経営の健全性・効率性について
○経常収支比率について、本市は107.23%となっておりますが、使用料収入以外の一般会計補助金が経常収益の約55%を占めているため、今後も個別訪問等により水洗化率を図り、使用料収入の増加に努めます。○流動比率について、100%以上であることが必要されておりますが、本市は89.15%となっております。これは平成26年度は会計制度の見直しにより、翌年度償還の企業債等が流動負債へ計上されているためであります。その企業債等を除いた比率は、450.05%となり100%を上回っております。○企業債残高対事業規模比率について、類似団体1,741.94%に対し、本市は1,084.07%となっております。これは、漁業集落排水整備事業が完了しているため、企業債の借入がなく企業債残高が年々減少しているためと考えております。○経費回収率及び汚水処理原価について、類似団体と比較するとほぼ平均的な数値でありますが、今後も引き続き経費削減により経営改善に努めます。
老朽化の状況について
○有形固定資産減価償却率について、本市は3.34%と類似団体10.48%に比べて下回っておりますが、これは保有資産の減価償却がどの程度進んでいるかを示しているもので、本市の場合は老朽化はあまり進んでいないと考えております。○管渠改善率について、本市は耐用年数を経過した管渠はないため、管渠改善率は0.0%となっております。
全体総括
○本市の漁業集落排水事業は、経営の健全性・効率性に関する指標は、類似団体とほぼ平均的な数値でありますが、すでに漁業集落排水整備事業が完了していることを踏まえると、水洗化率が低いと考えられますので、今後も引き続き個別訪問等により水洗化率の向上を図り、使用料収入の増加に努めます。