高い金額で推移している。今後高齢化により扶助費は増える見込であるが、受益者負担や所期の目的を達成した事業の見直し等を行い、住民のニーズにあった適切なサービスの提供を目指していく。普通建設事業のうち特に新規整備が類似団体と比較して高くなっているが、これは現在進行中の大型事業である与原土地区画整理事業や都市計画道路の整備が主な要因である。今後、道路や橋梁の老朽化や更新の課題もあるため、新規整備と更新とのバランスを取りながら事業を進めていく。
分析欄実質収支は平成20年度より下降を続けていたが、平成27年度は前年度より132百万円の増となり、標準財政規模に占める割合も1.39ポイント上昇した。これは地方消費税交付金が増額になったことに加え、行財政改革により建設事業を始め歳出抑制施策を実施しているためであるが、前年度に引き続き財政調整基金を3億円取り崩しているため財政調整基金残高の標準財政規模に占める割合が4.74ポイント下落し、実質単年度収支も赤字となっている。今後も税収の大きな伸びは期待できないため、行財政改革に継続的に取り組み、健全な財政運営に努めていく。 |
分析欄その他会計(赤字)に分類されている昨年まで赤字が続いていた国民健康保険特別会計は平成27年度決算では実質収支が0となった。これは、医療費抑制や保険料の収納率向上により福岡県国民健康保険調整交付金を交付されたことや、国庫支出金の療養給付費負担金が増額になったことが要因であるが、療養給付費負担金については負担金の精算により翌年度返還しなければならず、また一般会計から赤字補填の法定外繰出も行った上での決算である。平成28年度に国民健康保険税の見直しを行い、平成29年度より税率の改正を行う予定であるため、今後も収納率の向上や医療費抑制に向けた取り組みを継続し、健全な運営に取り組むよう努める。国民健康保険特別会計以外の会計は黒字となっており、今後も健全な財政運営に努めていく。 |
分析欄平成27年度は算入公債費等の減(-49百万円)や、元利償還金等の増(+14百万円)により、実質公債費比率の分子は+62百万円(+7.8%)となり、前年度より増加となった。元利償還金の増は、23年度に借り入れた臨時財政対策債や25年度に借り入れた与原土地区画整理事業の単独事業債の元金償還開始等によるものである。現在地方債の借入抑制により、地方債現在高は減少しているが今後数年間は都市計画道路整備事業や土地区画整理事業等の大型事業の起債の償還開始により元利償還金が増加していくことが予想されるため、景気の動向を見据えながら過度に地方債に依存することのない財政運営に努めていく。分析欄:減債基金 |
分析欄将来負担額のうち地方債の現在高については前年度と比較して-356百万円となっているが、一方で充当可能財源等のうち充当可能基金については、27年度に財政調整基金を300百万円取り崩したことにより、前年度より-269百万円(-6.5%)の減となった。加えて基準財政需要額算入見込額も減となったため、充当可能財源等の減少が大きく、将来負担比率の分子は+250百万(+2.8%)の増となった。今後もプライマリーバランスを考慮し、過度に地方債に依存することや基金の取り崩しに頼ることのない健全な財政運営に取り組んでいく。 |
基金全体 | |
財政調整基金 | |
減債基金 | |
その他特定目的基金 |
有形固定資産減価償却率の分析欄 | |
債務償還比率の分析欄 | |
分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析 |
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分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析 |
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