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地方財政ダッシュボード

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収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2023年度)

財政力指数の分析欄

類似団体の平均を下回る状況で、令和5年度は0.49となった。今後も歳入歳出の両面から健全な財政運営を行っていく。

経常収支比率の分析欄

経常収支比率の分子である経常経費充当一般財源等について、25億円増加したことにより、前年度より0.8ポイント増の71.2%となり、類似団体の平均を下回った。今後も子育て支援や高齢化による扶助費、繰出金等の増加が想定されることから、臨時的・投資的経費を一定程度見込む計画的な財政運営を確保するために、事業見直しを行うなど安定的な財政運営に努めていく。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

退職手当の減及び、委託料の減により、人件費・物件費ともに減少しており、人口1人当たりの人件費・物件費等決算額は前年度より118円の減となったが、類似団体の平均は下回っている。今後も、執行方法の見直しや事業の効率化などを進めることにより、コストの低減に努めていく。

ラスパイレス指数の分析欄

職員の給与は、特別区人事委員会が都内民間企業の給与実態を調査したうえで職員の給与の勧告を行い、この勧告を踏まえ、区議会の審議を経て決定している。今後も特別区人事委員会の勧告を踏まえ、給与の適正化に努めていく。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口千人当たり職員数は、前年度に比べ増加したが、類似団体の平均は下回っている。今後も執行体制の効率化に努めるとともに、各種方針に基づく職員の育成を図り、少数精鋭の職員体制を推進していく。

実質公債費比率の分析欄

令和5年度の実質公債費比率は前年度から0.6ポイント減少し、類似団体の平均を下回った。今後も、起債の活用にあたっては、一般財源に占める実質的な公債費の割合(公債費負担比率(中野区方式))を上限10%程度とする方針を遵守していく。

将来負担比率の分析欄

地方債の現在高の増及び債務負担行為に基づく支出予定額の増などにより、将来負担額は全年度に比べ増加した。地方債現在高、債務負担行為に基づく支出予定額、退職手当の支給予定額などの合計である将来負担額より、充当することが可能な基金などの充当可能財源等の方が大きいため、将来負担比率は算出されず、財政の健全化を保っている。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2023年度)

人件費の分析欄

前年度よりも退職手当等が減少しているが、人件費に係る経常収支比率は前年度に比べ1.6ポイント減少し、類似団体の平均を下回った。今後も、効率的な事業執行等に取り組み、人件費の適正化に努めていく。

物件費の分析欄

分母である歳入経常一般財源等が増となったが、分子である物件費も増となったため、物件費に係る経常収支比率は前年度に比べ1.3ポイント増加し、類似団体平均を下回った。今後も効率的、効果的な事業執行に努めていく。

扶助費の分析欄

分母である歳入経常一般財源等が増となったものの、分子である扶助費は教育・保育施設給付や低所得世帯支援給付の影響等により増となり、扶助費に係る経常収支比率は前年度に比べ0.4ポイント増加し、類似団体の平均と同程度となった。事業見直しを行うなど、適切な執行に努めていく。

その他の分析欄

その他経費に係る経常収支比率は前年度に比べ0.2ポイント増となり、類似団体平均を上回った。今後も歳入確保に向けた取り組みを強化し、特別会計の財政健全性を高めていく。

補助費等の分析欄

補助金返還等により増加し、補助費等に係る経常収支比率は前年度に比べ0.4ポイント増加した。類似団体平均を下回っており、今後も適正な事業運営に努めていく。

公債費の分析欄

分母である一般財源が増加したが、分子である区債元金償還金は増加し、公債費に係る経常収支比率は前年度に比べ0.1ポイント増加した。類似団体の平均を下回っている。今後も、起債の活用にあたっては、一般財源に占める実質的な公債費の割合(公債費負担比率(中野区方式))を上限10%程度とする方針を遵守していく。

公債費以外の分析欄

公債費以外に係る経常収支比率は前年度に比べ0.7ポイント増加したが、類似団体平均を下回っている。今後も、事業の見直しや効率化により、行政サービスの向上を図るとともに、適正な事業運営に努めていく。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

総務費は、新庁舎整備工事等の影響により支出額が増加し、住民一人当たりで見ると108,882円となり、類似団体平均を上回っている。教育費は、学校施設整備費の増などの影響で支出額が増加し、住民一人当たりで見ると74,021円となり、類似団体平均を上回っている。今後も小・中学校施設整備等を控えていることから、大きく変動することが想定される。衛生費は、横ばいであり、住民一人当たりで見ると38,960円であったが、類似団体平均とほぼ同等となっている。土木費は、中野二丁目地区都市再生土地区画整理事業補助や基金積立金などの影響により支出額が増加し、住民一人当たりで見ると82,778円となっており、類似団体平均を上回っている。公債費は、区債元金償還金が増加したことにより支出額が増加し、住民一人当たりで見ると30,318円となり、類似団体平均を大きく上回っている。今後も、起債の活用にあたっては、一般財源に占める実質的な公債費の割合(公債費負担比率(中野区方式))を上限10%程度とする方針を遵守し、公債費の抑制を図っていく。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2023年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

義務的経費のうち人件費は、退職手当の減などにより前年度より減少し、住民一人当たりで見ると56,786円となっている。今後も効率的な事業執行等に取り組み、人件費の適正化に努めていく。扶助費は、増加傾向が続いており、住民一人当たりで見ると155,822円、前年度と比較し4,561円増加し、類似団体平均も上回っている。今後も、事業見直しを行うなど、適切な執行に努めていく。公債費は、区債元金償還金が大きく増加したことにより前年度より増加し、住民一人当たりで見ると30,318円となっている。今後も、起債の活用にあたっては、一般財源に占める実質的な公債費の割合(公債費負担比率(中野区方式))を上限10%程度とする方針を遵守し、公債費の抑制を図っていく。投資的経費である普通建設事業費は、新庁舎整備費の増加などにより前年度より増加し、住民一人当たりで見ると145,203円となった。類似団体平均と比較すると高い水準であると言える。新庁舎整備が終了した後も、小・中学校施設整備、中野駅地区整備等を控えていることから、大きく変動することが想定される。その他の経費のうち積立金は、住民一人当たりで見ると59,092円となった。今後のまちづくりや施設整備、学校再編などの財政需要を踏まえ、計画的に積立てと繰入れを行う必要がある。

実質収支比率等に係る経年分析(2023年度)

分析欄

令和5年度の決算は、実質収支が前年度比29億円減の35億円となり、実質収支比率は3.8%となった。また、単年度収支は-29億円、実質単年度収支は-18億円となった。基金の取り崩しを抑制したほか、分母となる標準財政規模が増となったこと等から、前年度比3.6ポイント減の3.8%となっている。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2023年度)

分析欄

標準財政規模に占める実質収支額の割合は、令和5年度も全ての会計において黒字となっており、実質赤字額及び資金不足額は発生していないため、財政状況は健全であると言える。

実質公債費比率(分子)の構造(2023年度)

分析欄

実質公債費比率の分子のうち大きな割合を占める区債元利償還金は、前年度より7千万円余の減となった。算入公債費等も4億円余の減となり、実質公債費比率の分子は、前年度から3億円の増となった。今後も、起債の活用にあたっては、一般財源に占める実質的な公債費の割合(公債費負担比率(中野区方式))を上限10%程度とする方針を遵守していく。

将来負担比率(分子)の構造(2023年度)

分析欄

将来負担額は、債務負担行為に基づく支出予定額の増などにより125億円増加した。充当可能財源等は、充当可能基金が29億円の増、基準財政需要額算入見込額は40億円の増となり、69億円増加した。令和5年度も引き続き将来負担額より充当可能財源等が上回り、将来負担比率の分子は前年度と比べ56億円減少した。今後も、世代間の公平性に配慮し、将来を見越した計画的な地方債発行と基金の積立てを行い、健全な財政運営を行っていく。

基金残高に係る経年分析(2023年度)

基金全体

(増減理由)繰越金、基金運用利子や寄付金等を財源とした積立額が、事業の財源としての取崩し額を上回ったことによる増。(今後の方針)需要に対応できるよう計画的な積立て・繰入れを行っていく。

財政調整基金

(増減理由)寄付金や基金運用利子、繰越金等を財源とした積立80億円が、財源の不足に伴う取崩し額68億円を上回ったことによる増。(今後の方針)各年度間における財源不足や区有施設等の施設改修経費等へ対応し、区の財政の安定的な運営に資するため、計画的な積立て・取崩しを行っていく。

減債基金

(増減理由)計画的な積立による増。(今後の方針)起債発行は極力抑制し、区債償還は計画的に行っていくことにより、基金を適切に管理していく。

その他特定目的基金

(基金の使途)中野区区営住宅整備基金:中野区営住宅の整備のため中野区社会福祉施設整備基金:中野区の社会福祉施設整備のため中野区義務教育施設整備基金:中野区の義務教育施設整備のため中野区平和基金:平和事業のため中野区道路・公園整備基金:中野区の道路及び公園整備のため中野区まちづくり基金:中野区の総合的なまちづくりのため中野区区民公益活動推進基金:区民公益活動を行う団体に対し、広く区民公益活動に必要な資金の助成を行うため中野区環境基金:区が実施する地球温暖化防止対策のため中野区新型コロナウイルス感染症対策利子補給基金:新型コロナウイルス感染症の影響により金融機関から受けた融資に係る利子補給に要する財源の確保のため(増減理由)財政調整基金の繰入を抑制したことや、まちづくり基金や道路公園整備基金に計画的に積み立てたこと等により、基金残高が増加した。(今後の方針)当該年度に発生する見込みの減価償却費や、今後の充当事業の計画等を踏まえ積立てを行う。また、円滑に事業を実施できるよう、状況に応じて適宜基金計画を見直していく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

近年、総合体育館や学校施設の新築により改善傾向にあるものの、道路、認定こども園・幼稚園・保育所、公営住宅及び庁舎の有形固定資産減価償却率が高いため、類似団体と比べ依然高い数値となっている。道路については、維持管理に関する短期・中長期的な計画である道路舗装維持管理計画に基づき、舗装対象を定め、計画通り実施した。

債務償還比率の分析欄

充当することが可能な基金などの充当可能財源が、将来負担額より大きいため算出されていない。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

有形固定資産減価償却率は類似団体内平均値と比べ高くなっているが、将来負担比率は、地方債残高、退職手当の負担見込額等の合計である将来負担額より、充当することが可能な基金などの充当可能財源が大きいため算出されていない。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

実質公債費比率は減少傾向にあり、類似団体の平均と比べても低い水準にある。将来負担比率は、類似団体内平均値と同様に算出されていない。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

道路、認定こども園・幼稚園・保育所、公営住宅の有形固定資産減価償却率が類似団体と比べ高い数値となっている。道路については、平成26年度に道路ストック総点検作業を実施し、平成27年5月に今後の維持管理に関する短期・中長期的な計画である中野区道路舗装維持管理計画を策定し、交通量の多い幹線道路、住宅地区内の生活道路の舗装改良や道路附属物の改修を計画的に行っている。保育園については、民間活力を活用し多様な保育ニーズへの対応と施設更新による定員拡大を図るため、順次、区立保育園の建替え・民営化を進めている。公営住宅については、区営住宅に昭和40~50年代に建設した施設が多く(14施設中10施設)、有形固定資産減価償却率が高い要因となっている。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

庁舎と福祉施設の有形固定資産減価償却率が類似団体と比べ高い数値となっている。図書館については、令和3年度に図書館の統廃合・新築を行ったことにより、有形固定資産減価償却率が改善した。庁舎についても、令和6年2月に新庁舎の竣工が予定されているところである。

財務書類に関する情報①(2023年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等において、資産総額は前年度末から28,065百万円の増加(+4.8%)となった。主な増減要因として、事業用資産が23,926百万円の増加、基金は流動と固定合わせて3,071百万円の増加となった。負債総額は前年度末から12,324百万円の増加(+27.7%)となった。主な増減要因としては、地方債が12,155百万円の増加となった。連結において、資産総額は前年度末から29,156百万円の増加(+4.7%)、負債総額は前年度末から13,527百万円の増加(+25.3%)となった。資産総額は、土地開発公社が保有している公有用地に係る資産を計上していること等により、一般会計等に比べて38,994百万円多くなり、負債総額も土地開発公社の借入金等があること等から、13,935百万円多くなっている。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等において、純経常行政コストは前年度から7,494百万円の増加(+6.6%)となった。主な増減要因として、維持補修費で2,522百万円の増加、補助金等で2,153百万絵の増加となった。全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計の移転費用等を計上していることなどから、純行政コストが一般会計等に比べ53,612百万円多くなっている。連結では、一部事務組合・広域連合の移転費用等を計上していることなどから、純行政コストが一般会計等に比べ80,368百万円多くなっている。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等において、本年度差額は13,759百万円となり、純資産残高は598,099百万円となった。本年度差額の内訳は、財源が152,867百万円、純行政コストが139,108百万円である。全体では、国民健康保険事業特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計を合算したことにより、本年度差額は13,528百万円、純資産残高は603,078百万円となった。連結では、一部事務組合・広域連合等を合算したことにより、本年度差額は14,166百万円、純資産残高は623,157百万円となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等において、業務活動収支は前年度から5,336百万円減少し、12,536百万円となり、投資活動収支は前年度から9,255百万円減少し、△26,528百万円となり、財務活動収支は前年度から12,068百万円増加し、12,155百万円となった。投資活動収支の主な増減要因として、公共施設等整備費支出が21,985百万円の増加となった。財務活動収支の主な増減要因として、地方債発行収入が20,691百万円の増加となった。これら3つの活動収支を合算した本年度資金収支額は△1,837百万円となり、前年度の686百万円より2,523百万円減少した。

財務書類に関する情報②(2023年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

住民一人当たり資産額は、前年度から6.2万円増加し、193.6万円となった。歳入額対資産比率は、前年度から0.48年減少し、3.20年となった。有形固定資産減価償却率は、前年度から5.5ポイント減少し、53.4%となった。類似団体平均値と比して、住民一人当たり資産額と歳入額対資産比率、有形固定資産減価償却率ともに低い水準にある。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

純資産比率は、前年度から1.6ポイント減少し、91.6%となった。将来世代負担比率は、前年度から1.9ポイント増加し、6.4%となった。類似団体平均値と比して、純資産比率は低い水準にあり、将来世代負担比率は高い水準にある。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、前年度から1.8万円増加し、41.2万円となった。類似団体平均値と比して、やや高い水準であるといえる。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は、前年度から3.5万円増加し、16.3万円となった。基礎的財政収支は、前年度から21,815百万円減少し、マイナス10,759百万円となった。類似団体平均値と比して、住民一人当たり負債額は高い水準にあり、基礎的財政収支は低い水準にあるといえる。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は、前年度から0.1ポイント減少し、3.2%となった。類似団体平均値と比して、低い水準にあるといえる。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,