収益等の状況について
サングリーン菊川は、平成25年度の指定管理者制度導入後、経営健全化のための取組を行い、収益状況は改善傾向にあったが、平成29年度より収支赤字が増大した。収支赤字の主な原因は、令和元年度末からのコロナウイルスの影響による宿泊客数の減少に伴う食事の売上の減少等によるもので、④定員稼働率の減少、⑤売上高人件費比率の増加に表れている。今後も利用者の拡大やコストの削減等、より効果的かつ効率的な経営改善を図ることが必要不可欠である。
資産等の状況について
サングリーン菊川は、建設から40年が経過していることから資産価値は低い。また、施設の老朽化が顕著であることから、更新による設備投資が必要である。
利用の状況について
令和2年1月から世界的規模で発生しているコロナウイルスによりインバウンドや他県からの集客は厳しい状況であり、資産価値の低さ等の状況を踏まえると、民間譲渡や類似施設との統廃合など施設自体のあり方を検討する必要がある。
全体総括
サングリーン菊川は、地元で唯一の「宿泊施設として地域にとって必要な施設であるが、サービス需要の変化や人口減少等による料金収入の減少など施設を取り巻く環境は年々厳しくなっている。そのような環境の中、令和元年度においても指定管理者制度を導入し、効果的かつ効率的な行政サービスの提供と経営改善の取組を継続して行い、収支赤字の改善に努めている。今後も指定管理の状況を確認するとともに公共施設マネジメントとの整合性を図りながら、民間譲渡等を検討していく必要がある。