収益等の状況について
①経常収支比率が前年を下回るが、平均値を上回る高い水準にあるのは、一般会計から長期借入金の継続実施によるもの。②③の他会計補助金は、一般会計からの職員に係る児童手当相当繰入分のみ。④定員稼働率は7月・8月・9月台風の影響と、12月以降冬場の日本海側大雪過熱報道の影響により観光客が減少、前年度を下回る。⑤売上高人件費率は、28年度導入のシーズン料金定着より微減する。⑥売上高GOP比率は微減傾向にあるが、平均値よりは高い水準にある。⑦EBITDAは全国平均より高い水準にあるが、経年での比較をした場合、減少傾向にある。
資産等の状況について
起債の償還完了を31年度にひかえ、施設の老朽化が進行している。施設の長寿命化を図り、ライフサイクルコストの低減を継続的に努める。
利用の状況について
経年比較の場合公営企業に対する宿泊者動向数は、右肩さがりながらも増減幅は安定している。国民宿舎に対する動向は、一定の評価とニーズの表れと判断される。
全体総括
経営診断士策定の経営改善計画の実施により、継続的に経営改善に努めている。施設の必要性と公営企業としての運営適否の検討も、今後の継続的課題とする。