収益等の状況について
令和元年度以降、新型コロナウィルス感染症の影響により、入込数の大幅な減少が続いていたが、本年度は前年より増加に転じた。しかし、本年度は租税公課費を中心とした支出の大幅な増額があったため、収益的収支比率及びEBITDAは前年より下落している。本施設は村の所有であり、施設の修繕について重大なものは村で実施しているが、令和3年度においては、令和2年度のような大規模な修繕はなかったことから、他会計補助金比率は例年並みの数値となった。
資産等の状況について
施設の老朽化が年々進んでいるところであるものの、令和3年度においては細かな修繕のみにとどまった。一方、翌年度に大規模な修繕や施設の定期検査等が予定されていることから、設備投資見込額が増加することとなった。今後については、本施設を含む公の施設の民間譲渡が予定されていることから、建物の引き渡しの完了をもって、村としての修繕の実施は終了となる見込み。
利用の状況について
スポーツ合宿や学習合宿、スキー大会など団体客の予約が主体であり、スキーシーズンの入込に依存している状況であり、そのためグリーンシーズンの集客がかねてよりの課題となっている。新型コロナウィルス感染症の影響により、利用者の大幅な減少が続いているなか、令和3年度においては、前年より増加に転じてはいるが、依然として厳しい状況といえる。
全体総括
スキー場に隣接していることもあり、スキー客からの予約がメインであり、売上もスキーシーズンの売上が大部分を占める。令和3年度は積雪も充分であり、入込数についてもようやく前年より増加となったものの、コロナ以前と比較すると水準は大幅に低く、苦しい状況が続いている。今後は、前述のとおり施設の民間譲渡が予定されており、譲渡先との連携により、本施設およびスキー場全体の活性化を目指すこととしている。