鉾田市：農業集落排水施設

経営の健全性・効率性について

平成24年4月1日に上島西部地区、平成25年4月1日に舟木（第1期）地区が供用開始したことに伴い、施設利用率と水洗化率が一時的に低下したが、徐々に回復基調にあるため、今後の経過を注視していきたい。農業集落排水事業は、平成28年度末に舟木（第2期）地区が整備完了予定であり、その他の地区についても整備の予定が無いため、企業債残高は徐々に減少していく。また、企業債残高対事業規模比率は一般会計より負担しておりH27は0となる。同様にH25、H26も一般会計より負担しており0に修正する。しかし、償還のピークは数年先となるため、収益的収支比率、経費回収率、及び汚水処理原価は平均値より劣る状況が暫く続くものとみられる。数値の改善には、維持管理経費の節減や年間有収水量及び下水道使用料を更に増加させることが効果的であるため、自然増を待つだけでなく、接続率の増加につながる活動や効率的な維持管理に取り組んでいきたい。

老朽化の状況について

鉾田市における農業集落排水事業は、平成8年度に青山・美原地区の整備に着手し、平成14年4月1日に供用開始となった。その後、平成24年4月1日に上島西部地区、平成25年4月1日に舟木(第1期)地区が供用開始となった。そのため、更新を必要とする老朽管は現在存在しない。

全体総括

上島西部地区及び舟木地区について、供用開始からの期間が短いため、経営が落ち着くまでにはまだ数年を要するものと思われる。また、青山美原地区については、今後設備の更新時期を順次迎えるため、計画的な更新により、負担の平準化を図っていきたい。