北海道:工業用水道事業の経営状況(最新・2024年度)
北海道が所管する工業用水道事業「工業用水道事業」について、2024年度の経営状況と分析コメントを確認できるページです。
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経営比較分析表(2024年度)
経営の健全性・効率性について
現在運営している室蘭・苫小牧・石狩の3工水のうち、苫小牧工水では苫東工水の建設事業を中止、石狩工水では施設規模を縮小するなど、過大となった資産を平成18年度末に整理したことにより、多額の未処理欠損金が生じた。その後の2回の経営健全計画(平成18~26年度、平成27~令和元年度)の実施により、平成23年度には単年度黒字に転換したが、石狩工水単体では規模縮小後も契約率が低く、料金収入のみでは収支均衡しない状況にある。①経常収支比率:事故による大口ユーザーの一時的な減量、突発的な修繕の実施やR5年度に取得した固定資産により減価償却費が増加したことから単年度赤字が発生した。②累積欠損比率:令和元年度末に行った70億円の減資により生じた資本剰余金を累積欠損金に補てんして大幅に解消し、R4度末時点で累積欠損金を解消している。③流動比率:流動資産が苫小牧地区工業用水道配水施設整備事業に係る前受金を受けた影響などにより約36億円から約191億円に増加した一方、流動負債においても、当該事業に係る前受金及び未払金などの影響により約13億円から約167億円に増加したしたことから、相対的に令和6年度の流動比率は減少したため、大幅に類似団体平均値より低くなった。④企業債残高対給水収益比率:施設等の老朽更新・耐震化のための大規模改修を実施しているが、施設規模等の適正化や経営効率化の取組による経費削減などにより、企業債借入を減らして、残高の減少に努めている。石狩工水では契約率は大口ユーザーの一時的な減量により35.3%まで減少し、類似団体平均値より高い状況が続いている。⑤料金回収率:室蘭工水及び苫小牧工水は100%以上を維持しており堅調だが、石狩工水は供給単価55円と高水準で、かつ減価償却費などの固定費が高いことから、料金回収率が37%となっており、依然として類似団体平均値より低くなっている。⑥給水原価:3工水全体の経常費用が減少し、また、特に石狩工水の給水原価は約149円と高水準であるため、類似団体平均値より高くなっている。⑦施設利用率:契約率が約76%の苫小牧工水は実給水量が低いため施設利用率が約38%、契約率約35%の石狩工水は約24%とさらに低く、類似団体平均値より低い状況となっている。契約水量を増加させるため、地域産業の動向を把握し需要拡大を行う必要がある。⑧契約率:室蘭工水は契約率を維持、苫小牧工水は2.5%の増となったが、石狩工水では大口ユーザーの一時的な減量により、17.8%の減となった。類似団体平均値よりも0.46ポイント低い水準である。
老朽化の状況について
①有形固定資産減価償却率:高度経済成長期に整備され50年前後が経過した室蘭工水と苫小牧工水は、長寿命化を図りながら計画的に管路や設備の更新を行っている。その結果、現在の有形固定資産減価償却率は3工水とも50%台であり、類似団体平均値より低くなっている。②管路経年化率:室蘭工水は令和元年度までに一部区間の更新を終え、苫小牧工水は平成30年度より更新に着手しており、更新区域外の経年化が進行して類似団体平均値より低い状況にある。今後も低い状況が続く見込みである。③管路更新率:経営状況を鑑みながら計画的に行っているが、R6年度は交通量が多い現場で、工事のための交通規制の範囲縮小の必要性など、施工条件の制約が生じ、計画期間を2年延長した影響により、例年より大幅に減となっているが、類似団体平均値よりは依然として高い状況となっている。
全体総括
経営の健全性・効率性については、平成23年度から令和5年度まで13期連続の黒字や減資による累積欠損金の補てんで累積欠損金は解消したが、令和6年度においては単年度赤字となったこともあり、経常収支や料金回収率等で類似団体比率との乖離が大きくなっている。特に石狩工水においては、契約率は35.3%となっており、3工水の中では依然として契約率は低く、経営健全化計画実施後も給水原価と料金水準のバランスがとれない状況が続いており、このことが経営に大きな影響を与えている。今後は、再生可能エネルギー関連企業等への新規給水や増量が見込まれ契約水量の大幅な上昇が予定されているものの、更なる給水契約の獲得や経費節減による経営基盤の強化、既存の施設・設備更新にあわせて、今後の工水需要踏まえた施設規模等の合理的な投資の検討が不可欠となっている。一方、老朽化の状況については、3つの指標で類似団体平均値より良好な状況となっている。管路については、室蘭・苫小牧工水では経年化が進んでいるため、経営状況を勘案しながら計画的に更新を進めている一方、石狩工水は開業から約25年であり、ほとんど経年化はしていない。その他の設備については、可能な限り長寿命化を図りながら適切な改修を行い、投資の効率化や平準化に取り組むとともに健全性を維持している。
出典:
経営比較分析表
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よくある質問
このページで何が分かりますか?
工業用水道事業の2024年度の経営比較分析表、主要指標、分析コメントを確認できます。
データの出典はどこですか?
総務省の『経営比較分析表』をもとに構成しています。
自治体本体の財政も見られますか?
ページ上部の北海道リンクから、自治体本体の財政状況ページへ移動できます。