経営の健全性・効率性について
H26年度決算統計で、支出額95百万円に対して、収入として下水道使用料金は19百万円で、不足分を一般会計から69百万円の繰り入れとして受けている。また、企業債償還額も49百万円と総支出額に占める率も高く、相対して健全性が高いとは言い難い。施設利用率、水洗化率の低いのは、下水道接続率が57.48%と依然と低迷していることが原因。それを解消するため、分担金の値下げ、接続補助金の制定、戸別訪問等、手立ては打つものの、目覚ましい成果は出ていないのが現状である。下水道使用料に関して、基本料金が1382円、1カ月20㎥4233円と他市と比べると非常に高額であるので、加入促進のためにも値下げをしたいが、大きく一般会計からの繰り入れに頼っている現状ではそれも困難で、悩ましい問題である。
老朽化の状況について
漁業集落排水施設の供用開始が平成13年であり、管渠については、老朽化の懸念はない。しかし、処理場やマンホールポンプの機械電気施設の一部は耐用年数に達し、経年劣化からの故障もみられることから、平成26年度より、機能保全対策事業に着手して、効率的、計画的な改築更新を実施中である。
全体総括
区域内の施設が下水道接続を行うように加入促進に努めているが、高齢化・経済的な理由により効果が少ない現状である。今後、常に良策を模索していく予定である。加入促進は平成25年度より実施しているが、次年度以降も引き続き行い、接続率の向上を目指していく。また、機能保全対策事業を始めすべての運営費において、最大限、無駄を省き、効率的な事業展開を行い経済的な会計にも寄与していく。