和歌山市:工業用水道事業

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収集されたデータの年度

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経営比較分析表(2018年度)

経営の健全性・効率性について

①経常収支比率(%)は、料金収入がほぼ一定の金額で推移しており、経費の抑制により、毎年、黒字を確保できている。平成30年度の減少は、浄水場の更新に伴う減価償却費の増加によるものである。②累積欠損金比率(%)は、各年度0.00%で推移している。③流動比率(%)は、100%以上あるが平均値より、45.78ポイント低くなっている。平成29年度に大きく減少しているのは、他会計への長期貸付を行ったことによるものであるが、平成30年度は貸付金の一部が返還されて、数値は上昇している。④企業債残高対給水収益比率(%)は、平均値と比べ高い推移を示している。これは、これまで行った施設整備の財源に、企業債を多く用いたためであるが、企業債発行の抑制を図り、企業債残高は減少傾向にある。⑤料金回収率(%)の推移についても、①の要因によるものである。⑥給水原価(円)は、平均値に比べて4.17円/㎥低く、⑦施設利用率(%)は、平均値に比べて9.24ポイント高くなっており、効率性が高いことを表している。⑧契約率(%)は、平均値より0.33ポイント高く、類似団体より適切な規模の投資ができていることを表している。

老朽化の状況について

①有形固定資産減価償却率(%)は、平均値より低い水準で推移しているが、老朽化した施設を計画的に更新する必要がある。②管路経年化率(%)及び③管路更新率(%)は、浄水場の整備を優先的に行っており、管路の更新が耐用年数にあわせて行えていない状況にあり、今後は経年化管路の更新について検討していく必要がある。

全体総括

経営の健全性・効率性に関しては、本市の事業経営の状況は、類似団体と比較して概ね良好と言える。しかし、施設の老朽化は全国的な課題であり、本市においても対策が必要である。すべての施設を更新するには膨大な費用と期間が必要となるため、今後の施設整備は、将来の水需要に沿った適正規模の投資を行う必要がある。

類似団体【大規模】

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