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地方財政ダッシュボード

北海道砂川市の財政状況(2022年度)

🏠砂川市

地方公営企業の一覧

公共下水道 個別排水処理 市立病院


収録データの年度

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総括表

人口の推移

財政比較分析表(2022年度)

財政力指数の分析欄

前年に比べ税収は増加したものの、いまだ財政基盤は弱く類似団体平均を下回っている。収納対策強化等により自主財源の確保に努める。

経常収支比率の分析欄

公債費負担適正化計画の確実な実施により類似団体平均を下回る83.1%となっているが、前年度に比べ1.3%上昇している。今後も義務的経費の見直しや上昇抑制に努める。

人口1人当たり人件費・物件費等決算額の分析欄

順位は類似団体平均を下回っており、前年度に比べ、人口1人当たり32,043円増額している。引き続き人件費や物件費の抑制に努める。

ラスパイレス指数の分析欄

類似団体と比較すると高い数値とはなっているが、ラスパイレス指数の主な変動要因は、国との職員年齢バランスや給料表上の引き上げ率の相違である。給与制度については、引き続き国に準拠することを基本としながら、地域民間給与の反映及び年功的な給与上昇の抑制に努める。

人口1,000人当たり職員数の分析欄

ここ数年、新たな行政課題等への対応を図るため、職員を若干増員していることに加え、少子高齢化により人口が減少していることから、人口千人当たりの職員数については増加傾向になっており、類似団体との比較においても平均を上回っている。引き続き行政ニーズ等への対応を図りつつ、財政状況及び事務事業量を勘案しながら適正な定員管理に努める。

実質公債費比率の分析欄

本年度は前年度から0.4%増加し5.5%となり、依然として類似団体平均を下回っている。公債費負担適正化計画の18%未満の計画は達成しているが、過去の起債償還額が多いところに普及率の高い下水道事業や病床数の多い病院事業を抱えていることなどから、引き続き比率の低下に努める。

将来負担比率の分析欄

本年度は起債残高の減少より、前年度から17.5%減少し48.1%となったが、類似団体平均を大きく上回る結果となった。今後は借入額の抑制等で比率の低下に努める。

経常経費分析表(経常収支比率の分析)(2022年度)

人件費の分析欄

類似団体と比較すると、人件費に係る経常収支比率は低くなっている。消防の業務などを一部事務組合で行っていること、公共施設の管理を指定管理者制度の導入や、委託できるような事業や事務は積極的に民間委託していることによるものである。今後もこのような取り組みを進めながら人件費の抑制に努める。

物件費の分析欄

本年度は0.5%減少し、10.7%となった。類似団体と比較すると物件費に係る経常収支比率は低くなっている。要因としては経常経費の削減を行っていることや委託する場合に毎年見直しをかけていることがある。今後もこのような取り組みを進めながら物件費の抑制に努める。

扶助費の分析欄

類似団体と比較すると、扶助費に係る経常収支比率は低くなっているが、要因としては単独事業が他の類似団体よりも少ないことがある。今後も緊急性や必要性を勘案しながら扶助費の抑制に努める。

その他の分析欄

類似団体と比較すると、その他に係る経常収支比率は平均を下回っているが、要因としては繰出金が少ないことにある。今後も各事業において独立採算の原則に立ち普通会計の負担額を減らしていくように努める。

補助費等の分析欄

類似団体と比較すると、補助費等に係る経常収支比率は平均を大きく上回っている。これは消防などの業務を一部事務組合で行っていることにより負担金が大きくなっているためである。今後も普通会計の負担額を減らす一部事務組合の適正な執行体制の確立に努める。

公債費の分析欄

本年度は前年度から1.4%増加し15.7%となったが、類似団体平均を下回っている。これは、過去に短期的集中的に行った社会資本整備などに借り入れた借入金に償還が進んでいるためである。また、地方債の残額の中には、過疎債などの普通交付税に算入される起債償還も多く含まれている。以前、公債費の占める割合が高いことから公債費負担の適正化に努める。

公債費以外の分析欄

本年度は前年度から0.1%減少し67.4%となった。類似団体と比較すると平均を下回っている。今後も税収の大幅は増加が見込まれず、交付税の見通しも不透明であることを鑑み、計画的な事務の実施に努める。

目的別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

議会費

労働費

消防費

諸支出金

総務費

農林水産業費

教育費

前年度繰上充用金

民生費

商工費

災害復旧費

衛生費

土木費

公債費

目的別歳出の分析欄

ふるさと応援寄附金事務の委託化等により、前年度に比べ住民一人当たりの総務費が43,533円増加した。新型コロナウイルス感染症の影響により、各種給付金事業等により民生費が高止まりの傾向にある、地方創生臨時交付金事業、駅前地区整備事業により商工費が14,117円の増加となっている。また、公債費については住民一人当たり82,007円となっており、前年に比べ6,067円増加し、依然として類似平均団体を上回っている。今後、公共施設の整備や駅前地区整備事業、義務教育学校建設事業に対する起債の償還により、公債費の増加が考えられるため、優先度の高いものに事業を選択するなど発行額の抑制に努め、引き続き公債費負担の適正化に努める。

性質別歳出決算分析表(住民一人当たりのコスト)(2022年度)

人件費

補助費等

災害復旧事業費

投資及び出資金

物件費

普通建設事業費

失業対策事業費

貸付金

維持補修費

普通建設事業費(うち新規整備)

公債費

繰出金

普通建設事業費(うち更新整備)

積立金

前年度繰上充用金

性質別歳出の分析欄

歳出決算総額は、住民一人当たり986千円となり、前年度より85千円増加した。主な構成項目である補助費等は、住民一人当たり187,020円となっており、前年度より4,818円ほど増加しており、依然として高止まりの傾向にある。また、更新整備分の普通建設事業費は住民一人当たり76,115円となり、前年度より23,026円減少しているものの、類似団体平均と比べても高い傾向にある。これは市内の各施設の老朽化等により、大規模修繕・耐震化による工事等の事業が増加によるものである。今後は公共施設等総合管理計画や緊急性を考慮して事業の取捨選択を徹底し、事業費の減少を目指すこととする。

実質収支比率等に係る経年分析(2022年度)

分析欄

本年度は前年度から実質単年度収支で4.43%減少し、3.23%となった。これは、寄附金の増加により社会福祉事業振興基金やまちづくり事業基金への積立額が増加したことや市役所庁舎建設事業の終了に伴い庁舎整備基金をすべて取崩したことにより、財政調整基金残高は増加しているものの、実質収支が前年度から大幅に減少していることによる。標準財政規模比が20%以上となるよう、緊急性や必要性を勘案しながら歳出の抑制に努める。

連結実質赤字比率に係る赤字・黒字の構成分析(2022年度)

分析欄

全ての事業において本年度も黒字となり、直近5年間は黒字を維持している状態である。特に本年度は下水道事業会計、介護保険特別会計の比率が増加している。いずれの事業についても緊急性や必要性を勘案しながら歳出の抑制に努める。

実質公債費比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

算入公債費等が前年度に比べ28百万円減少したものの、元利償還金は前年度に比べ78百万円増加したことにより、実質公債費比率の分子は前年度より45百万円増加の360百万円となった。今後も借入額の抑制等で実質公債費率の減に努める。

将来負担比率(分子)の構造(2022年度)

分析欄

本年度の将来負担比率の分子は、前年度に比べて1,032百万円の減となった。これは、一般会計、公営企業の起債残高の減少により、一般会計等に係る地方債の現在高151百万円減少、公営企業債等繰入見込額が89百万円減少したこと、及び充当可能基金が1,046百万円増加、公営住宅の賃借料等を含む充当可能特定歳入が74百万円減少したことによるものである。今後は緊急性や必要性を勘案することで将来負担比率分子の増加を抑えるよう努める。

基金残高に係る経年分析(2022年度)

基金全体

(増減理由)寄附金の増加などによりまちづくり事業基金については792百万円、社会福祉事業振興基金については289百万円の積み立てができ、全体としては848百万円の増額となった。(今後の方針)過去の実績等を踏まえ、安易に基金による補てんに頼ることのないように健全な財政運営を心がける。

財政調整基金

(増減理由)寄附金の増加によりまちづくり事業基金及び社会福祉事業振興基金を中心に各事業への充当を行ったため、財政調整基金の取り崩し額が減り、485百万円の増額となった。(今後の方針)災害への備え等のため、基金残高が標準財政規模の20%程度を維持できるよう、健全な財政運営を心がける。

減債基金

(増減理由)令和4年度に借入した臨時財政対策債の償還に充当しており、当年度は利子のみの償還であるため大きな増減はない。(今後の方針)今後迎えるであろう地方債償還額の増大に備える。

その他特定目的基金

(基金の使途)庁舎整備基金:市役所庁舎建設に要する資金に充てる。まちづくり事業基金:地域の特色を活かした活力あるまちづくりの推進を図る資金に充てる。社会福祉事業振興基金:社会福祉の振興を図る資金に充てる。森林環境整備基金:森林の整備に係る資金に充てる。(増減理由)庁舎整備基金:市役所庁舎建設事業終了に伴い、基金残高すべて取り崩したことにより、277百万円の減額となった。まちづくり事業基金:道路橋梁の維持管理及び新設改良などで272百万円を取り崩したが、まちづくり事業に対するふるさと応援寄附金を792百万円積み立てたことにより、523百万円の増額となった。社会福祉事業振興基金:福祉センター運営費補助金などに174百万円取り崩したが、社会福祉事業に対するふるさと応援寄附金を289百万円積み立てたことにより、117百万円の増額となった。森林環境整備基金:路網整備工事等のより4百万円取り崩したが、森林環境譲与税を4百万円積み立てたことにより、増減なしとなった。(今後の方針)庁舎整備基金:令和4年度で事業完了したため基金廃止。まちづくり事業基金:今後実施されるまちづくり事業に対し、充当する予定。社会福祉事業振興基金:今後実施される社会福祉事業に対し、充当する予定。森林環境整備基金:今後実施される森林環境整備事業に対し、充当する予定。

公会計指標分析・財政指標組合せ分析表(2021年度)

有形固定資産減価償却率の分析欄

本年度は前年度から2.5%減少して50.9%となっており、類似団体平均に比べて、11.9%低くなっている。これは、令和3年度に完了した庁舎建設事業を含む耐震化及び長寿命化などの改修工事を行ったことが要因である。今後も老朽度合と修繕費用を勘案して施設の整備を行っていく。

債務償還比率の分析欄

本年度は前年度から79.6%減少して619.4%となったものの、類似団体平均と比べると106.5%高くなっている。前年度から減少した要因としては、普通交付税が前年度に比べて424,057千円増加したことに伴う経常一般財源等の増加によるものである。今後は歳出や借入額の抑制などの健全な財政運営に努める。

分析欄:将来負担比率及び有形固定資産減価償却率の組合せによる分析

有形固定資産減価償却率は基本、年数が経つごとに比率は上昇するものであるが、本年度は庁舎建設事業が完了したことや旧庁舎の解体工事を行ったことなどにより2.5%減少した。今年度の将来負担比率は8.3%減少しており、その要因としては、普通交付税の増加による標準財政規模の増加や公営企業会計の地方債残高が減少したことが挙げられる。今後は、歳出や借入額の抑制などの健全な財政運営に努める。

分析欄:将来負担比率及び実質公債費比率の組合せによる分析

本年度の将来負担比率は前年度に比べて8.3%減少した。これは、普通交付税の増加による標準財政規模の増加や公営企業会計の地方債残高が減少したことによるものである。また本年度の実質公債費比率は前年度に比べて0.6%増加している。今後は、庁舎建設事業に係る地方債の償還により実質公債費比率も大きく増加する見込みであるが、借入額の抑制等で比率の低下に努める。

施設類型別ストック情報分析表①(2021年度)

道路

橋りょう・トンネル

公営住宅

港湾・漁港

認定こども園・幼稚園・保育所

学校施設

児童館

公民館

施設情報の分析欄

【道路】の有形固定資産減価償却率は35.1%と類似団体平均を大きく下回っており、毎年維持補修を実施して市内の道路を整備しているためである。【学校施設】の有形固定資産減価償却率は類似団体平均を3.5%上回っており、一人当たりの面積も類似団体平均を0.419㎡上回っている。軽微な修繕を行っているものの、学校施設全体の老朽化は進んでおり、人口の減少により一人当たりの面積も増加することが予想されるため、学校施設の統合に向けた事業を進めている状況である。

施設類型別ストック情報分析表②(2021年度)

図書館

体育館・プール

福祉施設

市民会館

一般廃棄物処理施設

保健センター・保健所

消防施設

庁舎

施設情報の分析欄

【福祉施設】の有形固定資産減価償却率は、前年度に比べて12.2%減少して54.5%となり、類似団体平均を下回った。これは子ども通園センターの大規模改修事業を行ったことなどによるものである。【庁舎】の有形固定資産減価償却率は0.0%に減少しており、これは令和3年度に新庁舎の建設完了及び旧庁舎の解体工事実施によるものである。また、人口の減少によって、一人当たりの面積が微増となっている施設が多くみられる。

財務書類に関する情報①(2022年度)

資産合計

負債合計

1.資産・負債の状況

一般会計等においては、負債総額が前年度末から298百万円の減少となった。金額の変動が最も大きいものは地方債(固定負債)234百万円の減少であり、平成30年度に実施した廃棄物処理施設整備事業に係る地方債の償還が始まったこと等から、地方債償還額が発行額を上回り、234百万円減少した。

純経常行政コスト

純行政コスト

2.行政コストの状況

一般会計等においては、純経常行政コストは11,741百万円となり、前年度比86百万円の増加、純行政コストは11,866百万円となり、前年度比69百万円の減少となった。今後も最低賃金の上昇による委託料の増加や円安等による物価の高騰による物件費の増加傾向が見込まれるため、経費の抑制に努める。

本年度差額

本年度末純資産残高

本年度純資産変動額

3.純資産変動の状況

一般会計等においては、令和4年度の純行政コスト11,866百万円に対し、税収や国や道からの補助金を充当した結果、純資産の本年度差額は467百万円(前年度比916百万円)となり、純資産残高は489百万円の増加となった。

業務活動収支

投資活動収支

財務活動収支

4.資金収支の状況

一般会計等において、業務活動収支は1,793百万円であったが、投資活動収支については、ふるさと応援寄付金収入の増等により基金積立金支出が869百万円増えたことから、△1,901百万円(前年度比△857百万円)となった。地方債発行収入が102百万円減少したことから、財務活動収支は△152百万円(前年度比△183百万円)となった。今後も公共インフラの更新時期を迎えるなど支出の増加が予想されるため経費の抑制に努める。

財務書類に関する情報②(2022年度)

①住民一人当たり資産額(万円)

②歳入額対資産比率(年)

③有形固定資産減価償却率(%)

1.資産の状況

歳入額対資産比率については、2.82と類似団体平均である3.13を下回る結果となったが、ふるさと応援寄付金収入が好調となったことにより歳入総額が868百万円増加したため、前年度と比べて0.14年減少している。

④純資産比率(%)

⑤将来世代負担比率(%)

2.資産と負債の比率

(社会資本等形成に係る将来世代の負担の程度を示す)将来世代負担比率は、類似団体平均を上回っており、前年度と比べて0.7%増加している。新規に発行する地方債の抑制や、経費削減に努め、将来世代の負担の減少に努める。

⑥住民一人当たり行政コスト(万円)

3.行政コストの状況

住民一人当たり行政コストは、類似団体平均を21.9万円上回っていて、前年度に比べ0.8万円の増加となった。これは純行政コストは前年度より減少しているものの、出生率の低下などにより人口が減少したことによるものと考えられる。

⑦住民一人当たり負債額(万円)

⑧基礎的財政収支(百万円)

4.負債の状況

住民一人当たり負債額は前年度とほぼ同額の105.5万円となり、類似団体平均を41.7万円上回る結果となった。これは地方債の発行額が償還額を下回ったことにより地方債残高は減少したものの、出生率の低下などにより人口が減少したことによるものと考えられる。次年度以降も事業の緊急度と費用対効果を十分検討するなど、発行額の抑制に努める。

⑨受益者負担比率(%)

5.受益者負担の状況

受益者負担比率は昨年度からほぼ横ばいの3.7%となっており、類似団体平均を下回っている。経常費用が前年度から76百万円増加しており、今後も、円安等による物価の高騰により経常費用の増加が見込まれるため、引き続き経常費用の抑制に努める。

出典: 財政状況資料集, 統一的な基準による財務書類に関する情報,