収益等の状況について
①経常収支比率は、ここ数年慢性的に100%を下回っており、類似施設の平均値と比較しても低いものとなっている。②③耐用年数を経過した設備の修繕にかかる補助金であり、利用者の満足度を高め収益につなげるものとする。④定員稼働率は20%前後で推移しており、類似施設の平均値と比較しても低くなっているが、世界遺産平泉の近隣であり訪日外国人旅行者の取り込みなど宿泊客の確保に努めてまいりたい。⑤人件費単価の改訂により増加した。⑥⑦平成28年度まで増加傾向であったが、いわて国体の終了や沿岸部の震災復興が一定程度完了したこと等により減少となっている。引き続き経営改善に向け取り込むこととする。
資産等の状況について
当該施設は建設から34年を経過し、利用者のニーズに十分に対応できているとは言い難い状況にある。今後市では、民間活用方針を定め、民間に営業を行っていただく方向にあることから、大規模で必要な設備改修については、当該方針等を見定めて順次行っていくこととする。
利用の状況について
⑬周辺地域の宿泊客数に同じ推移であり、設備の老朽化や備品など利用者が求める付加価値に大きく差がある。これにより④の定員稼働率も類似施設の平均値と比較して低い数字になっていると思われる。引き続きインターネットを活用し、世界遺産平泉の観光を目的とする訪日外国人旅行者などの獲得に努める。
全体総括
経営状況は慢性的に赤字となっているが地域のコミュニティー施設としての役割も担っていることから料金を増額することが難しいところである。さらに、施設の老朽化による設備や備品の修繕が増え経営を圧迫している状況にある。これらを踏まえ、市では民間活用方針を定め、民間に運営を行っていただく方向にある。