経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率⑤経費回収率平成29年9月から供用が開始された、公共下水道三木中部地区及び井上南部地区(農業集落排水事業からの編入)は、供用開始初年度であることから、総収益の多くを使用料収入以外の一般会計繰入金に依存しておりますが、今後、供用開始地区内における、下水道接続に対する住民意識の高まりが期待されることなどから、更なる啓発活動を推進し、接続戸数の増加と新規使用料の増収を図るとともに、汚水処理費の削減に努めるなど、経営改善に向けた取り組みが必要であると考えております。④企業債残高対事業規模比率⑥汚水処理原価⑦施設使用率⑧水洗化率平成29年9月に新規に供用開始された排水施設(事業)であることから、営業収益に対する地方債現在残高規模及び年間有収水量に対する汚水処理費が高くなっております。また、施設利用率についても、三木浄化センターの汚水処理能力に対し、現在の汚水処理人口が少ないことから数値上低い水準となっている他、水洗化率についても、同様のことが言えますが、これらにつきましては、今後の接続率の向上とともに徐々に改善される見込みと考えます。
老朽化の状況について
平成29年度から供用が開始されたため、処理施設、管渠施設及び機械、電気設備等に修理や修繕が必要なものは、確認できませんが、ストックマネジメント計画に基づき、定期的な点検や診断を実施しするとともに適切な管理に努め、施設の長寿命化を図ります。
全体総括
多額の費用を要する公共下水道事業にあって、今後供用を開始していく地区については、効率的かつ経済的な計画のもと事業を進めていく必要があります。すでに供用が開始されております三木中部地区、井上南部地区については、引き続き下水道接続への理解を広め、接続率向上に向けた取り組みを実施してまいります。また、新規使用料の獲得や汚水処理費の削減に寄与すべく施策立案をおこなうとともに、平成32年度を目処に経営戦略を策定することにより、当事業経営の健全化、効率化、安定化に努めます。