菊池市：特定地域生活排水処理

経営の健全性・効率性について

経常収支比率は100％を超えているが、経費回収率は50％台と低く、一般会計からの繰り入れに頼った経営となっている。流動比率については、運転資金を増やすために繰入金を若干多く繰り入れたことにより、類似団体とほぼ同じ比率になった。企業債残高対事業規模比率は、企業債の償還についても繰入金に頼る状況であり改善を図る必要がある。今後も水洗化率の向上と使用料収入の増加を図る。

老朽化の状況について

有形固定資産減価償却率は、法適用2年目であり今後上昇が見込まれる。本市にて設置した浄化槽については、耐用年数に達していないため老朽化は見られないが、個人所有の浄化槽を受贈し維持管理を行っているため、今後修繕や更新が発生していくことが予想される。

全体総括

現在の経営状況としては、健全とは言えない状況となっている。今後も人口減による使用料収入の減少により経費回収率の悪化が見込まれるため、汚水処理原価の抑制を図りながら経営戦略を基に適正な使用料を検討し、健全な事業運営を実施していく必要がある。