経営の健全性・効率性について
農業集落排水事業は、収益的収支比率は、100%未満であるが、経年で比較した場合に、右肩上がりで100%に近づいているため、経営改善に向けた取組が成果を上げている可能性があると考えられる。また、他の指標でも類似団体平均値を上回っている状況であるが、債務残高指標である「企業債残高対事業規模比率」が類似団体平均値より高い状況であるため、経営改善のために、今後も「経営の効率性」の向上を目指すとともに、将来の地方債償還金の負担が増大にならないよう考慮しながら、計画的に施設の更新を行う必要がある。
老朽化の状況について
農業集落排水事業は、平成8年から着手しており整備は終了している。処理場施設や管渠の耐用年数は経過していないが、電気設備等については計画的に改修する必要がある。
全体総括
農業集落排水事業は、平成13年度に供用開始している。収益的収支比率も年々上昇し、他の指標も類似団体平均値を上回っているが、黒字には至っておらず、今後も、財政状況を把握し、地方債元利償還金などの推移を考慮しながら、施設設備の改修・更新を計画的に行う必要がある。