収益等の状況について
平成30年度より指定管理による民間活力の導入を行っている。今年度は導入から2年目の決算となるが、収益的収支比率については指定管理者の経営努力により、前年度と比較して14.4ポイントの増となり、類似施設平均値と比較してもやや高い数値となった。一方で売上高GOP比率、EBITDAについては前年度より低下している。その要因としては、宿泊利用者数が増加している一方で休憩利用者数が減、休憩・宿泊利用者消費額が前年度より減少したことで料金収入が減少し、総収益が減となっていることがあげられる。しかし、前年度から引き続き類似団体と比較すると高い水準となっているため、施設の今後の在り方としては民間譲渡も選択肢の一つとして検討していく必要がある。
資産等の状況について
当該施設は昭和44年に建築され、築52年が経過している。しかし、平成元年と平成29年度に大規模改修等を実施しているため、設備投資見込み額は施設の資産価値に比べ低い割合となっている。今後も計画的に老朽化した施設の更新に取り組んでいく。
利用の状況について
宿泊客数動向としては上昇傾向にあり、定員稼働率としては前年度と比べ1.7ポイントの増となった。今後も指定管理者のより一層の努力をお願いするとともに、市が隣接海水浴場整備を進めるなど、地域一帯の集客力を上げ、協力して利用率向上に取り組む。
全体総括
市と指定管理者が協力して地域の観光を活性化させることにより来訪者を増加させ売上増を図る。また周辺地域の観光振興のためにも、市と地域一帯で観光に資する取組みを行っていく必要がある。令和3年度末で現指定管理が満了する。次期指定管理者の公募を早急に進めると共に、今後の施設のあり方も検討していく必要がある。