経営の健全性・効率性について
①収益的収支比率平成22年度から平成26年度にかけて、適正値である100%より低く推移しています。しかし、平成26年度については前年度と比較し、14.39ポイント上昇していることから改善傾向にあります。そのため、平成26年度に続き、財源の確保や、更なる費用の削減に努めます。④企業債残高対事業規模比率年度によっては小幅な増加があるものの、全体的に見ると減少傾向であることが分かります。また平成26年度については、前年度に比べ99.4ポイントの減少と過去5年間の中で最も減少しています。さらに全国平均及び類似団体平均と比較しても低い値で抑えられていることから、引き続き企業債残高の抑制に努めます。⑤経費回収率平成26年度は前年度と比較し、2.38ポイント上昇したことから、経営の改善が伺えます。しかし、全国平均及び類似団体平均を大きく下回っていることから引き続き経営改善に取り組みます。⑥汚水処理原価平成25年度までは類似団体平均と比較すると低く推移していますが、平成26年度については上記平均値より高額となりました。そのため、維持管理方法の見直し等を行い、更なる費用の削減に努めます。⑧水洗化率平成22年度から平成26年度まで毎年上昇しており、類似団体平均と比較しても高水準となっています。今後も100%を目指し、個別訪問等により接続促進を行います。
老朽化の状況について
③管渠改善率平成26年度については改築・修繕工事を前年度と比較し、約350m伸ばしたことから、平成26年度は前年度と比較し、0.07ポイント上昇しました。しかし、全国平均及び類似団体企業平均と比較すると、わずかに下回っており、今後も維持管理方法の見直し等による費用の削減や、更新事業の財源確保に取り組むことで、適切な管路の更新に努めます。
全体総括
久喜市の下水道事業については、収益的収支比率が適正値である100%より低く推移していますが、平成26年度については改善傾向となっています。収入については、使用料収入の減少により、他会計からの繰入金や企業債等の収入で賄っているため、接続促進や債権回収に取り組むことで使用料収入の適正な確保に努めていきます。支出については、企業債残高の抑制を進めたいところではありますが、管渠の更新ペースが全国平均及び類似団体平均と比較し、わずかに遅れています。そのため、投資計画や維持管理方法の見直し等による費用の削減に取り組むことで、更新工事等の財源確保にも努めていきます。