浜田市：特定地域排水処理施設

経営の健全性・効率性について

収益的収支比率は、過去5年間ほぼ100％となっている。今後も、人口減少や節水志向等による使用料の減少や将来必要となる更新費用を見据え、健全経営を確保するため、引き続き維持管理費等の削減に取り組む必要がある。企業債残高対事業規模比率は、企業債の償還が進むことから、令和3年度も0％となっている。また、分流式下水道等に要する経費として地方債の全部を一般会計が負担しているため、類似団体や経年と比較し低くなっている。経費回収率は、前年度に比べ約1.7ポイント悪化し、類似団体と比較しても低水準である。健全経営に向け汚水処理費用の削減に努める必要がある。また、汚水処理原価も、前年度に比べ13.68円増加し、類似団体と比較しても高くなっている。さらなる維持管理費の削減等による経営改善が必要である。施設利用率は、昨年とほぼ変化はない。今後も使用状況を注視する必要がある。水洗化率は、100％であり公共用水域の水質保全に繋がっている。

老朽化の状況について

市町村設置事業により平成17年度に供用開始し、15年以上が経過している。また、譲渡を受けた浄化槽については、設置後20年以上が経過しているものもあり、浄化槽本体の修繕需要も発生してきているとともに電気設備も老朽化が進んでいる。

全体総括

平成27年度に整備事業が終了している。資産状況を把握し健全な経営を行うため、令和6年4月の公営企業会計の適用に向け取組を進め、今後必要となる更新投資を見据え引き続き経費削減に努める。