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収集されたデータの年度

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指定団体等の指定状況

財政健全化等財源超過首都近畿中部過疎山振低開発指数表選定

人口の推移

産業構造

財政比較分析表(2020年度)

財政力

財政力指数の分析欄

財政力指数については、震災復興事業に多額の市債を発行したことにより、その償還のための公債費が基準財政需要額に算入されていることなどから、類似団体平均を下回っている。令和2年度は市税収入の増などにより、基準財政収入額が81億円増加したものの、個別算定経費の増や臨時財政対策債振替額の減により、前年度と同水準となった。今後も市域内税収の増加に向けた施策に着実に取り組み、財政力指数の改善を図っていく。

類似団体内順位:15/20

財政構造の弾力性

経常収支比率の分析欄

経常収支比率については、震災復興事業に伴い公債費に関する比率が高まったこと等により悪化した水準を、その後の行財政改革の取組みによって概ね類似団体平均まで回復していたが、平成29年度に扶助費や公債費にかかる経常経費充当一般財源が増加したことなどにより悪化していた。令和2年度は、前年度からほぼ横ばいであるが、依然として類似団体の中でも財政が硬直していることから、令和2年9月に策定した「行財政改革方針2025」に基づき、組織の最適化、事務事業の見直し、行政手続きのスマート化など行財政改革の取組みを着実に進め、引き続き経常経費の削減を図っていく。

類似団体内順位:15/20

人件費・物件費等の状況

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

震災以降、行財政改革を着実に進め、外郭団体への派遣職員も含めた職員総定数の削減を行ってきているが、人口1人当たり人件費・物件費等決算額については、人口1,000人当たり職員数が類似団体平均と比べ1.1人多いこと、職員の平均年齢(令和2年4月時点類似団体中5位)や労務職員の給与月額(令和2年4月時点類似団体中3位)が類似団体に比べ高い水準であることなどにより、類似団体平均を上回っている。こうした状況にあることから、令和2年9月に策定した「行財政改革方針2025」に基づき、組織の最適化、事務事業の見直し、行政手続きのスマート化など行財政改革の取組みを引き続き進めていく。

類似団体内順位:17/20

給与水準(国との比較)

ラスパイレス指数の分析欄

ラスパイレス指数については、職員構成の変動等の要因により増減しているが、類似団体との比較においては、中位程度の水準を維持している。なお、給与体系に関しては、平成27年度より国に準じて給料表や諸手当の在り方を含めた給与制度の総合的見直しを実施し、給料表を平均2%引下げる見直しを行った。令和3年度より、人事評価の結果や職務職責をより一層反映した給与制度への見直しを行なっており、引き続き職員の意欲を高める給与制度を目指していく。

類似団体内順位:9/20

定員管理の状況

人口1,000人当たり職員数の分析欄

人口1,000人当たり職員数については、類似団体平均を上回っているが、震災以降、行財政改革を着実に進め、外郭団体への派遣職員も含めた職員総定数7,719人の削減を行ってきた。引き続き、行財政改革の取り組みを通じ、効率的かつ適正な職員配置、組織体制の構築を図っていく。

類似団体内順位:18/20

公債費負担の状況

実質公債費比率の分析欄

実質公債費比率については、市債発行の抑制努力に伴う市債残高の削減など、これまでの取組によって着実に低下してきており、平成24年度から類似団体平均を下回っている。令和2年度については、地方債の元金償還の進捗等により、分子である元利償還金が減少傾向にあることなどにより、前年度から0.3ポイント改善した。今後も、市民のくらしと安全・安心を守るために必要な一定の公共投資を行う一方で、「神戸市行財政改革2025」に基づき、財政健全化指標の適正な水準を維持しながら、将来世代に大きな負担を残さないことを基本とした健全で持続可能な財政運営を更に加速させていく。

類似団体内順位:4/20

将来負担の状況

将来負担比率の分析欄

将来負担比率については、震災復興事業に伴う多額の市債発行によって市債残高が高水準であったものの、その後の厳格な起債管理や満期一括償還に備えた堅実な公債基金の積立などにより、着実に比率の改善に取り組んでおり、類似団体平均を下回っている。令和2年度は、一般会計等以外に係る地方債残高の減等により公営企業債等繰入見込額が減少(-154億円)したことや、地方道路公社の将来収支見込みの改善に伴い、設立法人の負債額等負担見込額が減少(-35億円)したことなどにより、前年度から4.5ポイント改善した。今後は、令和2年9月に策定した「行財政改革方針2025」に基づき、財政健全化指標の適正な水準を維持しながら、将来世代に大きな負担を残さないことを基本とした健全で持続可能な財政運営を更に加速させていく。

類似団体内順位:9/20

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2020年度)

人件費

人件費の分析欄

人口1,000人当たりの職員数が類似団体平均と比べて多く、人件費に関する経常収支比率は35.8%、人件費の人口1人当たり決算額は121,437円と類似団体平均と比べて高い水準にある。震災以降、行財政改革を着実に進め、外郭団体への派遣職員も含めた職員総定数7,719人の削減を行ってきている。引き続き、行財政改革の取り組みを通じ、効率的かつ適正な職員配置、組織体制の構築により、人件費の抑制を図っていく。

類似団体内順位:20/20

物件費

物件費の分析欄

震災以降、行財政改革を着実に進め、事務事業の見直しに取り組んだ結果、物件費に関する経常収支比率は9.2%と類似団体平均と比べて低い水準にある。令和2年度は会計年度職員の導入による賃金の減などにより、前年度から0.3%減少した。今後も、令和2年9月に策定した「行財政改革方針2025」に基づき、引き続き事務事業の見直しに取り組んでいく。

類似団体内順位:1/20

扶助費

扶助費の分析欄

扶助費に関する経常収支比率は13.9%と類似団体平均と比べて低い水準にある。令和2年度は、生活保護費が減少したことなどにより、経常経費充当一般財源が減少したため、前年度比0.3%減少した。引き続き、生活保護費における資格審査の適正化などにより、扶助費適正化に努めていく。

類似団体内順位:9/20

その他

その他の分析欄

令和2年度におけるその他に関する経常収支比率は、超高齢社会の進展に伴う介護給付費の増加等による介護保険事業費の増加に伴う繰出金の増加等により、分子である経常経費充当一般財源が増加したため、前年度から0.2%上昇した。

類似団体内順位:8/20

補助費等

補助費等の分析欄

近年、補助費等に関する経常収支比率は類似団体平均と同程度で推移してきており、令和2年度についても、市民病院機構への補助金が減少したことなどにより、経常経費充当一般財源が減少したため、前年度から0.5%減少した。令和3年度には全補助金の検証に取り組んでおり、引き続き補助金の適正化へ取り組んでいく。

類似団体内順位:13/20

公債費

公債費の分析欄

震災関連の市債償還(一般会計償還額令和2年度:193億)が多く、公債費に関する経常収支比率は、令和2年度においても21.5%と類似団体と比べて引き続き高い水準にあるが、これまでも厳格な起債管理に基づきプライマリーバランスの黒字を維持することで市債残高の削減を進めるなど、着実に公債費負担の低減に取り組んできた。次年度より実施する「神戸市行財政改革2025」に基づき、将来世代に大きな負担を残さないことを基本とした健全で持続可能な財政運営を更に加速させていく。

類似団体内順位:19/20

公債費以外

公債費以外の分析欄

令和2年度は、市民病院機構への補助金の減少や生活保護費の減少などにより、前年度と比べ1.0%改善した。今後も、令和2年9月に策定した「行財政改革方針2025」に基づき、さらなる行財政改革を進め、経常収支比率の低減を図っていく。

類似団体内順位:9/20

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり683,388円であり、類似団体中高い方から5番目(類似団体加重平均は648,820円)となる。類似団体平均と比べて、教育費、民生費、公債費などが高い水準にあることが要因である。教育費は住民一人当たり102,362円であり、類似団体平均より10,838円高い。主な要因としては、市立の工業高等専門学校や大学などの教育施設を運営していることが挙げられる。令和2年度は、GIGAスクール構想による校内LAN整備などにより歳出が増加したため、前年度と比較すると9,630円の増となっている。民生費は、住民一人当たり216,219円であり、類似団体平均より16,708円高い。生活保護費が類似団体平均より7,326円高いことや、類似団体と比べて高齢化率が高く(類似団体中高い方から4番目)、老人福祉費類似団体平均より4,739円高いことが主な要因である。令和2年度は「子育て世帯への臨時特別給付金」及び「ひとり親世帯臨時特別給付金」を支給したことなどにより、前年度と比較すると9,040円増加した。公債費は、性質別歳出決算分析表と同様に、震災関連の市債償還による影響が大きくなっている。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2020年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり683,388円であり、類似団体中高い方から5番目(類似団体加重平均は648,820円)となる。類似団体平均と比べて、人件費や公債費、普通建設事業費などが高い水準にあることが要因である。人件費は、住民一人当たり121,437円であり、人口1,000人当たり職員数が類似団体平均と比べ1.1人多いこと、職員の平均年齢(令和2年4月時点類似団体中5位)や労務職員の給与月額(令和2年4月時点類似団体中3位)が類似団体に比べ高い水準であることなどが要因である。公債費は、住民一人当たり72,014円であり、類似団体平均と比較すると、高い水準にある。令和2年度の一般会計における阪神・淡路大震災関連の市債償還額が193億円となっているなど、依然として震災関連の市債償還による影響が大きい。普通建設事業費は、住民一人当たり78,366円であり、前年度と比較して、大幅に増加している。これは、人口減少時代における街づくりとして、バランスの取れた町全体の発展を目指し、三宮再開発をはじめとする街のリノベーションの積極的に投資を行っていることなどが要因である。今後も、財政の健全性を保ちつつ、堅実な成長戦略により、さらなる都市の成長を促す好循環を創出できるよう、持続可能な大都市経営を行っていく。

実質収支比率等に係る経年分析(2020年度)

分析欄

実質収支額については、職員総定数の削減や事務事業の見直しなど行財政改革の着実な取組みにより、継続的に黒字を確保している。実質単年度収支については、決算剰余金を全額取り崩したことや新型コロナウイルス感染症対応のために財政調整基金を取り崩したことなどにより、赤字となっている。なお、財政調整基金残高については、前述のとおり取崩しを行ったため、前年度比で減少している。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2020年度)

分析欄

少子高齢化の進行などに伴う乗車料収入の減少等の影響により、自動車事業会計においては依然として資金不足が生じているが、宅地造成事業を行う新都市整備事業会計や上下水道事業の会計などにおいて資金の剰余が生じており、連結実質黒字を確保している。自動車事業会計については、引き続き人件費の抑制などのコスト削減や、乗客増対策などの経営改善に取り組んでいく。

実質公債費比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

令和2年度については、実質公債費比率の分子について、元利償還金等(A)は償還の進捗により約11億円減少したが、算入公債費等(B)が財源対策債等の償還終了により約38億円減少したことで、約27億円増加している。今後は「神戸市行財政改革2025」に基づき、財政健全化指標の適正な水準を維持しながら、将来世代に大きな負担を残さないことを基本とした健全で持続可能な財政運営をさらに加速させていく。

分析欄:減債基金

一般会計における臨時財政対策債の発行額増加に伴い基金積立額が増加していること等により、令和元年度末時点での減債基金残高は約139億円増加した。

将来負担比率(分子)の構造(2020年度)

分析欄

令和2年度は、一般会計等以外に係る地方債残高の減等に伴い「公営企業債等繰入見込額」が減少したことや、地方道路公社の将来収支見込みの改善に伴い、「設立法人の負債額等負担見込額」が減少したことなどにより、将来負担比率の分子は前年度に比べて約132億円減少している。なお、近年は阪神・淡路大震災以降に整備した公共施設等の更新時期を迎えるなど、投資的経費が増加していることから、一般会計等に係る地方債の現在高は増加傾向にある。

基金残高に係る経年分析(2020年度)

基金残高合計

基金全体

新型コロナウイルス感染症への対応により財政調整基金を取り崩したほか、減債基金の減少がある一方、その他特定目的基金にも主だった増加はなく、令和2年度末における基金全体としての残高は40億円減の510億円となった。(今後の方針)短期的には減債基金や、まちづくり等基金の取崩しを予定しているため、基金全体として減少見込みであるが、中長期的には、災害などの将来の有事への備えや公共施設の老朽化への対応など将来必要となる財源を確保しながら、持続可能な財政運営を行っていく。

財政調整基金

財政調整基金

(増減理由)新型コロナウイルス感染症対応により約46億円を取り崩したことにより減少。(今後の方針)・阪神淡路大震災にかかる復旧・復興事業の財源として取り崩したことにより平成7年度に枯渇したが、その後の行財政改革などにより約83億円まで残高を回復させた。・政令指定都市平均水準(令和2年度決算:200億円程度)を目標として、適正な規模の確保に努めたい。

減債基金

減債基金

(増減理由)運用益を約15億円積み立てた一方で、約31億円を利子償還財源として取り崩したことにより減少。(今後の方針)・満期一括償還に備えた積立金を活用し、積極的な資金運用を行ってきたことや、行財政改革の取組みなどにより公債費充当財源を捻出してきたことから、基金運用益の取崩額が相対的に少なく、残高が他の政令指定都市に比して多くなっている。・今後も資金の効率的な運用を行うとともに、公共施設の老朽化への対応や未来に向けた投資のための公債費充当財源として活用していく。

その他特定目的基金

その他特定目的基金

(基金の使途)「市営住宅敷金等積立基金」・・・①市営住宅等の敷金の適正な管理・還付のため②市営住宅の建替事業の財源に充てるため「市民福祉振興等基金」・・・市民福祉の向上を目的とする事業の推進のため「留学生支援等基金」・・・神戸市内の大学等において勉学し、又は研究する外国人留学生を支援し、もって諸外国との友好を推進するため「災害救助基金」・・・災害救助法による救助に要する給与品の事前購入により備蓄物資とするため「公園緑地事業等基金」・・・公園整備事業の推進や公園施設の管理及び運営、緑化の推進や緑地の保全及び育成等のため。(増減理由)・各種基金において、市有地売却益等の財産収入の積立したことにより、全体として結果的に約8億円の残高増加となった。(今後の方針)・まちづくり等基金については、、市街地再開発事業(都市計画事業)にかかる公債費がピークを迎えていることから、令和3年度末残高は8億円程度となる見込みであるが、財産収入等の積立により令和4年度末においては20億円程度に増加する見込みである。・特定目的基金全体については、将来的に活用が必要となる財源ということも見据え、適切に管理していく。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2020年度)

有形固定資産減価償却率

有形固定資産減価償却率の分析欄

本市の有形固定資産償却率は、前年度比+0.3%となり、類似団体と比べ高い水準となっている。これは既存ストックの有効活用や重点的・効率的な投資などによる公債費負担の適正化に努めてきたことが影響していると考えられる。【令和02減価償却率数値:68.8%】神戸市では、平成28年度に公共施設等総合管理計画を策定し、施設の長寿命化を推進する一方で、施設の統廃合や複合化・集約化、再配置などを計画的に進めながら、施設保有量の低減(平成23年度を基準に「30年間で10%の削減」)を図ることで適正な施設管理を推進していく。

類似団体内順位:14/20

(参考)債務償還比率

債務償還比率の分析欄

昨年度と比較すると、公債費負担の適正化に努めてきたことなどにより将来負担額が減少した一方、補助費や社会保障費などの経常的経費が増加したことにより、分母となる充当可能な一般財源等の金額が減少したため、指定都市中位程度となっている。今後は引き続き公債費の適正化を推し進めるとともに、経常経費の見直しを進めていくことにより、健全な財政運営を目指していく。

類似団体内順位:9/20

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

行財政改革の中で、実質的な市債残高の削減に取り組み、公債費負担の適正化に努めてきたことなどにより、将来負担比率は減少傾向にあり、類似団体と比べて低い水準にある一方、有形固定資産減価償却率は、既存ストックの有効活用や重点的・効率的な投資などによる公債費負担の適正化に努めてきたこともあり、類似団体より高い傾向にある。今後は、施設の長寿命化を推進する一方で、施設の統廃合や複合化・集約化、再配置などを計画的に進めることで、適正な施設管理ができるよう取り組んでいく。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

厳格な起債管理による市債残高の削減など、これまでの取組みにより、将来負担比率及び実質公債費比率は減少傾向にあり、類似団体平均も下回っている。今後も行財政改革の取り組みを推進し、財政健全化を図っていく。

施設類型別ストック情報分析表①(2020年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、特に認定こども園・幼稚園・保育所や公営住宅などで減価償却率が高くなっている。認定こども園・幼稚園・保育所については、特に幼稚園の有形固定資産減価償却率が高くなっている。神戸市では平成27年度に「子ども・子育て支援新制度実施後の神戸市立幼稚園のあり方」を策定し、市街地における幼稚園の規模を適正化する観点から、令和2年度までに計9園の閉園を進め、施設総量の削減を図っている。また、平成30年度には幼稚園を含めた学校施設にかかる個別施設計画を策定しており、同計画に基づいて老朽化対策に取り組んでいく。また、市営住宅については、平成23年度に策定した10年間の第2次市営住宅マネジメント計画に基づき、市営住宅の再編と改修に取り組んできている。令和2年度には第3次市営住宅マネジメント計画を策定しており、引き続き適正な住宅ストックとなるよう、再編と回収に取り組んでいく。一方、道路については、舗装のひび割れ率やわだちを定量的に評価し、計画的かつ緊急性の高いものから順次道路補修整備、また道路改良工事に合わせて計画的に舗装補修を行ってきており、有形固定資産減価償却率は上昇傾向にはあるものの全国平均を下回っている。今後も、引続き計画的に道路修繕を実施する。

施設類型別ストック情報分析表②(2020年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

類似団体と比較して、有形固定資産減価償却率が特に高くなっている施設は、消防施設、市民会館である。これらの施設類型では、耐用年数を経過又は経過しつつある老朽化した施設の割合が高くなっている。また、庁舎については、前年度まで減価償却率が高い水準となっていたが、令和元年度に新長田合同庁舎の供用を開始したことにより減価償却率が低下し、政令市中位程度となっている。減価償却率の高い市民会館等については、現在、三宮再整備計画において神戸文化ホールの建替計画を進めるなど、老朽化した施設の更新を進めており、計画的な施設整備に取り組むとともに、施設の統廃合や複合化・集約化、再配置などを計画的に進めながら適切な施設管理を実施していく。

財務書類に関する情報①(2020年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

・一般会計等における資産の部については、小学校・特別支援学校の新設などにより有形固定資産が124億円増加、また市債の満期一括償還に向けた減債基金(公債基金)の積立額の増加などにより投資その他の資産が227億円増加した結果、資産合計では385億円の増加となった。負債の部については、職員の新陳代謝の進捗により、退職手当引当金が減少した一方、臨時財政対策債の発行などにより地方債残高が増加したことにより、負債合計は391億円の増加となった。・全体会計においては、資産の部では棚卸資産の一部売却等、負債の部では地方債残高が減少した一方で、一般会計等による増加の影響により、前年度と比べ、資産の部では329億円増加、負債の部では263億円増加した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

・一般会計等については、業務費用は、宿泊療養施設の確保やPCR検査体制の確保による物件費の増加などにより104億円の増加となった。また、移転費用については、特別定額給付金による補助費等の増加や社会保障給付費の増加の増加により1,755億円の増加となった。その結果、純行政コストは1,952億円の増加となった。全体会計においては、新型コロナウイルス感染症の影響による利用者減に伴う使用料等の収入減や、国民健康保険における保険給付費が減少したが、一般会計等の増加の影響により、前年度と比べ純行政コスト、純経常行政コストともに増加となった。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

・一般会計等においては、特別定額給付金の実施等に伴う国県等補助金の増加した一方、交付税措置において臨時財政対策債振替があることなどにより、純行政コストが財源を上回るため、前年度比べ純資産残高は7億円減少した。・全体会計においては、高速鉄道事業会計等において、新型コロナウイルス感染症の影響による使用料等の減少、北神急行の市営化に伴う経常費用の増加により、純行政コストの減少が拡大したため、本年度差額は90億円のマイナスとなった。また一般会計等にて土地の無償譲受を無償所管替にて計上している影響もあり、本年度の純資産残高はプラス65億円となった。この結果、純資産残高は4兆2,800億円となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

・業務活動収支においては、市税収入等の増加や国県等補助金収入により業務収入が増加した一方、特別定額給付金の実施等により移転費用支出がそれぞれ増加した。これらの結果、収支は前年度比でマイナスとなった。・投資活動収支においては、小学校・特別支援学校の新設などで公共施設等整備費支出が増加した影響により、投資活動支出が増加した。一方、投資活動収入においても、公共施設等整備事業の増加により国県等補助金収入が増加したが、収支としては前年度比で舞う那須となった。・財務活動収支においては、当年度市債償還額の減少により地方債償還支出が減少した一方、減収補填債等の特例債の増加や公共施設等整備事業の増加により、建設地方債の発行が増加した影響で地方債発行収入が増加した影響などにより、収支は前年度比でプラスとなった。

財務書類に関する情報②(2020年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

・各指標とも類似団体平均値と同程度であるが、住民一人当たり資産額では、小学校・特別支援学校の新設などにより有形固定資産の増加、また市債の満期一括償還に向けた減債基金(公債基金)の積立額の増加により、資産合計額が増加した。さらに、人口の減少による影響を受け、3.6万円の増加となった。有形固定資産減価償却率は0.3%増の68.7%となっており増加傾向にあり、施設別に見ると有形固定資産に占める割合の多い学校施設や市営住宅が高い傾向となっている。・老朽化が進んでいる施設については、公共施設等総合管理計画の下、適正な管理と長寿命化によるコストの縮減とともに、利用需要や市民ニーズの変化への対応、公共施設等が果たす機能と役割、施策効果等を勘案し、規模や用途の変更、施設の存廃、施設機能の見直し等、資産管理の最適化を進めていく。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

・純資産比率及び(社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す)将来世代負担比率は、類似団体平均値と同程度である。・純資産の減少は、将来世代が利用可能な資源を過去及び現世代が費消して便益を享受したことを意味するため、「神戸市行財政改革2025」に基づき、行政コストの削減に努めるとともに財政健全化指標の健全性を維持しながら、適正な市債管理を行うことで将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

・住民一人当たり行政コストは、宿泊療養施設の確保やPCR検査体制の確保による物件費の増加や、教特別定額給付金による移転費用の増加や社会保障給付費の増加補助金当の増加等の影響により、前年度から13万円増加し、56.7万円となった。類似団体平均と比較すると、依然平均を上回る数字となっている。・今後も高齢化の進展や施設の老朽化等により、引き続き行政コストが増加していくことが想定されるため、事業の見直しや行財政改革の推進、施設の集約化・複合化事業に着手する等の公共施設等の適正管理等に努めることにより、経費の抑制に努める。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

・住民一人当たり負債額は昨年度から2.9万円増加し97万円となり、類似団体平均値を上回っている。・阪神淡路大震災以後、復旧・復興事業により市債残高が増大したが、行財政改革の中で、市債残高の削減に取り組んだ結果、市民一人当たりの残高(一般会計)は類似団体で中位程度まで下がっている。一方で、再開発等の投資を進めていくため、今後は一時的に市債借入が増えていくものと見込んでいる。・引き続き行財政改革に取り組み、市債残高等の負債のさらなる縮小に取り組んでいく。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

・受益者負担比率は、類似団体平均値を上回っており、その要因としては、類似団体と比較して多くの公営住宅を有していることにより、公営住宅の使用料が多額となっていること等が挙げられる。・引き続き受益者負担の水準が適切となるよう、使用料等の水準についても適宜見直しを図っていく。

類似団体【政令指定都市】

札幌市 仙台市 さいたま市 千葉市 横浜市 川崎市 相模原市 新潟市 静岡市 浜松市 名古屋市 京都市 大阪市 堺市 神戸市 岡山市 広島市 北九州市 福岡市 熊本市