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類似団体平均は微増で推移しており、当町においても同様に微増で推移している。類似団体や全国平均との比較では、かなり財政力は高いが、群馬県平均との比較では、やや平均を下回っている。今後も財政力を高めるため、積極的な企業誘致活動を行い、法人関係の税収増加を図り、自主財源の確保に努める。
平成28年度は0.1%改善し、87.7%であった。直近5年間では平成26年度を除き87%台を保っているので、例年並みの数値を維持している。当町の数値は、類似団体平均と比べると、平成27年度以前は高い状況が続いていたが、平成28年度においては下回り、全国平均、群馬県平均と比較しても良好な数値を示している。今後も経常経費の抑制と経常一般財源の確保に努め、財政構造の弾力性の向上を図る。
前年に比べ約5%減少した。人件費、物件費、維持補修費すべてにおいて減少した。これらのうち減少幅が最も大きかったのは維持補修費で、資源化センター改修事業の修繕費の減少が主な原因である。直近5年間の各年度すべてにおいて類似団体平均を下回っているが、全国平均、群馬県平均を上回っているので、適正な職員配置等による人件費の削減や物件費関係の経費節減に努める。
平成28年度は0.7減少し、97.1となった。平成24年度については、国家公務員の時限的給与減額措置が実施されたため100を超えている。なお、平成24年度については指数の算出基準日(平成25年4月1日)後に当町でも給与減額措置を行い、平成25年7月1日の数値は99.7となっている。平成26年度については、国、当町共に給与減額措置が終了している。今後、経験年数の長い職員の給与抑制等が進むことで指数の抑制につながると見込まれる。
平成28年度は0.31人増加し8.72人となった。全国平均及び群馬県平均と比べると多いが、類似団体平均と比較すると20%程度少ない状況が続いている。普通会計の職員は平成11年度は163人であったが、集中改革プランの実行などにより職員の削減が進み、平成28年度は131人となった。今後も職員配置等の見直しを継続して行い、適正な定員管理に努める。
実質公債費比率は徐々に減少してきており、平成28年度は4.9%となった。この値は、類似団体平均、全国平均、群馬県平均のすべてを下回っている。現在建設中の役場新庁舎の完成後は、公債費が増加する見込みであり、また、館林厚生病院の耐震建替えや広域ごみ処理施設の建設に伴って一部事務組合が借り入れた地方債の元金償還開始に伴う負担金の増加も見込まれることから、適正な起債に努める。
平成28年度も引き続き将来負担額に充当可能な財源等が将来負担額を上回っていたため算出なしであった。将来負担の大部分を占める地方債残高のうち約77%が基準財政需要額に100%算入される臨時財政対策債であることが要因である。これは、今後の起債に対し余力があることを意味しているが、今後、役場新庁舎建設事業などに伴い、地方債残高が増加し、基金残高が減少することから、将来負担比率の上昇が見込まれるため、適正な財政運営に努める。
0.2%増加し、25.9%となった。決算額としては前年度に対して2千万円以上減少しているが、比率の分母となる経常一般財源収入額の減少が大きく、経常収支比率としては増加となった。今年度の数値は、類似団体平均、全国平均、群馬県平均のすべてに対して高くなっている。適正な職員配置等により人件費を抑制することが課題である。
1.0%減少し18.1%となった。今年度から町立保育園の物件費を扶助費として計上したことが、減少の主な要因である。類似団体平均との差が大きいが、臨時職員経費が要因のひとつである。平成28年度の人口千人あたりの当町の職員数は8.72人だった。この人数は類似団体平均の82%程度であり、正職員の補充として臨時職員が多くなっている現状がある。
2.0%増加し、8.1%となった。これは、町立保育園の物件費を今年度から全て扶助費として計上したことが主な要因である。これに加え、平成27、28年度については、子ども子育て新制度移行に伴う施設型給付金も増加要因となっている。直近2年間は類似団体平均に対して高い比率になっており、さらに、少子高齢化による扶助費の更なる増加も予想されるため、継続的に事業見直しを行う。
0.1%減少し、12.8%となった。その他には維持補修費と繰出金が含まれるが、そのうち98%近くが繰出金である。直近3年はほぼ横ばいとなっている。高齢化に伴う医療費や介護給付費の増加に連動して、国民健康保険特別会計、介護保険特別会計、後期高齢者医療特別会計への繰出金は増加すると見込まれるため、これらの抑制策が必要である。
0.7%増加し、14.6%となった。直近5年間では、14%前後でほぼ横ばいで推移をしている。補助費のうち半分以上が一部事務組合に対する負担金であり、補助費の増減は負担金の影響が大きい。今後、館林厚生病院の耐震建替えや広域ごみ処理施設の建設に伴って一部事務組合が借り入れた地方債の元金償還開始に伴う負担金の増加が見込まれる。
1.9%減少し、8.2%となった。直近5年間では、公債費に係る経常収支比率は概ね減少傾向にある。ニュータウン造成時に借り入れた多額の町債の償還が終了し、公債費自体が減っていることが主な要因である。総合的な視点から起債の必要性を判断し、財政運営をしていくことが重要である。
公債費以外の経常収支比率は類似団体の中で一番高い。経常収支比率全体では類似団体平均より0.6低く、公債費は類似団体平均により10.0低いため、公債費以外が類似団体平均に比べて高くなっているのは必然的な結果である。公債費以外が高い理由は、人件費、扶助費、物件費が高いためだが、その要因は前述のとおりである。
直近の5年間、将来負担比率は算定されていないため、当町の値はグラフに表れていない。将来負担比率と実質公債費比率の推移の分析については前述のとおりである。
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